全投票一覧(日時順)
第65期予選時の投票状況です。19人より44票を頂きました。
2008年2月29日 23時58分49秒
- 推薦作品
- 仙丹(八海宵一)
- 感想
- どちらかというと「小説」より「物語」が好きらしい自分にとってはこの話が「短編」で読めてよかったです。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- マイソフィスト(壱倉柊)
- 感想
- いい関係だなと思いました。(この票の参照用リンク)
2008年2月29日 23時54分45秒
- 推薦作品
- 瀬戸際の主(柊葉一)
- 感想
- この作品に描かれる死のイメージはなんだか心地がよいのです。是も非もない繊細で淡い世界が良いと思いました。(八海宵一)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 秩序を想う(森 綾乃)
- 感想
- 空想する愉しさを再発見できたような気がしました。登場する人物たちも、どこか惚けていて読んでいて愉快でした。ゆとりですよね。心のゆとりを感じます。(八海宵一)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 餅を焼く(わたなべ かおる)
- 感想
- 言葉遣いが丁寧で、安定した流れを感じました。よくよく練られているのではないでしょうか。
“母の許しがあれば、砂糖醤油で食べた。”というくだりは、特にすごいと思います。それだけで微妙な家族関係や嗜好が見え隠れしているから。いやー、本当にすごい。(八海宵一)(この票の参照用リンク)
2008年2月29日 23時11分0秒
- 推薦作品
- ゴーレムを創る(makieba)
- 感想
- 兎に角、面白かった。ゴーレムの誕生、ゴーレムと僕の関係性、最後の肝炎まで。あっという間に読み終わり、また読み返したくなる文章だった。(崎村)(この票の参照用リンク)
2008年2月29日 22時21分17秒
- 推薦作品
- 桜の樹の上には(三浦)
- 感想
- 何の違和感もなく作品世界を楽しめました。
お金出さずにこういう作品を読めるんだからありがたいです。(長月)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 猿の証明「2+2=5」(宇加谷 研一郎)
- 感想
- 古田さんとサルの関係が、とても面白かったです。(長月)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- せぶんてぃ〜ん(qbc)
- 感想
- qbcさんの、こういった全ての事象をA4サイズに伸したような表現の仕方は好きで、自分に出来ない分楽しめます。なんというか、「味楽る!ミミカ」みたいな感じで(長月)(この票の参照用リンク)
2008年2月29日 21時45分53秒
- 推薦作品
- 瀬戸際の主(柊葉一)
- 感想
- すべての作品に批判を下してしまった黒田皐月は、真っ当に選び抜くことができませんでした。なので、この作品は評価されても良いのではないかと思うものを挙げます。
老いを好ましいとも厭わしいともせずに異世界のようなものとして興味を持っている主人公の感性が、面白いと思いました。ただ、それ以上に、長月氏の感想が的を射たものであると思い、そう読むと醒めてしまうことも事実です。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 幸福を促進できる?(崎村)
- 感想
- 前略、この作品は評価されても良いのではないかと思うものを挙げます。
していることがかなり濃厚である割には心情が淡白であるところが面白いと思いました。普通は物語が進むと濃くなっていくのですが、本作は逆に淡くなっているとすら言えるかもしれず、これは長編にはできない芸当だとも思います。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 早春賦(さいたま わたる)
- 感想
- 前略、評価されても良いのではないかと思うものを挙げます。
内容は面白い作品だと、文体がそれに合っている作品だと思いました。ただ、他の方々の感想にあるとおり、カエルだと思わせないための描写が擬人化になってしまっていてやりすぎなのだとも思います。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
2008年2月29日 14時16分23秒
- 推薦作品
- 横断者(笹帽子)
- 感想
- 今後、信号機を見る目が変わってしまいそうです。
はいタッチとバトンタッチするみたいに横断者に選ばれるシーンが好きです。ただ、停止者の在りように、もう一工夫あったほうが良かったと思います。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 仙丹(八海宵一)
- 感想
- どうしても仁丹を連想させる仙丹を、ちまちまと飲んでいる仙人の姿が目に浮かぶようで微笑ましく感じられました。
(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 泥鰌(川野佑己)
