第21期予選時の投票状況です。11人より23票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
22 | 言いたいこと | 朽木花織 | 4 |
23 | 馬切茂作 | 紺詠志 | 3 |
18 | 「月刊キレイ」5月号 巻頭特別インタビュー MUROIメイクの提唱者・室井みち子さん | 妄言王 | 2 |
19 | オープンカーも音楽も、そして花束も | るるるぶ☆どっぐちゃん | 2 |
21 | むかし語り | 五月決算 | 2 |
24 | 釜の中 | 曠野反次郎 | 2 |
2 | さらば日本 | 三浦 | 1 |
5 | 茸 | 森栖流鐘 | 1 |
10 | 弥生のいちご | 江口庸 | 1 |
13 | 緑郷館 | 朝野十字 | 1 |
16 | 早苗さんとコインロッカーベイビー | 神差計一郎 | 1 |
8 | 妖 | 黒木りえ | 1 |
25 | 坊主 | 川島ケイ | 1 |
- | なし | 1 |
素直な印象を受けた。(この票の参照用リンク)
なんてことない話ではあります。が、よいです。愛すべき人たちです。一貫してバカであり、そのバカを自覚し自嘲することを共有して友情が確認されている。ふたりは深刻になったり陰気になったりすることはないが、そうならずとも気もちは通じ合える仲なのだ。いつもどおりの陽気でも惜別の情は通じ合っている。すてきなふたりである。ただタイトルが、こういうテーマに対してちょっと直接的というか、蛇足なかんじでよろしくない。(この票の参照用リンク)
ふたりの楽しそうな感じがよかったです。特にさとちーと花やんというあだ名がよい。
転勤の話は唐突で、どういう状況かよく分からなかった。(この票の参照用リンク)
ほのぼのとした絵。良い場面を切り取った、という印象。好きな感じです。(この票の参照用リンク)
うまいねえ。安心して読めますね。(この票の参照用リンク)
おしっこ使って大活躍かと思ったのですが(おっしこ気になる)。
時代劇のサイドストーリーという印象でした。人物紹介の回。
茂作が八犬士の一人だったりしたら面白そうですね。この回のあと合流みたいな。
面白かったです。(この票の参照用リンク)
『弥生のいちご』に関しては【富夫は浪人生活から〜(中略)〜甘酸っぱいいちごがよみがえる】という設定の下に、どこかの場面だけサクッと描写してみれば結構いいセン行った気もする。
で、『馬切茂作』だけどもうタイトルだけで予選突破って感じで。いかん。紺氏の独走を許すのもなんなんで来期は頑張って私も投稿しよう。といいつつ冒頭【百姓茂作は初陣で小便を洩らした】の一文でもう優勝も確定って感がある。降参。(この票の参照用リンク)
業界裏話みたいで面白かった。(この票の参照用リンク)
一通り読んだところで、どれもあまり変わらない気がする。
うまいと思う作品はあるが作者の形のようなものが出来上がっていてつまらない。
おもしろかったので、この作品に。(この票の参照用リンク)
どっぐちゃん作品の魅力は、ストーリーから小道具、文体にわたる全般的な突拍子のなさ(ただし一貫したセンスに裏打ちされたそれ)が、くりかえされるうちにだんだん一種ミニ奇跡の連発に見え、そして最終的になんか納得してしまうという、そういう意味ではカルト宗教のやりかたに似ている。洗脳です。この作品は比較的ミニ奇跡が少ない。よって最終納得目標たる廃線の情景の美しさもさほど納得しなかった。が、おもしろく読みました。(この票の参照用リンク)
今期はなんだか不調だった。もしかすると、こちらの体調などの影響もあるのかもしれないが、読んで面白い、驚いた、すごいと思うような作品は、この作品を除いて見つけられなかった。
この作品も物語らしきものはほとんどなく、この作者ならではの文章を楽しめるかどうかが、評価の分かれるところだと思う。
ヌードモデルが詩集を読み、花束にネジが入っている。
奇妙な世界だが、なぜか懐かしいものも感じる。それは私だけだろうか。
「どうしようも無い、どうしようも無い、ああ、どうしようも無いのだ、と感じさせるこの美しい線路の上を歩く」
常識的な意味で、このような光景は美しくはない。けれども、るるるぶ氏にかかると、美しいような気がしてくる。
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リズミカルな文章が楽しかったです。しかし坊さんが首を絞める理由は分かりませんでした。(この票の参照用リンク)
実際にありそうな唄とその内容。決して後味の良いものではないんですが、うまく作ってきていると思ったので。(この票の参照用リンク)
最後の「僕の誕生日だったような気がした」で、思わず納得。いや、よく考えれば変なんだけど。(この票の参照用リンク)
今期ベスト3には入る気がするが、別に「首なし死体が自分ではないか」というようなネタを仕込まなくても十分読める作品であったと思う。ネタのせいで作品の味わいが落ちたというわけでもないが。つまりその辺のどっちでもよさが今ひとつ推しきれない理由である。(この票の参照用リンク)
言葉は無惨に堆積していくが、しかしこのようにしてしか表現できない無惨さがあるだろう。流麗とも洗練ともほど遠い、むしろ、残骸のような、と呼びたい文体。でもこのような文体によって初めて、「でろん、と飛び出した」、朝靄色の頭の禍々しさはとらえられるのではないか。「味よりも量を選び観測所へ凱旋する。」「訳は強面の二人が持参していた。」外国語のように扱われた日本語はぎこちなく、句点を打つごとにきしむようだ。辛苦の末に獲得されたこの違和感は貴重だ。なんとなくこなれた文章によって綴られ、ほどよい湯加減のオチに着地できていた前作「ぽん!ぽん!ぽん!」とは、志の高さにおいて比較にならない。この小説を僕は買う。(この票の参照用リンク)
なんかおもしろい。ほほえましいだけでなく、「ベニテングダケ」に妙な説得力がある。「ベニテングダケ」じゃなきゃダメなんだという、よくわからないが頑固な気迫がこもっている。いちいち調べたところがよかったわけだけれども、ふつう辞書でなくて図鑑だろうな、という気が。(この票の参照用リンク)
爆笑しました。ぜひ優勝していただきたい。
他、投票はできなかったが面白かったのは
#14 視る
#19 オープンカーも音楽も、そして花束も(この票の参照用リンク)
宏と帰郷館の人々の関係の深さを感じます。
無下にされつつも、結局は帰郷館を取り壊してしまうのでしょうか。(この票の参照用リンク)
おもしろかった。希望が透けて見える。(この票の参照用リンク)
今回は最初のほうにすんなり読める名前が少なかった気がする。羅とか蜜とか紫陽とか、画数競争をしているわけでもあるまいに。
それでうんざりしかかっていたところへ推敲不足・校正皆無の作品をたて続けに読み、さらにぐったりしてしまったのは、今朝がたからずっと止まない雨のせいばかりでもあるまい。
あとのほうに載っている作品は、まだ体裁が整っているけれど、こぢんまりとまとまってしまっていて衝撃がない。(この票の参照用リンク)
ありきたりの妖怪キャラも語り口ひとつでいくらでも面白くなるものなんですね。(この票の参照用リンク)
これもほのぼの。後半の最初でどういう話か判ってしまうんですが、題も「坊主」だし、ばれても別に良かったんでしょう。楽な気持ちで読めました。(この票の参照用リンク)