第112期予選時の投票状況です。9人より26票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
12 | 約束 | 戦場ガ原蛇足ノ助 | 5 |
3 | 自分の髪の毛で作られたクモの巣から動けなくなっても、情熱があれば苦境を乗り越えて | なゆら | 3 |
9 | 礫 | 三浦 | 3 |
15 | ひとりぼっち無差別攻撃 | ハダシA | 3 |
16 | 秘密 | euReka | 3 |
7 | モザイク | 五十音 順 | 2 |
8 | 青から紅へと変わる世界 | 雪篠女 | 2 |
1 | めえさん | 香塔 ひより | 1 |
2 | 約束 | 東野智彦 | 1 |
4 | 月曜日の前に | 霧野楢人 | 1 |
6 | ホットなアイドル | りんね | 1 |
13 | 生家 | こるく | 1 |
現在パートの挿入の仕方に驚く。うまいなあと思った。(この票の参照用リンク)
もう一つの『約束』とも迷ったのですがこちらに。
こういう思い出って何気ない時にふっと思い出すんですよね。
「祖母の健康状態が良くも悪くもならないのを疎ましく感じる程度に、私がまだ幼かったからだろうか。」という一文、私も覚えがあるので胸が痛みました。(この票の参照用リンク)
子供の頃の回想から行を開けずに歯医者の椅子に座る現在に着地する、その跳躍がとても心地よかったです。(この票の参照用リンク)
子供の頃の記憶はまさにこんな感じ
そう共感できるところが良かった
最後の歯医者の下りはテクニックに走ってずるい気がするが(この票の参照用リンク)
綺麗にまとまってて良かった。確かに最近の歯医者はエロい。(この票の参照用リンク)
意味がわからないのにうまく着地しているように思える不思議。ちょっと真似できない。(この票の参照用リンク)
荒削りで気になるところも多々あるのですが、疾走感があって引き込まれてしまいます。
〜ファック! とか気に入ってます。しかしなぜなめこなのか。(この票の参照用リンク)
小気味が好いと思った。
ものすごくずぼらな感を受けるも、その後に来る「情熱」の振り回し具合には思い切りの良さが感じられ、最終的な結論が「ベリーショートの乙女だった」という、ものすごくさっぱりとした印象の一文が添えられる。この一連の流れを淀みなく進ませた筆力に脱帽。設定と主人公の破天荒さ(的な雰囲気)が馴染み合って読み心地が良かったし、一人で騒いでいる様を傍観するという楽しさもあったように思う。ただし、僕としてはベリーショートよりセミロングの方が以下略。(この票の参照用リンク)
終盤の夕日の描写が素晴らしい。揺らぐ影により、消耗していく「わたし」の精神が見事に表されている。
冒頭の、「荒野」にて「無数の礫」を「遠のいていく沢山の背中目掛けて放」つというのは、言葉を紡ぐこと、表現することなのかなとぼんやり思いました。(この票の参照用リンク)
淡々とした流れは可もなく不可もないものだが
最後の一行の力にやられた
この一文だけで投票したくなる(この票の参照用リンク)
冒頭の一文がこの小説をよく表していると思った。手のひらから色んなものがこぼれていくもどかしさ。(この票の参照用リンク)
エンターテイメントして楽しめる作品かと。(この票の参照用リンク)
どうしたらいいのやら、現在・昨日、さて、今日から明日へ??
新聞やTV、ニュースは国民が意思をハッきり表示する。 と、はいわないなぁ、
日教組と経団連の、合流はレミングの流れるようで、行き先は海。
外国があるんだが、「ひとりぼっち」は、視野狭く、「無差別攻撃」は、おぼれていくよ。 ……そんな比喩だろうか? ……?? 題名批評してみる。
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笑った。あー、これなら自分も内定もらえそうって思ったけど殺人ロボとの肉弾戦で死ぬだろうからだめだった。(この票の参照用リンク)
困ったことにどこがよかったのかうまく説明できません。
作者のこの路線が好きなんだと思います。(この票の参照用リンク)
よくわからない。とっかかりもつかめない
でも読み終わって好感が持てる
なので一票
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自分の盲点をつつかれるような気持ち悪さがあって、投票しないわけにはいかないという気分になった。おそらく、僕は「静観」という行為が好きなのだが、そこに「世界をただまる投げしてる」という皮肉がぐさりと刺さったのだろう。ミカンやリンゴ、青鉛筆、あるいは猫などが何の喩えであるかはいまいち解せないが、「分からない」で丸投げするなよ、というような強迫的メッセージすら見出しかねない。また物語の雰囲気そのものも、調和のとれた不可解さがあって良いと思った。(この票の参照用リンク)
さびしそうだけどどこかほのかな希望の光を感じました。(この票の参照用リンク)
正直のところ、技巧という面で際だって優れていると感じられる点があったわけではなのだが、「本当に怖いのは、はっきりと共生していかざるを得ないものよ」というセリフが個人的に興味深い問題提起だったので票を投じさせていただく。
陽子は「死とか、来世とか、そんな不確かなもの」に対する恐れを否定している。死、来世と対置されるものは生、現世である。したがって、陽子は生、現世に見る「共生していかざるを得ないもの」に対して恐れを抱いているのだと考えられる。共生せざるをえない存在というものは世の中にあまたあるし、それに対する恐怖というのは別に珍しい感傷というわけでもない。そういう一般的な解釈を優先的に考慮に入れると、「それは彼女の病気のことだったのか、それとも──」という一文は、どこかに解釈を誘導するようで結論は結局丸投げ、という無責任さが見られるので蛇足だと思うのだが、死にゆく雪に問いかける、という行為自体は本作の総括とも取れる描写なので良いと思った。(この票の参照用リンク)
確かな描写と言う感じがポイントかなと思いました。(この票の参照用リンク)
描写が丁寧で情景が想像しやすく、限られた文字数の中で秋独特の哀愁や魅力をうまく表現していると思います。(この票の参照用リンク)
行動していいのか? 周りを見るのか? はっきりしない時代。
そんな昨日にぴったりの小説。で、……で、もう今日になったわけだが、……??
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「」または『』の代わりに“ ”を使っていたり、……の代わりに、、、、を使っていたりと、細かいところで不満が無いわけではないんですけど、抽象的な作品が多い中、素直でわかりやすい話だったので。(この票の参照用リンク)
『翼があれば飛ばなきゃいけないってわけじゃない。それでも敢えて大空を目指すんだ』
という言葉が印象的でした。全体的にバランスの取れた展開で、個人的には好みです。(この票の参照用リンク)
これを読んで、少年サンデー連載のりんねのなんとやら、という高橋留美子先生のマンガを連想。
冬はコタツが高橋ワールドの子供たち、といっても中学生以上??
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育った家が壊されることを既に受け入れている姉妹の切なさが伝わってきます。
母への愛が押し付けがましくなく表現されているところにも好感が持てます。
良いシーンを切り取ったなあと。(この票の参照用リンク)