第37期予選時の投票状況です。13人より28票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
2 | 現在 | 逢澤透明 | 4 |
8 | 緑の草原を夢見て | 朝野十字 | 4 |
17 | いっぱいのかけそば | るるるぶ☆どっぐちゃん | 4 |
6 | 白のバラライカ | 神藤ナオ | 3 |
10 | 味噌汁 | 小松美佳子 | 2 |
19 | 英雄 | qbc | 2 |
21 | バキューム | 曠野反次郎 | 2 |
1 | かおり | 愛留 | 1 |
5 | 夏の香り | 千葉マキ | 1 |
9 | 三歳はお年頃 | 藤代環 | 1 |
12 | 夢なら覚めよ | しなの | 1 |
15 | 祭囃子の遠く | とむOK | 1 |
16 | 莫迦が二人と、蜜柑が一個 | エルグザード | 1 |
- | なし | 1 |
よく作られていると思いますが。が、がついてしまうのはなぜなのか、微妙によくわからなかったりするわけですが。(この票の参照用リンク)
今回最も鮮烈なイメージを受け取った作品。人間関係を疎んだ主人公が、傷つけて飛び出してみると寂しさに襲われる。こんなに異質な情景を描いていながら、あなたの生活とそう違いはないのではないか。
他。曠野反次郎さんの「バキューム」にも惹かれましたが、いまひとつ掴み切れなかった。
投票「なし」の方の意見にちょっと同感なところがあって…この数回、投稿・投票・感想ともに停滞感があるような。自分の感性も不安に引き込まれるような気がします。夏ってそういう季節なんですかね。創作より体験というか…。これからも、がんばって作品投稿したいんですが、本当に「短編」読者に楽しんでもらってるのか、ちょっと不安な今日この頃です。(この票の参照用リンク)
きわめて象徴的というか前衛的というか、千字でこの手の作品は今まで読んだことがない。安部公房みたいである。いわゆる「観念」だけでよくまあここまで堅固な世界を築いたものだとおもう。具体的な事件等の記述は余りになさ過ぎるのだけれど、読ませるのは何故かと考えてみると、やはりイメージの強さ、そして言葉の使い方、文章の組み立て方が的確だからであろう。同じく裸の観念をふりまわすだけの凡百の寝言小説とはそこがちがうのである。(この票の参照用リンク)
圧力を感じた。(この票の参照用リンク)
惜しいのかわざとそうしてるのか。とふだんなら書くところですが、朝野さんなので、わざとそうしてるんだろうな、といったところですかね。それはそれでいいと思うわけですけど。(この票の参照用リンク)
宇宙論から夏の思い出に切りかわっていくあたりがなんともいい呼吸であった。この作品も話者の語りだけで全体が貫かれるという、一般的な「小説」という形からは外れているのかも知れないが、文章一つ読んだ充実感を与えてくれる。(この票の参照用リンク)
『緑の草原を夢見て』記憶が失われるということと、エントロピーの増大が似ている、という話なのか。記憶にはあるけれど、本当は行ったことがない祖母の家、というのが、記憶=非実在と、宇宙=実在は、やっぱり違う、という話なのか。よくは判らないのだけれど、なんとかく判る、そんなトコロに投票してみる。(この票の参照用リンク)
吉田健一を読んだみたいだった。こんな作品はふつう書けない。陳腐な感想が失礼になる。(この票の参照用リンク)
意味不明、でもはっちゃけた空気は伝わります。
時にはストレート、時にはシュールに。
ショートコントの雰囲気は嫌いじゃありません。
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ルネ・マグリットの「パイプ」みたいなタイトルにまずやられて、「おいしいねー、とかけそばすすってオードリー大はしゃぎ。」の台詞のかわいさに参った。
「ゾウに似てるね、このお兄さん」の一文、何気ないけど印象に残る。
<お母さんとお兄さんの手が、触れた。
赤くなったお母さんの表情は、僕には普段の何倍も綺麗に見えた。>
作者が魔法使いみたいに、いろんな文章をだしてくる。
(評)二人の仲の悪さが切なく表されていてモダンですね。
これは北村さんの感想か???
