投票参照

第65期予選時の、#19桜の樹の上には(三浦)への投票です(4票)。

2008年2月29日 22時21分17秒

何の違和感もなく作品世界を楽しめました。
お金出さずにこういう作品を読めるんだからありがたいです。(長月)

参照用リンク: #date20080229-222117

2008年2月22日 23時9分38秒

さいしょよく分かんなかったけど気になって何度か読み返したら
すごく面白かったです。
ぜんぜん読みちがってるのかもしれないけど。

「せかい」って言うのは自分の感覚のことなんだと思います。
冒頭で曽祖父と手を繋いだ時に「せかい」が集中して広がるのはそのため。
曽祖父と心が通じたみたいな感じ。

で冒頭は暗闇のシーンで、ここで文体がすごくいい。
このまどろっこしい文体なんだと思ったら、暗闇を手さぐりで
進む感じなんですよね。
「そこ以外のせかいのような何か」っていうのが普通に使う世界、
現実世界ってことで、それに比べて自分の感覚である「せかい」は「孤独」だと。

2ブロック目は状況説明で、冒頭での脳内実話に対して引き締められた部分。
死んだ「曾祖父」の出現は脳内実話ですが、因果律的にはこの登場は正しい。
自分が失明するっていう感覚と、冒頭の暗闇で曽祖父と手を繋いだときの感覚、
「せかい」は「孤独」っていうところで同じだから。

3ブロック目のダイアログはくだらないのですが、
空気抜きって意味合いもあるかと思います。
で、結局「曽祖父」がなんか「私」の先導者みたいなんですよね。
冒頭でも「せかい」を広げてくれたし、そしてここでも「鳴動」って
ことを教えてくれる。
「ああ、びっくりした」なんていうのはその曽祖父に対して
おびえるような感じもしてかわいらしい。

さいごのブロック。正直、かんかんのうを私がよく知らないので
どこまで感覚を共有できているのか分かりませんが。
構成もよくって、3ブロック目の空気抜きがあったからこその、
「曾祖父、かんかんのうを踊る。」ってシンプルな一言が鋭くなるんだと
思います。
鳴動っていうのはおそらく暗闇の中で「せかい以外が、私の肌をじりじり触る」
感覚の果てにおとずれてくるんだろう、自分の感覚の拡大なんだろうなと思いました。
電気消して布団の中でipodとか聞いて三半規管をおかしくしてると、体がふわふわ
浮く感じがあって、ああいうのじゃないのかなと。
その鳴動の中で踊るっていうのは、どうなんだろう、どんな気持ちか。
こわごわとやっぱり手をふるわせながらのばしていく感じなのかな。

暗闇の中で自分の感覚をゆっくりと世界へ
拡散してく感覚が味わえたように思います。
あと全体にただようひょうきんさ、
あるがままをうけいれようぜ、って雰囲気も良かったです。

なんかこうやって謎解きするのが面白かったです。
すっきり分かるのも面白いけど、でもさいしょ分からなくても
なにかひっかかるものがあって、精読すると分かってくる、て楽しいです。
この、分からないけどひっかかるってむつかしいですよね。
これもここ最近の短編のなかで出色だと思う。
(ほんとに女子だからねqbc)

参照用リンク: #date20080222-230938

2008年2月22日 12時32分56秒

短編でベスト3を選ぶとすると、やはり三浦さんは外せません。
私の投票基準は内容よりも肌にあうかどうかの一点なので、
あまり誤字や内容の飛躍にはこだわりがないのです。
じゃあ三浦さんの作品が(好きな)作家たちより面白いかというと、
今度はそういうわけにはいかなくて、
もっとこうだったらいいのに、という気持ちがあります。
ワースト3企画に反対したのは、ワースト3よりむしろベスト3へ
の批判(?)を高めて、上位5、6人くらいがとびっきり
面白くなれば、全体的に「短編」のレベルもあがると思ったので、
私も根のところは、川野さんや長月さんと変わらないと思います。
ワースト3を反面教師にがんばるか、ベスト3をひっぱって底上げ
するかのちがいです。
そんなわけで(削除した)掲示板では既存の作家の名前なんか
出して三浦さんを挑発したんです。
私はひとつ疑問があって、小説サイトなんでもうちょっと
作家の作品と比較して「投稿作品」を論じるのもありかと
思ったんです。
私も付け焼刃的な知識しかないし、みなさんから刺激を受けて
読めたらいいな、と思ったんで。とくに川野さんはオーウェルなんか
も読んでいて(記憶では)、こうして画面じゃなくて会って話した
ら面白かったかもしれない。

長々と私信失礼しました。実は雰囲気がいい、という理由だけで
投稿します。雰囲気がつくれるのはとても大事なんで、それと
文体だけで好きなんですが、悲しいことに私の読解力では
三浦さんの話のほとんどが理解できないんです・・・・・・。

(ロチェスター)


参照用リンク: #date20080222-123256

2008年2月13日 23時12分59秒

鳴動のところと塀のところが僕にはよくわからないのが残念ですが、第一段のイメージ、そして全体の文体が好きですね。

参照用リンク: #date20080213-231259


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