全投票一覧(日時順)
第51期予選時の投票状況です。13人より33票を頂きました。
2006年11月14日 22時32分22秒
- 推薦作品
- 初冬の賭博師(壱倉)
- 感想
- 最初、主人公は男だと思ってたんですが、それはそれでおもしろいかなぁと。
ゲーム内容は無理が無い気がしないでもないですが、部屋の中の描写では気だるい雰囲気がリアルに伝わってきました。
この後の展開はどうにでも想像できて気になってきます。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ポリポリ(トイレ方向へ消えるハンニャ)
- 感想
- 最初から最後まで野菜の送り主がわかりませんが、うさぎの存在がそんな事をどうでもよくしています。
うさぎのポリポリさ加減の中に、宇宙を感じる。これが草木と一体になるということではないんでしょうか。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 歯医者(わら)
- 感想
- 主人公の患者としての立場の葛藤にひどく共感を覚えます。
でも大抵こういうのは自分の一人相撲です(笑)
(この票の参照用リンク)
2006年11月14日 21時23分47秒
- 推薦作品
- オーバーザレインボー(るるるぶ☆どっぐちゃん)
- 感想
- ともかくこの作品に票を投じなければ今後投稿もできないと思うほど、魅せられました。
改行が絶妙です。これに一つ多くても少なくてもいけないと思います。
既出の感想ですが、「フィッシュ、オア、チキン?」「虹ですよ」は美しすぎると思います。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 初冬の賭博師(壱倉)
- 感想
- 「オーバーザレインボー」と間逆に、地に足がべったり着いていますが、「オーバーザレインボー」に魅せられると同時にこういう作品が大好きです。
いちいち共感できて、先輩の部屋がクリアに見えました。
「タイミングさえ掴めばいける」と確信する間もなく揃ってしまったあたり、本当に絶妙だと思います。(この票の参照用リンク)
2006年11月13日 22時46分38秒
- 推薦作品
- 老人の日(曠野反次郎)
- 感想
- 失礼な言い方ですが、何が良いのかはわかりません。ただ、読後に、あ、と思うことは疑いようのない事実であって、もうそれは着目の良さとしか言いようがないのかもしれません。
無論、着眼の良さを台無しにしない筆力は必要なのですが、それは言うまでもなく申し分ありません。起承転結の確立した組み立てなど、そういった観点からも美しいと言えるでしょう。(黒田皐月)
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- 推薦作品
- relief(いずみ)
- 感想
- 大好きとまでは言いませんが、好きです。
目いっぱい「好き」を表現したって良いじゃない、とか言いたくなります。少女小説の雰囲気かな。主人公の名前の「ズゥ」の語感と字感(?)も何か好き。
ただ文章としては、字下げの不統一など、まだ校正の余地ありといったところ。(黒田皐月)
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- 推薦作品
- ストーリーテリング(公文力)
- 感想
- 千字小説で三人もの個性を出せる技量は、相当のものだと思います。あるいは、教師の判で押したような態度も含めて四人とも言えるでしょうか。
勧善懲悪とそう単純に割り切らない世界観の対立とか、主人公の孤独とか、いろいろなものが混然としているのがこの作品の良さだと思いました。(黒田皐月)
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2006年11月7日 22時53分23秒
- 推薦作品
- 生活問題(qbc)
- 感想
- この方としては珍しく、てらいなくシンプルな作品で面白かった。今期はなんだかべたべたした作品が多かった中、すっと引いた感じがほどよかった。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- オーバーザレインボー(るるるぶ☆どっぐちゃん)
- 感想
- 似たような雰囲気が他の作品に見受けられても、やはり一番完成度の高いのは、この方の作品だと思う。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 老人の日(曠野反次郎)
- 感想
- 確かにそうだなと思った。
そのように消えてしまえれば楽なのだが、後には介護という多くの人間には未知の世界が待っている。
老いることを知っていれば、そんな態度で生きられるわけがない人が多いからね、実際は。(この票の参照用リンク)
2006年11月5日 19時0分17秒
- 推薦作品
- オーバーザレインボー(るるるぶ☆どっぐちゃん)
- 感想
- 「フィッシュ、オア、チキン?」「虹ですよ」
こんな綺麗なものを書ければいいな、とか、
実際に見てみたいなと思いました。川野。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 老人の日(曠野反次郎)
- 感想
- 人が老いることに手本を必要とするのは、多分、確かなことで、
けれども身近な老人のいない場合を考えたことは無かった。考えさせられた。
稀薄ではない、密度の有る老いというものが在るかといえば、