どの「かけそば」もおいしかった(シド、ああ、まだこの人シドから抜け出せないのか、とは思った)
ところで、この作者(性別は知らないけど)はアンジェイ・ワイダの「夜の終わりに」にでてくる女の子みたいだ。(この票の参照用リンク)
「かけそば記念日」で大笑いしてしまったので、推さないわけにはいきません。
「猿のかけそば」には、優れた喜劇俳優が水に落ちる姿を見るのに似た感動を覚えました(大袈裟に言えば)。
エピソードの順番が良いのでしょうね、きっと。(この票の参照用リンク)
なるほどー……。
ふうむ、そうきたかー……。まあいいけどー……。仕方ないな、座布団1枚、のようなノリで投票。
るるるぶ☆どっぐちゃんさんは舞城王太郎を敬愛しているのだと思います。でも決勝では票を入れません。(この票の参照用リンク)
欲を言うと何かもうひとつくらいひねりがほしかったのですが、この独特の間が好きなので一票。(この票の参照用リンク)
発想が秀逸。読んでいて安心できた感があります。
ただ、タイトルのバラライカは本編に関係があったのだろうか? と少し疑問に。(この票の参照用リンク)
白いバラライカと緑のサボテンと砂漠の夕日と夜。作品の色あいが、印象に残った。(この票の参照用リンク)
日本人的味噌汁愛が湧き上がってきたので、一票。
これを短編に投稿する意味というのは正直ピンと来なかったりしますが、味噌汁もおいしそうなことだし。(この票の参照用リンク)
上手くはないけれど、決して劇的ではない題材を扱うという姿勢に好感を持ちました。
こういう事が大事なのだと、最近では思うようになりました。(この票の参照用リンク)
一瞬のできごとが何年も影響しちゃうという話を千字以内に詰め込んだ感じがいいかと。(この票の参照用リンク)
千文字のなかで強烈なキャラクタが活きているし、誰もが馴染み深いはずであった学校生活の場面を鋭く切り取り、昇華させる。氏の作品を読んだ直後、今期一番だとその技量に感嘆した。
ただし、これは好みの問題かもしれませんが、主人公の秀才君が女性教師に叱られた場面に、「何で遅刻したか判らんのかこの無能が」みたいな文章を挿入してくれていたら、より主人公に共感できたと思う。でも、そうしたほうがすかっとしたな。すかっと。
あと、氏の作品を読むと自分の実力に自信を持てなくなると同時、強く触発されるぶぶんが出てきます(笑)。(この票の参照用リンク)
今期は透明さん朝野さん反次郎さんと、三作とも常連、もしくは古顔の作者に票を入れることになった。普段はできるだけ新人の方のよい作品を取り上げたいと思っているのだが、今回は手練れのわざが勝った印象である。
今年の夏も暑かった。作者の生活環境はとりわけ暑かったらしい。というようなことは作品を読む上で全く関係ないが、別に作者が実際は涼しい所で暮らしていても全くかまわないので、私の方はこの夏の暑さを背景に置いて読むと、まあこんな悪夢のような情景もあるわなあと実にリアリティを感じただけである。それにしてもよくこんな気持のわるい話を延々と書くものだ。(この票の参照用リンク)
うんまあ単純に面白かった。(この票の参照用リンク)
今回唯一感情を刺激された作品。ラストを強引な一文で締めるところまで含めて素直なストーリーだと思った。
他の作品の方が単純に面白かったり感心するような構成だったりするのだけれど、いずれも何となく上滑りで外している印象が残って推薦できない。(この票の参照用リンク)
自分の恋の思い出も思い出しそうになりました(この票の参照用リンク)
定型的に話の収束の仕方。投票しようか迷った。
だが、楽しめたという点で一票。(この票の参照用リンク)
通じない携帯電話、ラジオ放送の内容、年月日、と来ての千円札への流れに感心しました。文字数を割く価値はあったと思います。(この票の参照用リンク)
爽やか。それだけのようにも思えるけれど、それだけで十分だとも思う。(この票の参照用リンク)
なんかもう、投票の基準がわからなくなってきました。自分の感性が廃れただけかもしれませんが……。
今の投票状況を見てもあまりピンとこないし、作品をどこまで読んでいるのか怪しい感想もあるし、正直なところ、わからないものをわかった振りするのは大変疲れます。
投票は投稿した以上義務だと思うので一応するつもりでしたが、今期はあえて放棄させていただきたいです。
票を入れたくない……というのが正直な感想です。(この票の参照用リンク)
現実ではありえない、でも微笑ましい二人がGOOD。
こういう話は好きですね。楽しいです。(この票の参照用リンク)