第31期予選時の投票状況です。20人より37票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
26 | プルシャに会いに行く | るるるぶ☆どっぐちゃん | 6 |
17 | 最後のひとり | qbc | 5 |
9 | 月下美人 | 長月夕子 | 4 |
10 | 「大丈夫」という言葉 | 日向 琳 | 3 |
27 | 暗い日曜日 | 曠野反次郎 | 3 |
4 | 二!人はとても『アタタカイ』? | 銘二十三 | 2 |
7 | 象使いと青年 | 那須斗雲 | 2 |
11 | 蟻の惑星 | 朝野十字 | 2 |
12 | 喫茶「カーニバル」雑記帳 | とむOK | 2 |
25 | 小岩井老人 | 三浦 | 2 |
1 | 黒い幸せ | 稲葉亮 | 1 |
8 | アイドル | 水島陸 | 1 |
16 | チのクダ | たわこ | 1 |
20 | ピロートーク | 江口庸 | 1 |
24 | 哲学への旅 | 宇加谷 研一郎 | 1 |
- | なし | 1 |
主人公が、『全てがひとつづきであること』を『うっとおしくて退屈だ』と思っているのに、次代の娘に教えられることを全て教え、娘と自分と自分の祖先をひとつづきにしようとしているのは面白いと思います。娘の母親かもしれないプルシャが、『私達は残されつづける』と、一度生きてしまったものの痕跡を完全には消すことができないという内容の声の横で、ひどく汚れていっているのが印象的でありました。(この票の参照用リンク)
映画でいえば黒澤明の撮った「どですかでん」を観たときの気持ちを思い出しました。あるいは作家でいえば石川淳か。文章が走ってる。文句なしです。(この票の参照用リンク)
確かに「どうしてわざわざハンバーグを食べるんだよ、そこで!」っていう気もしますし、「実は新規性ゼロ?」みたいな感じでもありますが、強い印象が残ったのだから投票しないわけにはいきません。なんでこんなに色彩豊かなんだろう?
この作者には翻弄されまくりです。第29期の『ミイ君』みたいなのも書けるし……。(この票の参照用リンク)
今回の作品群の中では群を抜いてよかったと思います。内容を理解することは難しかったのですが。(この票の参照用リンク)
素晴らしい。(この票の参照用リンク)
久々に満足した。よくこんな展開を思いつくなあ。(この票の参照用リンク)
内容が面白い作品は意味の無い一行空けを使っていることが多く(書いた本人はそうは思ってはいないんだろうけど)、書き方が普通な作品は内容も、まあ、普通だった。
単純に作品だけを取り上げればいわゆる常連さんと呼ばれる部類の人たちのそれの方がよくできているだろうとは思うけれども、こっちがもう見慣れてきたところもあって、今回は特に、ああ、またそれっすか、と思ってしまう作品が多かった。なんかいろいろと違うところもあるんだろうけど、いちいちそれを探そうとは思わなかった。その辺はこっちの怠慢もあると思うんで、申し訳ない気もする。
かといって「なし」で投票するのも偉そうで嫌なので、特別すげーってわけではないけれども上手いよね、というこの作品に一票。別に全体としてレベルが低かったかというとそうでもないと思うけど、今ひとつ盛り上がれない感じ。どういう観点から投票するべきか、一人で勝手に迷っているといってもいいかもしれない。(この票の参照用リンク)
『いいや、殺して』この一言で負けました。(この票の参照用リンク)
二番目(この票の参照用リンク)
とぼけた感じがよかったです。「ええ、昔といっしょですから」のたたみかけが笑えました。(この票の参照用リンク)
これは単純におもしろい。最後のひとりなのに、ずいぶんとクールだ。(この票の参照用リンク)
匂うような雰囲気に一票入れてみます。(この票の参照用リンク)
何故一年後かは語られていないのですが、この雰囲気好きです。わざと一字空けないのも面白い。そういえば、このような乙女な話は短編であまり見かけませんね。(この票の参照用リンク)
月下美人が咲くまで待つ家庭教師に脱帽。そうか、熟するまで待つっていうんだな。うーん勉強になったぞ、使ってみよう、ということで一票。
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これは余談だけど、自作自演投票もあるんじゃないか、って思ってしまった今回の「短編」投票。予選とか決勝とか関係なくとにかくこのサイトがつづいてほしいです。
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すごいエッチだなあと思いました。ぞわぞわします。(この票の参照用リンク)