- 感想
- 好みだけで言えば初期作品のほうが好きです。今回もウドンを使って例えるところなどは全く感心しませんでした。
「物事の微細に入って執拗な描写をすることが、単に切り取って拡大したに過ぎず、全体の象徴として利用するには貧弱に終わることは多い。」
この一文があったことで、この先益々伸びていく作者に違いないと期待する気持ちをこめて一票を投じることにしました。もうすぐやめられるとのこと、それはとても残念です。(この票の参照用リンク)
2008年2月29日 10時39分36秒
- 推薦作品
- せぶんてぃ〜ん(qbc)
- 感想
- 微妙なエロぐあいと、奇妙な設定を違和感無く、ストーリーにしてすすめていて、面白かった。(この票の参照用リンク)
2008年2月23日 0時29分1秒
- 推薦作品
- マイソフィスト(壱倉柊)
- 感想
- 作品中の「吉田」にとても敵わないと思わされた、ということは、作者にも敵わないということになる。肩をばっしばっし叩いてあげたい。(この票の参照用リンク)
2008年2月22日 23時9分38秒
- 推薦作品
- 猿の証明「2+2=5」(宇加谷 研一郎)
- 感想
- 猿いいやつだな。
古田さんが惚れるのもむりないよ。
小説が弾んでたよ。
たぶん段落の内容どうしが共鳴しあってるんじゃないのかなと。
>猿は続ける。2+2=5ならば、4=5。両辺から3を引くと1=2(冷蔵庫込)。よってサルのような人間と冷蔵庫を持った猿が等しいのは自明。猿の恋人も人間と変わらないのは明らか。終わり。
>猿の証明を聞いていると、それは古田さんが昔所属していた「天才ゼミ」を思い出させた。心を数学で語ろうという不思議な自主ゼミで、型破りの数学教授と彼の弟子たちが集まっていた。その教授は昨年本当に天才になったのかNASAの秘密計画に加わって姿を消した。多くの弟子たちも世界中で活躍していると聞いている。
>(私だけ、か)
証明できてないふざけた証明のあとに、なんだかまじめな回想シーンが続く、
そしてその回想シーンからさびしい気持ちが引き出されていく。
単純化すると、「馬鹿→真面目→悲哀」
これが矢継ぎ早に繰り出されてて、で全体的にこういう構成だ。
この構成でテンポが出てるんじゃないのかな。
筋じたいもほのぼのとしてて楽しい。
あと「猿は証明を始めた。」とかの言葉も単純明解に面白い。
ここ最近の短編のなかで出色だと思う。
(実は女性だよqbc)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 桜の樹の上には(三浦)
- 感想
- さいしょよく分かんなかったけど気になって何度か読み返したら
すごく面白かったです。
ぜんぜん読みちがってるのかもしれないけど。
「せかい」って言うのは自分の感覚のことなんだと思います。
冒頭で曽祖父と手を繋いだ時に「せかい」が集中して広がるのはそのため。
曽祖父と心が通じたみたいな感じ。
で冒頭は暗闇のシーンで、ここで文体がすごくいい。
このまどろっこしい文体なんだと思ったら、暗闇を手さぐりで
進む感じなんですよね。
「そこ以外のせかいのような何か」っていうのが普通に使う世界、
現実世界ってことで、それに比べて自分の感覚である「せかい」は「孤独」だと。
2ブロック目は状況説明で、冒頭での脳内実話に対して引き締められた部分。
死んだ「曾祖父」の出現は脳内実話ですが、因果律的にはこの登場は正しい。
自分が失明するっていう感覚と、冒頭の暗闇で曽祖父と手を繋いだときの感覚、
「せかい」は「孤独」っていうところで同じだから。
3ブロック目のダイアログはくだらないのですが、
空気抜きって意味合いもあるかと思います。
で、結局「曽祖父」がなんか「私」の先導者みたいなんですよね。
冒頭でも「せかい」を広げてくれたし、そしてここでも「鳴動」って
ことを教えてくれる。
「ああ、びっくりした」なんていうのはその曽祖父に対して
おびえるような感じもしてかわいらしい。
さいごのブロック。正直、かんかんのうを私がよく知らないので
どこまで感覚を共有できているのか分かりませんが。
構成もよくって、3ブロック目の空気抜きがあったからこその、
「曾祖父、かんかんのうを踊る。」ってシンプルな一言が鋭くなるんだと
思います。
鳴動っていうのはおそらく暗闇の中で「せかい以外が、私の肌をじりじり触る」
感覚の果てにおとずれてくるんだろう、自分の感覚の拡大なんだろうなと思いました。
電気消して布団の中でipodとか聞いて三半規管をおかしくしてると、体がふわふわ
浮く感じがあって、ああいうのじゃないのかなと。
その鳴動の中で踊るっていうのは、どうなんだろう、どんな気持ちか。
こわごわとやっぱり手をふるわせながらのばしていく感じなのかな。
暗闇の中で自分の感覚をゆっくりと世界へ
拡散してく感覚が味わえたように思います。
あと全体にただようひょうきんさ、
あるがままをうけいれようぜ、って雰囲気も良かったです。
なんかこうやって謎解きするのが面白かったです。
すっきり分かるのも面白いけど、でもさいしょ分からなくても
なにかひっかかるものがあって、精読すると分かってくる、て楽しいです。
