全投票一覧(日時順)

第65期決勝時の投票状況です。11票を頂きました。

#題名作者得票数
22せぶんてぃ〜んqbc4
19桜の樹の上には三浦3
15マイソフィスト壱倉柊2
10仙丹八海宵一1
-なし1

2008年3月7日 23時27分14秒

推薦作品
せぶんてぃ〜ん(qbc)
感想
これ、好き。いやシンプルに。(とむOK)(この票の参照用リンク

2008年3月7日 22時29分6秒

推薦作品
せぶんてぃ〜ん(qbc)
感想

「仙丹」

少年誌の連載マンガで、その作品における仙人の定義を示した第一話、という印象でした。
本当に面白くなるのは第二話以降という感じがして、できればその第二話以降のエピソードを読みたかったなと思いました。

「マイソフィスト」

これは「先生と生徒」の関係を「生徒」の側から描いた話なのだなと思いました(「ライオン宰相」は「先生」側でした)。
「吉田」の印象が軽いのは、生徒である「私」には先生である「吉田」のすごさがわかっていないからだと思いました。
この前フリが素晴らしいのに、「私」が「事情を飲み込ん」だ時の衝撃度の高さがうまく現れていないのがとても残念でした。

「桜の樹の上には」

前期と同じ話。問題外。次に出るのも同じ話。問題外。
私が書くものが予選を通過するというのはとてもよくない傾向だと思っています。

「せぶんてぃ〜ん」

これは女の子がたくさん出て来るゲームなんかのパロディだと思いました。
上手さで競うならqbcさんは常に優勝すると思っています。群を抜いています。
ただ、読者としての私はひねくれているので、こういった上手さを発見すると素直に楽しめなくなってしまいます。難儀な読者です。
なので、qbcさんの「ひとり短編」はとてもありがたい企画でした。(三浦)(この票の参照用リンク

2008年3月7日 21時51分11秒

推薦作品
せぶんてぃ〜ん(qbc)
感想
男性一般の願望を玩弄しつつ楽しんでトレースしたような内容に、オタク的な藤子不二雄ワールドを思ったりもしますが、『「ドラえもん」は「夢のある漫画」というよりもむしろ「夢しかない漫画」なのだから、途轍もなく現実的な物語として読まれるべきだ』というようなことをどこかで阿部和重が書いていたっけなあということを思い出すまでもなく、私にはこの話の続きがとてもハッピーエンドだとは思えず、都市伝説で言われる「ドラえもん」の最終回の如くに、とことん不幸なのではないかと思えてならず、なぜか浮かんでは消える血みどろの十八人の絵を振り払いながら、一応、そんな想像を掻き立てられるのは楽しく読める作品だったからです、ということも申し添えて、この作品に投票します。(makieba)(この票の参照用リンク

2008年3月7日 4時36分11秒

推薦作品
せぶんてぃ〜ん(qbc)
感想

「仙丹」

 陋見普君(ろうけんふくん)、璧銘真人(へきめいしんじん)などといった書き方は、損をしているように思う。読みにくいし、取っ付きにくい。ただし、その効果がわかっていて、わざとやっているなら、それでもいいか、とも思う。
 話は平凡なのだが、楽しく読めた。とはいえ、肝心の「万極書巻」について、ほとんどなにも書かれてないのが、この小説を不完全な、消化不良のものにしていると、感じる。
「起こりえた全てのこと、起こりうる全てのことも書かれている」
という大風呂敷をひろげて、結果的にひろげたまま、「仙丹」の話へごまかして終わる。
「童子は璧銘真人の傍らでしばらく仙丹を眺めていたが、やがて、鼻をつまんで呑みこんだ」
 小技ではあるが、鼻をつまむのは、とてもいい。

「マイソフィスト」
 邪推ではあるが、正直に思ったことを書くと、作者の願望が書かれていると思った。頭のいい人が現れて、作者の願望(小説を書くこと)を叶えてくれる。
 で、読者として、どう思うか。そうね、よかったですね、と相づちをうって、それ以上何も言いようがない。
 話の展開や吉田のキャラクターは、もっとねりこめばいいのになあ、と思うが、それだけの魅力があった。願望をもとに小説を書くのはかまわない。むしろ、皆、そうだと思う。ただし、その願望が読者をも巻き込んでしまうものが必要なのだ、と思う。おっとこれは、私自信に向けた言葉ですが。

「桜の樹の上には」
 同じ作者の前期の作品と、ほとんど同じ話を書いている。同じ話を何度も書き直すのは、よい作品を生み出すには必要なことだと思う。「マイソフィスト」なんかはもう一回、書きなおすとよくなると思う。とはいえ、それに付き合わされるのは、どうかと思うが。
 前期の作品よりはよくなったと思う。だじゃれも、大鳴動!も、わざとやっているのがよくわかる。でも、だからなに?
 この小説は思弁的だなあ、と思う。良い言葉に言い換えると、純文学だなあ、となり、悪い言葉に言い換えると、つまんないなあ、となる。
 とはいえ、こういった作品が予選を勝ち取ってくることに、短編のすばらしさがあるとも思う。
 この作者にはこの路線をつきつめてほしいと、無責任にも感じている。三人称で書いてみてはいかがだろうか

「せぶんてぃ〜ん」
 ここまで、候補作を読んできて、これを読むと、ああ、おもしろいし良くできていると感じる。セブンティーン、17歳、17人の女の子。ハブラシ。名簿順。第十八度行動指針。計画が策定。「おうちにいるだけでいいからね」。細かい芸がいっぱい入っていて、素直に楽しい。冒頭では、ぼくのパンツを脱がしてから、その後、疲労回復のマッサージで落としてほしかった。(この票の参照用リンク

