第111期予選時の投票状況です。9人より27票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
7 | 翼人の夏 | 彼岸堂 | 6 |
5 | まくらん草紙 | なゆら | 5 |
4 | 平野さんに対するデート招致についての結果報告(松井 H23) | 霧野楢人 | 4 |
12 | 陥る | よこねな | 4 |
11 | Eve | 伊吹羊迷 | 2 |
6 | 寝入る音色 | 緋熾 | 1 |
9 | うらじゃ | しろくま | 1 |
10 | 紙魚 | こるく | 1 |
13 | フクシマ・福島・ふくしま | euReka | 1 |
14 | ぎざ、ぎざ | るるるぶ☆どっぐちゃん | 1 |
15 | 『砂丘越えて』 | 吉川楡井 | 1 |
SFファンタジーや冒険物の序章としてよくできていると思ったので。ただ、細部や造形に凝れそうなところがいくらか目について、勿体ないとも思った。(この票の参照用リンク)
いいなあ。
魅力的なキャラと世界観がしっかり描かれていてすごい。続きが読みたい。(この票の参照用リンク)
とにかく爽快でした。ここまで続きが読みたくなる作品もなかなか無いなあと。
とても優れた序章だと思います。(この票の参照用リンク)
その後のストーリーを思わず妄想してしまった。(この票の参照用リンク)
今期ではこれがダントツかな。ちゃんとファンタジーしてるし、よく1000字に収めたなーって思った。ストーリー自体は典型的ボーイミーツガールなんだけど、キャラも世界観もすごく好み。
二人のこれからと旅立ちをいろいろと予感させる最後の一言がすごく印象的でよかったです。(この票の参照用リンク)
世界観、主人公のビジョン、少女の冒険心、話の結びから想像されるその後。それらすべてに、爽快な味が満ち満ちているように感じられた(今冬だし、余計に)。特に、少女が落ちてきた時は当初(ああ、今回の作品群では自殺する若者が増えているな)などと考えていたのだが、彼女の意図を知るや、悔しくも主人公と同様、クレージーだと思わされ、痛快さに胸を貫かれてしまった。ありきたりなファンタジーだが、上記の爽快感のおかげで読後に後腐れが無いのも良かった。だがせっかくなのでひとつ難癖をつけたい。すなわち、主人公の思考が安直過ぎて彼に人間味を見出すことが私にはできなかった、と。(この票の参照用リンク)
ちょうどよく、ぬるかったので。(この票の参照用リンク)
冒頭の幸福の形は何度読んでもよだれ出る。茹でソーセージが食べたい。
ただ、途中から散りばめられた古語に違和感を覚えた。タイトルがあるのだから、最後の「いとをかし」だけに絞ってもいいのでは。(この票の参照用リンク)
最初から枕草子になぞらえるんじゃなくて、徐々に枕草子感を出していくってのが読んでいて、あーって思った。凄い上手い。(この票の参照用リンク)
題名をあまり見ずに読みはじめ、時々不自然に挟まれる文語調に、え、なに?と戸惑ってから題名を見返して成程と思いました。こういう、楽しい方向でちょっとした驚きからの納得をくれる作品は好きです。とろとろの黄身とかじりついて音がなるソーセージで好感度上乗せ、迷わず一票を入れたくなりました。(この票の参照用リンク)
特に何か特別面白いってわけじゃないんだけど、何でもない日常のひとコマをうまく切り抜いていて、丁寧な描写で視覚だけじゃなく味覚とか、聴覚とか、すごい五感に訴えてくる文章だなーと思ったので。
なんか読んだあとお腹いっぱいになりました。(この票の参照用リンク)
面白い。論文の引用表記が読んでいて楽しかった。
平野さん研究対象にされすぎ。(この票の参照用リンク)
なぜ今平野を招致するのか、さらに、なぜ今テストなのか? 一日を費やして検討否定するかちは、今は無いな(この票の参照用リンク)
『まくらん草子』とかなり迷ったのですがこちらに。