この、分からないけどひっかかるってむつかしいですよね。
これもここ最近の短編のなかで出色だと思う。
(ほんとに女子だからねqbc)(この票の参照用リンク)
2008年2月22日 12時32分56秒
- 推薦作品
- 桜の樹の上には(三浦)
- 感想
- 短編でベスト3を選ぶとすると、やはり三浦さんは外せません。
私の投票基準は内容よりも肌にあうかどうかの一点なので、
あまり誤字や内容の飛躍にはこだわりがないのです。
じゃあ三浦さんの作品が(好きな)作家たちより面白いかというと、
今度はそういうわけにはいかなくて、
もっとこうだったらいいのに、という気持ちがあります。
ワースト3企画に反対したのは、ワースト3よりむしろベスト3へ
の批判(?)を高めて、上位5、6人くらいがとびっきり
面白くなれば、全体的に「短編」のレベルもあがると思ったので、
私も根のところは、川野さんや長月さんと変わらないと思います。
ワースト3を反面教師にがんばるか、ベスト3をひっぱって底上げ
するかのちがいです。
そんなわけで(削除した)掲示板では既存の作家の名前なんか
出して三浦さんを挑発したんです。
私はひとつ疑問があって、小説サイトなんでもうちょっと
作家の作品と比較して「投稿作品」を論じるのもありかと
思ったんです。
私も付け焼刃的な知識しかないし、みなさんから刺激を受けて
読めたらいいな、と思ったんで。とくに川野さんはオーウェルなんか
も読んでいて(記憶では)、こうして画面じゃなくて会って話した
ら面白かったかもしれない。
長々と私信失礼しました。実は雰囲気がいい、という理由だけで
投稿します。雰囲気がつくれるのはとても大事なんで、それと
文体だけで好きなんですが、悲しいことに私の読解力では
三浦さんの話のほとんどが理解できないんです・・・・・・。
(ロチェスター)
(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 秩序を想う(森 綾乃)
- 感想
- 小説を読む愉しみを思い出させてくれる作品だと思いました。
(ロチェスター)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 横断者(笹帽子)
- 感想
- 安定した文章で信頼して読めました。
森さんの作品とリンクして読むと、その先になにか
ストーリーができていきそうだと思いました。
(ロチェスター)(この票の参照用リンク)
2008年2月17日 7時16分24秒
- 推薦作品
- 空のボク、大地のボク、海のボク(ハコ)
- 感想
- 文章のリズム、テンポが良かったです。
松本はるなが、#22せぶんてぃ〜んqbcさんのクラスでなくて、少しほっとしました。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 仙丹(八海宵一)
- 感想
- 「我々は、死ぬことを忘れているわけではない」という台詞に痺れました。平均寿命の長さばかりを誇っているのが恥ずかしくなりました。
(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 横断者(笹帽子)
- 感想
- 交代する相手に「縛り」をかけても良かったと思いましたが、横断者が向かってくる緊張感、オチなどじゅうぶん楽しめました。(この票の参照用リンク)
2008年2月16日 2時43分29秒
- 推薦作品
- ゴーレムを創る(makieba)
- 感想
- 或る作品の一文を引用するということはよくあるが、一度に三人の発想を掛け合わせてできたのが「ゴーレム」だと言われると、もうそれだけでひれ伏したくなる。どんなにコミカルな話し方をしていても怖い。怖いのに笑える。この不思議な面白さは秀逸。
恐ろしい産物が、成功作なのか失敗作なのか。また、どちらが「僕」なのか…… 肝炎発症のメカニズムを考えると寒気がする。筒井康隆「最後の伝令」のような恐怖。
理知的な恋人が素敵。判断も行動も早い。特に詳しい描写は何もないのに非常に魅力的である。
千字の可能性を強く感じることができた。(梅田)(この票の参照用リンク)
2008年2月13日 23時12分59秒
- 推薦作品
- マイソフィスト(壱倉柊)
- 感想
- 書き方、話の内容ともに良い意味で手堅くて、うまいですね。
課題をやってもらう場面をもう少し書き込んで、あわせてラストも濃くすると、吉田の姿がもっと見えやすいように感じました。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 桜の樹の上には(三浦)
- 感想
- 鳴動のところと塀のところが僕にはよくわからないのが残念ですが、第一段のイメージ、そして全体の文体が好きですね。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 泥鰌(川野佑己)
- 感想
- ウドンの部分には技巧(というと大げさですが)が見え、最終段にはもう一度読ませる力があり……と、こういう味が気に入っています。
不完全なループ感みたいなものもいいです。(この票の参照用リンク)
編集:短編 / 管理者連絡先: webmaster@tanpen.jp