2008年3月6日 15時50分31秒

推薦作品
桜の樹の上には(三浦)
感想

仙丹(八海宵一)

この話の内容を三行ほどで書いて、別の物語の中のいち教訓話として使用すれば活きてくるだろうと思いました。

マイソフィスト(壱倉柊)

私には吉田が可哀想におもえて仕方がなかったです。

桜の樹の上には(三浦)

もちろん予選に続いて投票します。贋作(いろいろ批評ありがとうございました)などやってみたくなるほど魅力がありました。「贋作」は、書かれた人はわかると思いますが、好きな個所(あるいは何か盗みたい技術)がないと、辛い以外のなにものでもありません。三浦さんの作る世界には可能性がたくさんあります。だからそれだけ文句を言いたい。

せぶんてぃ〜ん(qbc)
「おうちにいるだけでいいからね」の一言が最高によかったです。

(ロチェスター)(この票の参照用リンク

2008年3月5日 22時3分3秒

推薦作品
桜の樹の上には(三浦)
感想
わかったとは言いがたいほどにしか読んではいないのですが、ひとつの世界が、それは劇中の「せかい」ではなくそれを含めた物語世界を指すのですが、それが創造されているように感じました。(黒田皐月)(この票の参照用リンク

2008年3月1日 21時15分13秒

推薦作品
桜の樹の上には(三浦)
感想
とても完成度の高い作品だと思いました。
1000字以内の小説ではとても重要なことだと思います。

10
きちんと真面目にしっかり練られた作品だと思いますが
あまりにも真面目にきちんとしすぎて少し物足りない。
そこが唯一の不満でした。

15
1000字以内の作品には向かないかなと思います。
この字数だと、人物が貧弱になって作品が軽薄に感じます。
たくさんある中の一つなら、それなりに楽しめますが
短編のサイトにおいて唯一として表紙に出るには少し力が弱い。
どうしてもあらすじや要約のイメージがぬぐいきれません。

22
読者を小ばかにしているような遊び心のある作品は作者の余裕から生まれるのではないかと思います。
短編を楽しんでいるようで、うらやましいです。
こういうのも出来るけど、違うことが出来ることも知っているので、今期は決勝には残るけど唯一ではないということで。
この票の参照用リンク

2008年3月1日 18時3分51秒

推薦作品
マイソフィスト(壱倉柊)
感想
決勝は相変わらず毛色の違うものが残ってくるので選ぶのが難儀でした。

マイソフィスト(壱倉柊)に投票します。
文章が一本調子に感じるのだけれども同時に速度感。
軽口を叩くが物事はきっちりとこなしてしまう、思い込みなのだがそれでも目標を遂げてしまう、そういったおそらく若々しさと呼ぶ感覚がとても印象的だった。


仙丹(八海宵一)
「我々は、死ぬことを忘れているわけではない」という言葉が説教臭いこと、2008年にこういった説話的内容をこの形式で書くというところに新しさを感じられない。
また文章の趣味の問題かもしれないが、「陋見普君(ろうけんふくん)」と、ルビを振る必要はないと思う。読み方が分かったところで読者に大きなメリットがあるのかどうか。
しかし話の展開などに大きな傷は見当たらなく、童子の人物にかわいらしさもある。
古い皮袋に古い酒。皮袋か酒のどちらかでも新しくしてほしかったというのが懸念点。

マイソフィスト(壱倉柊)
真似をしているうちに本人を越えてしまう。けれどもその凌駕も本人の手の内の出来事のように思える。という人間の意外性が面白かった。
難点を感じるのは構成で、「国語の論文」と「修学旅行研修レポート」の件は同じ内容のリピートなのでひとつのブロックにできそう。そしてその軽量化で結末の部分、吉田くんがじつは嘘をついていた、のあたりをよりドラマチックにすることができたのではないかと。文章が一本調子なのもあいまって、留めと見せ場を感じられなかったのが残念。

桜の樹の上には(三浦)
言葉そのものの魅力と、死人が生き返る荒唐無稽、また構成の自由奔放さも面白かった。そしてこれらを尋常に書き進められる書き手の技量も感じる。
ただ読み解きにくい部分もあり、たとえば「せかい」や「鳴動」という言葉は作品内で表そうとする感覚を示す重要なキーワードだと思うのだが、それがただちに初読では理解できない。これは私の読解力不足なのかもしれないが。
最後の段落を感覚的な描写にせず、理知と感覚が織り交ざった言葉で表現してくれれば解決したのではないのかと思う。

せぶんてぃ〜ん(qbc)
問題害。(この票の参照用リンク

2008年3月1日 13時58分34秒

推薦作品
なし
感想
予選で投票した作品が残っていないので。(この票の参照用リンク

2008年3月1日 7時38分52秒

推薦作品
仙丹(八海宵一)
感想
決勝進出4作品の作者が8139……奥深いなあ。

仙丹に投票します。
会話文中の「?」は少し違和感、不要だと思いましたが、読んでいて一番楽しめました。いっそ漢文体で書いたら、いかにも荘子とかにありそうな話になったかも。
この票の参照用リンク

2008年3月1日 0時54分21秒

推薦作品
マイソフィスト(壱倉柊)
感想
決勝に残った四作品の中では、群を抜いて素晴らしい。(この票の参照用リンク

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