第96期予選時の投票状況です。8人より22票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
15 | 『3年2組の河野君』 | 石川楡井 | 4 |
13 | 鼠 | わら | 2 |
17 | ツヨイ、ネガイ | 謙悟 | 2 |
26 | 株式会社ネコに好かれたい | ハダシA | 2 |
1 | 12時すぎのシンデレラ | 志崎 洋 | 1 |
7 | 肉の日 | 香椎むく | 1 |
9 | 熱闘関ヶ原 | さいたま わたる | 1 |
10 | エルの終末 | アンデッド | 1 |
12 | まぐろ | なゆら | 1 |
14 | 玩具 | 彼岸堂 | 1 |
16 | 折合 | エム✝ありす | 1 |
18 | 夢の女 | yasu | 1 |
19 | 横っ面 | 金武マーサムネマサ | 1 |
22 | 小さなつめ | 高橋唯 | 1 |
24 | おかえり | euReka | 1 |
27 | 最後の一葉を集めて | えぬじぃ | 1 |
おかしさと言うのはペーソスと不可分一体と言う事でしょうね。河童と言うのも少し無理がある様な気がしましたが。(この票の参照用リンク)
ああ、クラスに一人はいたなあ河野君。面白かったです。(この票の参照用リンク)
駆り立てられてる熱量が感じられたので。(この票の参照用リンク)
河童なんていうファンタジー生物が出てくるが、最初に語られる子供時代の思い出が、とても共感できる痛みを含んでいて引き込まれた。
だというのにさりげない一行でそれを台無しにしている。だけどそれもまたいい。(この票の参照用リンク)
お主ただの鼠ではあるまい……ってただの鼠か……
百地三太夫の息子という絶妙のキャラを使って自由奔放、楽しんで書いている風がこちらにも伝わってきて、とても面白かったです。(この票の参照用リンク)
正直言うと時代小説が得意でない。
読むのも書くのも。ただ1000文字なら取っ付き易い。そしてこの作品は紛れもないエンターテインメントなので、とても楽しめた。作中人物のテンションや文体が時代小説としての趣を欠いているような気もするが、その一方で手錬れだからこその仕込みも為されているから面白い。こういうの書けてうらやましーなーというジェラシーも込めて一票。(楡)(この票の参照用リンク)
うーむ、ちょっと引いて仕舞った箇所もありましたが、何となく分かる様な。(この票の参照用リンク)
ワンアイデアのショートショートとしてよく出来ている。余計なミスリードなどないのに、後半になるまで結末が予想できず、楽しめたので一票(この票の参照用リンク)
Q2の答えは、本来なら人間が近付いてこなければ、野良猫は安心なのだと思うのだが、そこをあえて「寂しくなる」と野良猫たちに答えさせているあたりに、この作品を書く必然性を感じる。
そして必然性とは、その作品の説得力である。(この票の参照用リンク)
うん、会社員は猫かぶってるよね。ねこマスク。KKKいや、NNN. Kin fin(この票の参照用リンク)
よくある話の、作り方だが、好い印象で記憶に残った。
タイトルだけを最後に見ていると、……思い出す、ので、推薦。
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毎月29日が、中味のおもさになっているようだ。
96期、今回は、中味とか、落ちとか、登場人物の気持ちなど、
あるいはもっと、小説の面白、意味など、読み終わった読者の歓声(完成、感性、陥穽)の中に作ることをねらった、要求した?
作品がたくさんあった中で、
「脂汗が浮かんだ。」 ……と、実質を文章、文字で書いてる
ああ、大人になるというのは、脂汗が浮かぶのか……と、感じた。
子供では、こういう状況で、あぶらあせは、ふきださないだろう。と、納得。
身を切るような、人のよい笑顔も、よくかけている。(この票の参照用リンク)
野球中継が関ヶ原の戦いの武将達にうまくマッチして居る様な気がした。(この票の参照用リンク)
文明崩壊後というちょっと懐かしい世界観が好みだし、主役のエルのわがままさな魅力も伝わってきて、とても読後感がいい。
情景が過不足なくしっかり伝わってくるところも好印象。やはりロボットも自殺に憧れたりするのだろうか。(この票の参照用リンク)
話があっちゃこっちゃ行くのが好きなので。(この票の参照用リンク)
おっさん、かっこいい。(この票の参照用リンク)
正直言うとこの作者の作品は得意でない。
物語の形を成しながらも、文を追っていくと次第に特異な文体が織り交ざり、頭で描いたストーリーが破綻し変幻していく様が実に気色悪いのだ。まるで他人の頭の中を見せ付けられるようで。アニメ映画『マインド・ゲーム』のあまりにあんまりな前衛表現に辟易したことを思い出す。
閑話休題。よって本作も一語一語噛み締めるように読まなければならなかった。件の困惑を期待して。しかし一読後、題名に込められた意味が涼気となって身体を巡った。
易く言えば脱力感でもあるのだが、その先に紛れもなく文学性と作者の才が胡坐しているのを感じて、気がつけば一番気に入っている。まさしく井の中の“カエル”だった自分が大海を知ったような気でいるような心持ち。
どんなに酩酊していても自分には書けない物語であることへのジェラシーを含めて一票。(楡)(この票の参照用リンク)
お似合いの二人。恋人たちが潜在意識に駆られてやっていると、見える。
それを、思い出して記憶にすると、……こんな話になる。
……の、だろうか?
ユーモアのある文体と、観察が好印象で、愉しんで読んだ。
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♪
丘の上 ひなげしの花で
うらなうの あの人の心
今日もひとり
来る来ない 帰らない帰る
あの人はいないのよ 遠い
街に行ったの……
昔の歌謡曲の歌詞は切ない。昔のドラマもアニメもやっぱり切ない。
現代はポジティブか、異常にネガティブかのどちらか。
切なさは精神的に安定している人だけに感じられる、特別な理想でしかないのかな、ということを思った。(この票の参照用リンク)
正直、投票しようか迷った。好みで言えば他にもまだ投票する余地のある作品はある。ストーリーとしても特別好みである訳ではない。1000文字にしては人物が多すぎるという欠点もある。
重ねてこの作品は、実に読みづらい。文章ひとつとっても心にすんなり入ってくるものがない。けれども、全体像として作者が伝えたいこと、そのためにこの表現を用いたこと、その在り様だけが心にすっと残って落ち着いている。朧気ながら陰影として競りあがってくる登場人物の吐露、存在感をひしひしと感じた。
作品全体から立ち上る“乱暴な気配”、それが作者の意図的なものであることを期待して、一票。(楡)(この票の参照用リンク)
ただいま。(この票の参照用リンク)
最後の一葉ネタですね。とてもよく作りこんでいるので好感を持ちました。とてもよかったです。(この票の参照用リンク)