たとえば地方紙の投書欄など読んでいると、無いのだろうなと思わされることも多い。川野。(この票の参照用リンク)
2006年11月2日 1時2分43秒
- 推薦作品
- 雨(川野直己)
- 感想
- 面白いなあ。
映画を例えに極端な事を言うと、いわゆる平凡な日常を描写したシーンでも、「なんでこんなものを見なきゃならないんだ!」と思うものもあれば、「なんでこんなものを感動的に作れるんだ!」と思うものもあって、この『雨』は後者にあたります。(三浦)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 生活問題(qbc)
- 感想
- qbcさんは、これは言い過ぎですが嘘の上手い人という印象で、本心が見えて来ない事への不安な気持ちでその作品を読む事が多いのですが、この『生活問題』は本心が見えたような気がして安心して読み終えました。
足の出たダンボール箱が走り回るという画がものすごく面白い。(三浦)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 畠山 洋子のショー (otokichisupairaru)
- 感想
- 「楽しさを演出しなくてはいけない」馬鹿騒ぎと、そのあとの静かなストリップとが非常に良いです。想像してみるとストリップはそれはもうものすごい迫力です。
海に身を投げた畠山洋子は実は人魚だった、というのが頭に浮かびました。(三浦)(この票の参照用リンク)
2006年10月26日 23時46分15秒
- 推薦作品
- 夏夜(熊の子)
- 感想
- 全く好みの問題から。
作者には大変申し訳ないが、手法の巧さやモチーフの目新しさは余り感じられなかったが、それでも皮膚感覚として推したい気持ちになる。
今作品が、考えに考え抜かれたものであったり、奇を衒ったりする意図があったりではなく、自分の感覚に素直にしたがって書かれたものであるなら、私はこの作者の作品を読んでみたく思う。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- アキトとユキコ(朝野十字)
- 感想
- 票の入れついでに何か自分なりの解釈を添えようかとも思ったが、そこまではよく判らなかった。「宇宙人」は果たして「ペニス」に執着しているのか、そもそも女性なのか、「どんな姿」か判らない何かによって「窓」もない「飛行体」に監禁され「宇宙」にまで連れ去られるという状況とは一体何なのか、など。
それでも考えてみると、「宇宙人」の興味は「アキト」ではなくて「ユキコ」にあったと見るべきではないのだろうか。最後に元々「アキト」であった物が「首なし」になることから、<アキト‐ユキコ>ではなくて、<ペニス‐ユキコ>という関係でこの二人を捉えるべきだろう。「アキト」独りを連れ去ることによって「ペニス」自体を知り、「ペニス」と引き離された「ユキコ」を同時に観察し、そこからさらに「ペニス」との距離〇となった「ユキコ」を作り上げ、尚且つそこから「ペニス」を失くした「アキト」を引き算することで、さらに関係性の理解を深めようとする。そこで「ユキコ」の意識が「ペニス」ではなくて「アキト」にあることを知った「宇宙人」は「ユキコ」と「アキト」を融合させてやる。一見「ユキコ」の興味の対象が「ペニス」にあったと「宇宙人」が考えたのは、二人のセックスを観察したからだろう。そこから「ユキコ」がその意識をそこへと集中させる「アキト」的な存在は「ペニス」から生み出されたと考えた「宇宙人」は、ただ「ペニス」を弄んで、それが自分の前に現われるのを待っているのではないか。
「首なし」に犯され続けるとは言え、同じ快感を共有しあう二人の姿は、ハッピーエンド以外の何ものでもない。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 生活問題(qbc)
- 感想
- 「女」が「手話」で最後に何を伝えたのか気になるが、そこは関係ないのだろう。
就職すること、「生活」に惑う主人公は、「声の標」を欲している。極めて明瞭な指示と、それに対する自らの従順さである。が、それが「手話」という、コミュニケーションの手段として確立してはいても、共有するためには“その手法を学ぶ”という障害がある形として現われるということは、主人公がただ現状に流されているだけで、聴くための耳を持たなくなっているということによって生じる困難さ、を表わしているのだろうか。単なる惰性と、指示を理解し行動に移す従順さとは天地の差がある。
そして「園児」は全くの従順さの現われである。彼らにははっきり聴き取れる「声の標」がある限り、闇の中も怖がらない。
あと、「女」との仲は進展しないような気がする。「連絡先」も「女」から教えてくれたに過ぎないだろうから。(この票の参照用リンク)
2006年10月26日 21時18分27秒
- 推薦作品
- 生活問題(qbc)
- 感想
- 「箱男」ならぬあくまでポジティブな箱小僧らのザジの如く戯れる姿とかつての旧友の手話での別れとただそこにある主人公の構図の何とも言えない噛み合わなさというかおかしみがジョン・アーヴィングの作品みたく(映画でしか見たことないくせに、フン)メタフォリカルな感じで全作品を読んだ後で一番画がぱっと浮かんできて断然好きなのがこの作品です。すぐ側にしがみ付いて離れない主人公の不安感のゆらぎに共感を覚えます。(この票の参照用リンク)
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