投票参照

第65期決勝時の、#22せぶんてぃ〜ん(qbc)への投票です(4票)。

2008年3月7日 23時27分14秒

これ、好き。いやシンプルに。(とむOK)

参照用リンク: #date20080307-232714

2008年3月7日 22時29分6秒


「仙丹」

少年誌の連載マンガで、その作品における仙人の定義を示した第一話、という印象でした。
本当に面白くなるのは第二話以降という感じがして、できればその第二話以降のエピソードを読みたかったなと思いました。

「マイソフィスト」

これは「先生と生徒」の関係を「生徒」の側から描いた話なのだなと思いました(「ライオン宰相」は「先生」側でした)。
「吉田」の印象が軽いのは、生徒である「私」には先生である「吉田」のすごさがわかっていないからだと思いました。
この前フリが素晴らしいのに、「私」が「事情を飲み込ん」だ時の衝撃度の高さがうまく現れていないのがとても残念でした。

「桜の樹の上には」

前期と同じ話。問題外。次に出るのも同じ話。問題外。
私が書くものが予選を通過するというのはとてもよくない傾向だと思っています。

「せぶんてぃ〜ん」

これは女の子がたくさん出て来るゲームなんかのパロディだと思いました。
上手さで競うならqbcさんは常に優勝すると思っています。群を抜いています。
ただ、読者としての私はひねくれているので、こういった上手さを発見すると素直に楽しめなくなってしまいます。難儀な読者です。
なので、qbcさんの「ひとり短編」はとてもありがたい企画でした。(三浦)

参照用リンク: #date20080307-222906

2008年3月7日 21時51分11秒

男性一般の願望を玩弄しつつ楽しんでトレースしたような内容に、オタク的な藤子不二雄ワールドを思ったりもしますが、『「ドラえもん」は「夢のある漫画」というよりもむしろ「夢しかない漫画」なのだから、途轍もなく現実的な物語として読まれるべきだ』というようなことをどこかで阿部和重が書いていたっけなあということを思い出すまでもなく、私にはこの話の続きがとてもハッピーエンドだとは思えず、都市伝説で言われる「ドラえもん」の最終回の如くに、とことん不幸なのではないかと思えてならず、なぜか浮かんでは消える血みどろの十八人の絵を振り払いながら、一応、そんな想像を掻き立てられるのは楽しく読める作品だったからです、ということも申し添えて、この作品に投票します。(makieba)

参照用リンク: #date20080307-215111

2008年3月7日 4時36分11秒


「仙丹」

 陋見普君(ろうけんふくん)、璧銘真人(へきめいしんじん)などといった書き方は、損をしているように思う。読みにくいし、取っ付きにくい。ただし、その効果がわかっていて、わざとやっているなら、それでもいいか、とも思う。
 話は平凡なのだが、楽しく読めた。とはいえ、肝心の「万極書巻」について、ほとんどなにも書かれてないのが、この小説を不完全な、消化不良のものにしていると、感じる。
「起こりえた全てのこと、起こりうる全てのことも書かれている」
という大風呂敷をひろげて、結果的にひろげたまま、「仙丹」の話へごまかして終わる。
「童子は璧銘真人の傍らでしばらく仙丹を眺めていたが、やがて、鼻をつまんで呑みこんだ」
 小技ではあるが、鼻をつまむのは、とてもいい。

「マイソフィスト」
 邪推ではあるが、正直に思ったことを書くと、作者の願望が書かれていると思った。頭のいい人が現れて、作者の願望(小説を書くこと)を叶えてくれる。
 で、読者として、どう思うか。そうね、よかったですね、と相づちをうって、それ以上何も言いようがない。
 話の展開や吉田のキャラクターは、もっとねりこめばいいのになあ、と思うが、それだけの魅力があった。願望をもとに小説を書くのはかまわない。むしろ、皆、そうだと思う。ただし、その願望が読者をも巻き込んでしまうものが必要なのだ、と思う。おっとこれは、私自信に向けた言葉ですが。

「桜の樹の上には」
 同じ作者の前期の作品と、ほとんど同じ話を書いている。同じ話を何度も書き直すのは、よい作品を生み出すには必要なことだと思う。「マイソフィスト」なんかはもう一回、書きなおすとよくなると思う。とはいえ、それに付き合わされるのは、どうかと思うが。
 前期の作品よりはよくなったと思う。だじゃれも、大鳴動!も、わざとやっているのがよくわかる。でも、だからなに?
 この小説は思弁的だなあ、と思う。良い言葉に言い換えると、純文学だなあ、となり、悪い言葉に言い換えると、つまんないなあ、となる。
 とはいえ、こういった作品が予選を勝ち取ってくることに、短編のすばらしさがあるとも思う。
 この作者にはこの路線をつきつめてほしいと、無責任にも感じている。三人称で書いてみてはいかがだろうか

「せぶんてぃ〜ん」
 ここまで、候補作を読んできて、これを読むと、ああ、おもしろいし良くできていると感じる。セブンティーン、17歳、17人の女の子。ハブラシ。名簿順。第十八度行動指針。計画が策定。「おうちにいるだけでいいからね」。細かい芸がいっぱい入っていて、素直に楽しい。冒頭では、ぼくのパンツを脱がしてから、その後、疲労回復のマッサージで落としてほしかった。

参照用リンク: #date20080307-043611


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