第182期予選時の投票状況です。9人より22票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
1 | シゾフレン | しょうろ | 3 |
9 | ディナ | 三浦 | 3 |
13 | バス | euReka | 3 |
7 | 藍 | 青沢いり | 2 |
12 | コロンビアの浅煎り | 宇加谷 研一郎 | 2 |
15 | 黒山羊の弟 | 塩むすび | 2 |
16 | 加速科学と愛 | 伊吹ようめい | 2 |
4 | ある日の出来事 | shichuan | 1 |
5 | つま先 | 灯火 | 1 |
6 | 嫌い | 生甲斐 幸星 | 1 |
8 | あなたになりたい | テックスロー | 1 |
11 | 新世界 | 岩西 健治 | 1 |
窓で轢いたワームの体液と埃のプリズムのイメージが良かったので(この票の参照用リンク)
語り口と構成が良い。(この票の参照用リンク)
とにかく第一印象がよかった。一読して、もうこれでした。(この票の参照用リンク)
書き出しと運命を繰り返すところと音選びに惹かれたので(この票の参照用リンク)
リフレインする言葉が多くあり、印象に残った。(この票の参照用リンク)
畳みかけるような言葉の洪水がとても素敵。何度でも読み返したい作品です。(この票の参照用リンク)
人生観がリアルなお伽話。読んでて心が温まりました。(この票の参照用リンク)
未来を感じさせる小説。好きです。失ったものを探すという行為は、本来、人間が抱えている本質であるように思いました。
知らないことを知りたいと思ってしまうのが人間であり、その先が不幸でも、やはり、わたしは知りたいと思うのであります。(この票の参照用リンク)
迷いましたが、3 つ目はこれで。描写が生きていると思いました。(この票の参照用リンク)
「都会の少年め」「都会の乳幼児だよ」この会話が二人の関係性を如実に表していて好きだ。
この小説にもし色がなかったなら、たぶん、この評価はなかったであろう。(この票の参照用リンク)
人を色で例える主人公がロマンチックだなと思いました。(この票の参照用リンク)
狭い空間で豆を挽くと無視できないくらいに香りが広がるだろうなと思えたので(この票の参照用リンク)
今期は感傷的な作品が多かった。感傷的なものは共感しやすい。共感すると、作品を好きになる。
この作品は感傷的ではない。ここにあるのは、感傷をふくまない愛情である。
愛情をかけているものにふれると、作品を好きになる。(この票の参照用リンク)
暴力的な話というのは、倫理を超えた部分を語ることができると思うし、自由や爽快感があると思う。そしてこの作品では、最後の方で「姉ちゃんは山積みされた男たちの上に君臨している」というヒエラルキーによって、自由の先にあるものをなんとなく掴んでみせているような気がする。
暴力的な話はあまり読みたいとは思わないけど、この作品自体はそう悪くないと思う。(euReka)(この票の参照用リンク)
出だしが一番良かった。リズム感もあるし、よくわかんないけどよい。(この票の参照用リンク)
小説の世界での人工知能は既に、人間の感情を理解しなくなっている。実世界の予測は2045年であるが、現在、大多数の人間が相対性理論を説明できないのと同様、シンギュラリティが起こったとしても、その特異点を理解、あるいは認知できるのであろうか。(この票の参照用リンク)
あとになればどうでもよくなることが、その時は何もかも嫌に感じられたりする。よくある出来事を上手く書いていて、共感できました。(この票の参照用リンク)
寂しさが集約されている、いいタイトルだと思う。(この票の参照用リンク)
お母さんネタはずるいなと思いますが、感動してしまいますね。(この票の参照用リンク)
「あなた」という他者になるために小説を書くという考え方が興味深い。小説を書くという行為は表面的には個人による行為だけれど、本当は原稿用紙やパソコン画面の向こう側にいる他者に対して行っている行為だ。そしてそのことを突き詰めていけば、それは「あなた(他者)になりたい」ということになるのかもしれない。
ただし作品としては、とりあえず殴り書きをしてみたという以上のものではなく、「あなたになりたい」というテーマが上手く活かされているようには思えない。もっと読者(「あなた」)の視点に立った書き方が必要なのではないか。(euReka)(この票の参照用リンク)
ある理由からこれまでの生活を失い、移動を続けることを余儀なくされるが、同じ境遇の仲間に助けられる、という設定が、今回自分が書いた話に似ている。人間は、どんな状況に陥っても生きていかなければならないし、どんなところでも自分の居場所や希望のようなものを見つけられる力があるのだと思う。簡単に言えば、それは順応するということなのだけど、そういう、人間の逞しさへの肯定感がこの作品にはあるように感じられて、好感が持てる。
ただしケチをつけると、「森三中村上」と「常滑」という固有名詞は余計というか、効果的な使い方ではないなと思う。(euReka)(この票の参照用リンク)