第73期予選時の投票状況です。11人より23票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
3 | ミクの一番好きな匂い | 森下萬依 | 3 |
12 | うどんだよ | 宇加谷 研一郎 | 3 |
21 | 水の線路 | 川野 | 3 |
5 | 空はオールブルー | のい | 2 |
11 | 猫 | わら | 2 |
17 | 影踏み | K | 2 |
19 | 血戦 | qbc | 2 |
6 | 果実の子 | 森 綾乃 | 1 |
7 | ジャングルの夜 | アンデッド | 1 |
8 | 見えない壁 | づらちん | 1 |
13 | 暖かな日の光 | 阿谷 織人 | 1 |
15 | 擬装☆少女 千字一時物語37 | 黒田皐月 | 1 |
20 | 青い空 | 芥川ひろむ | 1 |
絶対叶わない恋なのに、ミクなりの告白の仕方が、純粋で真っ直ぐで、とてもさわやかで、素敵です。
ミクと先生の掛け合いが、上手く書ければもっと引き込まれると思います。(この票の参照用リンク)
ミクの独特なキャラもよかったが、それより先生への叶わぬ恋・決定的に諦めなければならない指輪まで嗅ぎ分けれなかったストーリーに感慨。また落ちもきれいに閉めれていてよかった。(この票の参照用リンク)
奇癖を持つ少女の、ごく普通の年上への憧れが読んでいて心地よかった。
同棲相手までまとめて愛そうという思い切りがいい。(この票の参照用リンク)
装いの無い軽さと言葉の力。
「焼きごぼうの匂い? 幻覚じゃねえか、ほら、うどんだよ、今日はうどんだよ。」
強く差し出されるうどん。読みながら、もううどんでいいやと思ってしまうこと。それが小説の力のひとつだろう。(この票の参照用リンク)
なんということでもないような、そうでもないような、身構える必要もなく読めるのに、簡単なことを言っているのではなくて、それはどういうことなのだろうかと思っております。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
今期は読後に思わず声が出た作品がちょうど三つだったので、その作品を推します。
キッチンが舞台となるとどうしても村上春樹が描く小金持ちが気取ってパスタ茹でている光景を思い出してしまうのですが、ゴボウの下ゆでっていいなぁと勝手に対比させて勝手に楽しんで読みました。(この票の参照用リンク)
想像力が発露する瞬間を彩る、文体のもつ艶。
安易な妄想が物語になってしまうことを否定する「僕」が、肯定しているのは(否定していないのは)、動きそして考えることだ。極力余分なものを取り除かれた文章はそれゆえに強い輝きを発しているように思う。(この票の参照用リンク)
表現が独特で幻想的。
つい引き込まれる世界観は、完全に『個性』が確立している証ではないでしょうか。
迷いを感じる作品だと安心して読めませんが、これは主題がしっかりし、芯があり迷わず1票です。(この票の参照用リンク)
川野さんの広い世界観のようなものを感じました。
描写が細かくて読みやすかったし、言葉一つ一つが綺麗でした。
私はこの作品、好きです。(この票の参照用リンク)
凄く好きです(この票の参照用リンク)
最後の終り方がすごく好きでした。(この票の参照用リンク)
とくに考えたことがなかったですが、猫又ってなるものなんですねえ。(この票の参照用リンク)
人間を敵視していたはずの猫が、対抗できるだけの立場になった途端に同情心が湧くというのがいい。(この票の参照用リンク)
改めて読んでみると書いてあることは日記のようなものなのですが、日記はこれほど質を帯びるものでもなく、やはり良い作品なのだと思います。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
「今期随一」と書こうとして「ずいいつ」と入力したらなぜか変換されなかった。(この票の参照用リンク)
きらい。でも、うまい。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
ひたすら楽しい妄想でした。
妄想なのに章博が最終的に「血戦」に勝ってない感じが秀逸です。
人物の紹介として「章博は三六歳で体重九〇キロ弱だった。」以上に響いてくるわかりやすい書き方を僕は知りません。(この票の参照用リンク)
最近女子高生が主人公だったり痴漢だとか生々しいものが出たりするお話だと読む気が起きなくて困っているのですが、「豚に失礼だ。」というフレーズで一気に引き込まれました。
心理状態の動き、風景や場面の動きが淡々と語られながらも確かに躍動感を持って響いてきました。すごいです。(この票の参照用リンク)
ファンタジーを書くのはえらく難しいと思いますが、ちゃんと読めるようになってますから、それだけで一定の評価をできるのではないかと思います。ただ、改行しすぎだと思いますが……。(この票の参照用リンク)
哀愁漂う作品は、締めくくりが切なくなりがちですが、これは前向きなラストだったので気に入りました。
情景を思い描きやすく、煩わしい説明が無かったとこも良かったです。
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安直なロマンティシズムへの批判的な目線として。
ファンタジックな世界を描くだけでは、うそ臭くしかならない。「書くこと」それ自体が、排除、選別する行為であるがゆえに、少女は泣き崩れる。「書くこと」により、あまりにも残酷に虚飾された世界で少女は「なぜ自分がここにいるのか、理解できなかった」のだ。
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バカみたいな競技の話だが、やけに爽やかな読後感が好印象だ。(この票の参照用リンク)
短い作品のため物足りなさを感じるんですが、言いたい事だけに重点を置いてあるので、その分ダイレクトに響いたんだと思います。
ツルハシを振り下ろす=地球を掘っている的な表現の仕方が、私は特に好きです。
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