バリ感動する作品でした。良かったどぇす!!!(この票の参照用リンク)
当たり前のように使っている言葉だけど、奥深くに本当に持っている意味を知ったような気がする。(この票の参照用リンク)
めっちゃよかったです
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結局、男ってこの程度のことしかできないよな、という「もののあわれ」がきちんと描けていると思います。ここまで踏み込んだことにも敬意を表して。(この票の参照用リンク)
黒い。(この票の参照用リンク)
久しぶりに参加全作品を一応読んでみたら、読む気を萎えさせるどうにも理解できない作品も多かったけれども、一方では力作も多くてなかなか面白かったと思う。
三つに絞るのは難しかったが、この作品はまず外せないところである。よくここまで踏み込んで書いたものだと思った。背徳的な事柄を露骨に書いて、しかも変な気負いがない。人が生きるかなしみといったものを感じさせられた。(この票の参照用リンク)
親しい間柄の二人でも起こる些細なすれちがいを丁寧に書いていると思う。エクスクラメーションとクエスチョンの応酬は、ユーゴーの世界一短い手紙のやり取りを思い出させるし、暗い31期の中では一番人と人との会話を温かく書いていて、ラスト二行はまるで若い(年老いていない)恋人同士のようだ(恋人同士かもしれない)。
あまり詳しくないのだが、XMLのような厳格さが求められる言語で、ごく普通に交わされる人間の会話を忠実に翻訳すればこの作品のようになるんじゃなかろうか、とも思った。
この作品以外は、中途半端か、暗いだけか、概要だけかのつまらないものばかりで、オリジナリティーの感じられる創作物を読んだ気がしなかった。(この票の参照用リンク)
面白かったです。(この票の参照用リンク)
難しいことはわかりませんが、読んでて楽しかったので。象使いと見ただけで、ワクワク。(八海宵一)(この票の参照用リンク)
私の個人的な投票基準として、できるだけ新しく参加した作者を認めたいというものがある。それはもちろん作品本位のことではあるけれども。
今期は新参加の作者の中ではこれが最もよく、また全体で見ても、一つの作品としてまとまっていたと思う。象使いというのは象徴的な意味として、何か打ち込むものをもっている青年ということだろう。それに対してこの語り手は、まあ普通の人なのである。
最後は想像を誘うような終わり方だった。軽々しく象の真似などするものではないとおもった。と言ってしまっては身も蓋もないが、流される怖さみたいなものがある。(この票の参照用リンク)
今期はこれしか無いと思う。
いやあSFって、本当に良いものですね……(この票の参照用リンク)
朝野さんの惑星シリーズ、面白いです。(この票の参照用リンク)
一番(この票の参照用リンク)
ブラックなノリの作品好きです。“あれは、ミキさんでしょう?”でのけぞりました。(この票の参照用リンク)
笑った。そうくるか。小岩井老人の独白部分が好みです。狙い通りの効果があったと思う。(この票の参照用リンク)
たぶん作者のもともとの狙いとはちょっとずれた読みをしているのかなとは思う。おそらく作者は暢気で品良さそうに見える老人が頭の中では何を考えているのかわからんという落差を、滑稽なものとして提出しようとしているのだろう。
しかし私は、この最後の老人の独白から、室生犀星の晩年の作品に見るような、真剣で切実なものを受け取ってしまったのであった。一般に男は幾つになっても女が好きなものであるが、随筆『女ひと』や『蜜のあはれ』などはそういう老人の憧憬が独特の文体をもって描かれている。それらと雰囲気がよく似ている。(この票の参照用リンク)
不思議な話だったけど、その不思議なところが面白かったです!!!(この票の参照用リンク)
3番目(この票の参照用リンク)
似たような話を自分も書いたことがあるんだけど、こっちの数倍は上手だな。副詞の使い方がいい。(この票の参照用リンク)
江口庸のおもしろさは、文学のパロディとして成立しているところである。今回もタイトルからしてパロディであることは明々白々であり読者がそんなとこで迷う余地はまったくない。と言うことをもっと具体的に綿密に論証することもできるんだけど、まあ、長くなるのでやめておこう。(この票の参照用リンク)
「縞馬おいしいかな」が好きで。(この票の参照用リンク)
タイトルでネタバレかますってのはどういう料簡なんだろう。暗示しておいて読後に「あ、そうか」と思わせるならともかく、喫茶カーニバル云々も流星云々もタイトルを見た時点でラストが想像つく底の浅さでがっかり。(この票の参照用リンク)