第111期決勝時の投票状況です。11票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
7 | 翼人の夏 | 彼岸堂 | 6 |
4 | 平野さんに対するデート招致についての結果報告(松井 H23) | 霧野楢人 | 2 |
5 | まくらん草紙 | なゆら | 2 |
12 | 陥る | よこねな | 1 |
うーむ今回は予選で確実に投票したと記憶して居る「陥る」(よこねな)と多分予選で投票したであろうと思われるが確信が持てない「翼人の夏」(彼岸堂)との間で迷いました。なので今回はもし
私が予選で彼岸堂氏に投票して居なければ一貫性がないとの誹りを免れないのですが英断を持って彼岸堂氏に投票します。勿論「陥る」も相変わらず大西民子の短歌をを想起させられて好もしかったのですが、彼岸堂氏に投票させて頂きました。(この票の参照用リンク)
最初読んだときはラストのセリフなんかが気恥ずかしかったけれど、何度も読んでいるうちにそういう青臭さ、熱さがいいんだろうな、ぐっとくるんだろうなと思った。
あとは「短編」で作品を読む際、千字という限られた文字数の中で書かれている以外のこと(物語の背景というか)をどれだけ想像できる・させられるかがポイントだと思っていて、そういう意味でも今作は優れていると思う。(この票の参照用リンク)
面白かったし、皆が誉めているので余慶にいい作品に見えてきた。
ところで、ツイッターで会話できるそうですが? 体験小説なんかリクエストして、いいでしょうか? よろしく! 体験済みの方々!!
>Twitterで、無料、音声通話ができるアプリ「OnSay」、瞬く間に10万ダウンロードを超える(この票の参照用リンク)
今期はこれが頭一つ抜けているなと。
真冬なのに大きな入道雲へ思いを馳せてしまいました。(この票の参照用リンク)
今期の決勝は粒ぞろいで甲乙つけ難く、だいぶ迷いましたが、やっぱり翼人の夏、いいなぁと思います。
物語が終わった後も続いていく二人の展開を読者に印象づける余韻の残し方がとても上手く、想像を掻き立てられる作品でした。
決して他の作品が悪いというわけではないんですけど、こういうタイプの作品は他にはなかったので。(この票の参照用リンク)
翼人の夏:
細かいところを気にしない「極彩色」的な思い切りの良さ、奔放さが感じられた。軽いが薄くはなく、得られる爽快感が素晴らしいと思った。こりゃあクレイジーだ。
まくらん草紙:
語り手の中から風景を見る感覚を覚えた。その上で迫ってくる幸福感、それを描く筆運びは秀逸だと思う。が、予選時に選択しなかったので寝返りは打たない事にする。
平野さんに対するデート招致についての結果報告(松井 H23):
自分の。当コメントは結果発表まで伏せてもらうので軽く解説。予選に書いてくれた方もいますが、引用表記から各人の事情を想像していただきたく思います。論述は未熟ですが、それは「若さゆえ」ということで。論文の無機質な感じを残しつつ物語にしようと思った結果がこれです。
陥る:
予選に書いたことを裏返すと次のようになる。すなわち、不気味な描写を至上目的としたと考えるなら秀逸だが、「描写だけになってしまった」と考えるとそれまで。(この票の参照用リンク)
「平野さんに対するデート招致についての結果報告(松井 H23)」
素直に笑えた。きちんとしたギャグとして完成している。
現役大学生ならさらに笑えるのではないか。
「まくらん草紙」
枕草子パロディとしてよく出来ている。
でも綺麗にまとまりすぎていて印象が弱い。
良いか悪いかで言えば良い方だが、票を投じたくなるほどの魅力がなかった。
読者との相性もありそうだが。
「翼人の夏」
続きが読みたくなる話だ。
だがそれ自体で完結していないというのは、短編作品ではマイナスポイントだと思う。
単純な書き間違いだろうが、上空4500キロメートルも気になる。スペースシャトルの最大高度よりはるかに高い。
「陥る」
情景描写はパルプホラーを思わせるが、そこからの進みだしが少なく失速感がある。
最終段落も急いで結論をまとめようとしている粗さがみえる。千文字では足りない題材か。
文章ももうすこし突き放してもいいと感じる。「それを椅子と呼んで良いものならば」はクサすぎる。(この票の参照用リンク)
そういえば短編にはこの形式のネタは出ていなかった気がするので。『翼人の夏』と迷ったのですが、まあ、好みというか、今日の気分というか。(この票の参照用リンク)
予選の時も書きましたが、あ、これ枕草子だったのか、
という初読時の驚きがよかったです。
格別なことは何も起こっていないけれど、とても幸せそうでいいなあ。(この票の参照用リンク)
翼人の夏も本当に素晴らしいんですけど、やっぱり自分はこの作品が好きなんで一票入れさせていただきます。手の上で楽しめるほっこりさというか何というか。とにかく、愛おしい作品だと思います。(この票の参照用リンク)
平野さん
面白い調理法だとは思うけれど、食べてみると期待していたほどでもなかった。これはわかりやすい遊びよりも、わかりにくい遊びのほうがよいと思う。
まくらん草紙
面白かったし、悪いところも見当たらないんだけど、投票までにはいかなかった。噛みごたえがないようなところがマイナスと言えばマイナスかなあ。
翼人の夏
面白かったし、よくできているとも思うけれど、ほとんどのものが「ベタ」なのがどうにも気になった。そうでないのなら申し訳ないけれど、どこかにこだわりを持って作ってほしかった(奇を衒えということではなく)。
陥る
「椅子」が夢に出てきそうだったので。この「椅子」だけでほとんど話が展開しないというのは好みのわかれるところだとは思うけれど。面白かった。 (この票の参照用リンク)