第31期予選時の、#26プルシャに会いに行く(るるるぶ☆どっぐちゃん)への投票です(6票)。
主人公が、『全てがひとつづきであること』を『うっとおしくて退屈だ』と思っているのに、次代の娘に教えられることを全て教え、娘と自分と自分の祖先をひとつづきにしようとしているのは面白いと思います。娘の母親かもしれないプルシャが、『私達は残されつづける』と、一度生きてしまったものの痕跡を完全には消すことができないという内容の声の横で、ひどく汚れていっているのが印象的でありました。
参照用リンク: #date20050308-213330
映画でいえば黒澤明の撮った「どですかでん」を観たときの気持ちを思い出しました。あるいは作家でいえば石川淳か。文章が走ってる。文句なしです。
参照用リンク: #date20050308-190928
確かに「どうしてわざわざハンバーグを食べるんだよ、そこで!」っていう気もしますし、「実は新規性ゼロ?」みたいな感じでもありますが、強い印象が残ったのだから投票しないわけにはいきません。なんでこんなに色彩豊かなんだろう?
この作者には翻弄されまくりです。第29期の『ミイ君』みたいなのも書けるし……。
参照用リンク: #date20050308-000128