64回も誘う松井と、それを断る平野さんを想像したら面白かったので。(この票の参照用リンク)
この形式は、自分もできるだけくだらないネタでいつかやってやろうと思っていたので、「やられた」というのが第一印象。
ネタのくだらなさと当人らの真剣さの対比が素晴らしいです。研究が連綿と受け継がれているところも泣かせます。若さって素晴らしい、と思って読み進めたら指導教官に至っては(おそらく)15年以上この研究の場に身を置いているという。大丈夫なのか。(この票の参照用リンク)
椅子の不気味さと「私」の想像に持っていかれたので。(この票の参照用リンク)
大西民子の椅子の短歌を思い出した。極度の緊張感が醸し出す詩的小説的空間は秀逸。(この票の参照用リンク)
写真のような文章ですね。
格子や椅子の描写はとても上手いと思ったのですが、最終段で色々失速してしまった感が。
もっと恐怖を煽るようなものでもよかったかもしれません。(この票の参照用リンク)
バスルームで鏡と向き合いながら髪の毛を洗っている際に「今、目を開けたら幽霊が映っているんじゃないか。そいつと目が合ったら、黄泉の国へ引き摺られていってしまうんじゃないか」と冗談半分で考え、考えているうちに恐ろしくなって目が開けられなくなる、という絶望に似たものが感じられた。描写されているような不気味な椅子と遭遇してしまえば、主人公がそういう心理に陥るのは当然だとは思う。だが逆に作者様が、そういう心理の表現を至上目的として物語を構築したのであれば、全体としては秀逸な描写だと思う。風邪をひく前に動き出せるといいですね、主人公。(この票の参照用リンク)
タイトルから、あークリスマスの話かーと思ってフタを開けてみたらまさかのニューイヤーイブで、そっちかって感じで期待を裏切られた。いい意味で。
話もすごくハートフルで、ラストもすっきりしててよかったと思う。読んでてあったかい気持ちになりました。(この票の参照用リンク)
会話に出てきた「しっぽ」という概念が最後の一文に起用されていて、うまいまとまり具合に感心した。動いていく景色や二人のやり取り、主人公の心理の描写に無駄がなく、読みやすかったのも好印象。あとは個人的に、手を掴まれた上、暗さで瞳が拡張した、キラキラ輝く眼で女に見つめられたら堪らんなぁ、とニヤけた次第である。ただ、二人があまりにも幸せそうなので腹が立ったこともここに述べておく。もし彼らの後ろを歩く人間が藁に縋りたくなるほどの絶望を抱えていたのだとすれば、と舞台の外側に思いを馳せて精神の安定を図らずにはいられない。おばあちゃんの言っていることは正しいのだが、それを受けて素直に反省できる人は、「心の豊かさ」という面において幸せな人なのだろうと思った。(この票の参照用リンク)
オトがするのはよくある幻聴。わからないのは破壊する世界。見えないのは世界が見ている私の姿。音を見るのは観音様。
よくある幻聴を映像にして、今の世界の姿に書いて見せてほしい。
翼人の世界のような浮揚感? 富士山のような存在感。富士山を破壊したら?? どんな世界?
あの火山の熱エネルギーを書いたら? 地熱発電のように今必要性がある一つの姿が書けるか? 幻聴をみている世界、を見ている世界、……が、現在?(この票の参照用リンク)
適度な詩的言語が好もしかった。最後の行など意味が取り難いと思った箇所はありますが。(この票の参照用リンク)
紙魚が本を齧ると言うのはうまくいっていると思いました。あたりまえの事実をうまく小説に異化出来て居るかなと思いました。(この票の参照用リンク)
届いた野菜にはほろりと、感動した。作者の意図はもっとガラスのような流動するダリの世界なのだろう。
言葉のカン価格の鋭さ。ハイチの暖かさがほしいかな? 鋭いつめを隠す子猫の肉球のような。(この票の参照用リンク)
ファンです。(この票の参照用リンク)
月の下、砂の海を行く船というのが、絵としてとても美しいと感じました。(この票の参照用リンク)