第73期決勝時の投票状況です。13票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
3 | ミクの一番好きな匂い | 森下萬依 | 7 |
12 | うどんだよ | 宇加谷 研一郎 | 4 |
21 | 水の線路 | 川野 | 2 |
改行が上手いからか、自然と入っていける物語であった。
(冒頭で改行を行っていないのはやはり作戦か??)
千文字だと詰め込み感が出てしまうものだが、うまくそれをかわしているところが善い。
すっきりとした失恋物というのはやはり読んでいて気持ちの善いものである。
(私だけだろうか?)
磨けば光る。是非長編でも読んでみたい。
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さわやかな切なさに、胸が、きゅんとなりました。(この票の参照用リンク)
病んでるやつの作品とは思えないくらい、まとまりがあってバランスがよかった!(この票の参照用リンク)
謎めいた冒頭から入ったものの、ラブストーリーだったというのが面白い。
ミクの異常な発達器官を生かしつつ、落ちもキレイに纏められている。
悪く言うつもりはないが、少女漫画の読み切りモノのようで、あっさりと読めた。
そして口どけが非常に良かった。(この票の参照用リンク)
少女の年上への憧れと、主人公のそっけなさがいい感じに同居している。
爽やかな片思いが甘酸っぱい読後感を与える。短編小説にはこんな爽快さも欠かせない。(この票の参照用リンク)
なんていうか…
ありきたりっぽい青春の甘酸っぱい失恋の話ではなく、変な性癖を持ったミクがすごく愛おしくて、純粋で。
失恋なのに、温かくなる話でした。
雨で纏めた最後のフレーズも好きです。(この票の参照用リンク)
ミクがかわいらしかったです。
先生とミクは何だか微妙な関係で、切なかったです、こんなに近くに居てもミクが感じられるのは先生の匂いだけ…
最後のあめの匂いというところも私的には寂しさが増して好きでした。
今回の作品の中では一番だと思いました。(この票の参照用リンク)
過不足無くきちんと書かれていることに好感を持った。
ごぼう、原稿からうどんまで何一つとっても無駄はない。余裕のある作品作りである。
これとは別に、昔ほど、これを是非とも優勝にと思えるような作品が減ってしまい残念に思う。もしくはどっちとも選びかねないというほどの良作が。
最近の短編は「強いて言えば」というところか。
強いて選ばなきゃならないのなら、そんな事止めてしまえ、と思うときもある。
宇加谷さんは最近、こういう力の抜けた作品が多いけどもっときっちきちの、後が無い限界な感じの作品も読みたい。そういう作品が今短編ではみられない様に思う。
「ミクの一番好きな匂い」発想は面白そうなんだけど生かしきれていないというか、文章にまだまだ説得力が足りないように思う。がんばって苦しんで欲しい。さらさらっと書いてそこそこ褒められて満足するんじゃなくって。褒めてもらうばっかりじゃなくてさ、犬の訓練所じゃないんだからさ。
「水の線路」ああ、もういいわかったから、黙って川面に耳を済ませて欲しいと思う。次期の作品に大いに期待している。(この票の参照用リンク)
他2作に比べてゆたかだから。
うどん食べたい。
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読んでいて楽しいと思えた作品だったので投票します。
『ミクの一番好きな匂い』は粗が目立ち、『水の線路』は表現力がすばらしいとは思うのですが肩の力を抜いて読めませんでした。
読者(というか私)を楽しませてくれた作品ということで、『うどんだよ』を評価します。(この票の参照用リンク)
なぜこんな簡単に、こんな良いことを言えるのかと思うばかりです。
『水の線路』とどちらに投票するかを迷いました。こちらも、なぜこんな何でもないことからこんな引き込まれることを言えるのか、と思ったからです。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
文体のもつ質感が見事に内容を深めていると思ったので『水の線路』に一票を投じます。
『うどんだよ』と迷いましたが、まったく毛色の違う作品なので、最終的には好みです。(この票の参照用リンク)
私はこの3作品の中で、一番表現豊かだった『水の線路』に投票します。
読んでいて心に響くというのが大切で、残した余韻の強さが決め手ですね。
それから他の作品と比べ、独創的でもありました。
『オリジナリティ』
人と違う発想って、やっぱり大きな武器になるんだなぁと思いました。
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