全投票一覧(日時順)
第89期予選時の投票状況です。6人より15票を頂きました。
2010年2月27日 6時28分19秒
- 推薦作品
- 信号待ち(loiol)
- 感想
- 皮膚感覚(温度・湿度・触覚)・聴覚を中心に描写されているのに好感。遠景(海)が『わたし』の五感に与える影響が随所に散りばめられており、奥行きを感じます。
『柔らかい桃色のもの』あたりの唐突でとりとめもない夢想が、『わたし』に人間的リアリティを添えています。『わたし』に関する描写は最小限ですが、その性質が伝わります。
ただ、1000字という制限の中でど真ん中に『誰かの田舎』の追想を挟むのはちょっともったいなく感じます。実際の思考はこれぐらい散漫なものとは思いますが、共通する『信号待ち』状況・【海⇔山】の対比によりベースを際立たせているかというとそうでもなく、『海沿いの道』における感覚がばちんと途切れて置いてけぼり感があります。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 象をキャンデーで打て(宇加谷 研一郎)
- 感想
- 言葉の選択・構成(大風呂敷の広げ方)に段違いの技術を感じます。迸るおしゃれ感が楽しいです。(この票の参照用リンク)
2010年2月21日 18時17分10秒
- 推薦作品
- カツオ(わら)
- 感想
- 大変面白く、げらげら笑えた。ただそれだけで素晴らしい。
他人を笑わせるのはとても難しいことなので、読んで笑えた作品はそれだけで評価したいと考えている。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- いらないものばかり(高階あずり)
- 感想
- 文章に難があるが、内容に非常に共感できた。
己の心が無生物に反映されるということは、なるほどとうなずける。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- π(qbc)
- 感想
- お話全体に流れる雰囲気と、読後感がいいので評価した。
たしかにπみたいな髪型をした女性は実際に見かける。(この票の参照用リンク)
2010年2月15日 1時29分30秒
- 推薦作品
- とある詐欺師の魔法の杖(アンデッド)
- 感想
- なぜ、詐欺師なのか? 推薦文を書くときちょっとひっかかった。たしかに、天気はどうしようもないので、それを変えることができるというファンタジーなのは、わかるのだが、……。
仙人ともあろうものが、何かほしがるか? と、妙に話のないように、……
(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 吸血鬼マイク(山羊)
- 感想
- つづいていないのが残念。(こちらの受け取り方です、……)
吸血鬼になりたい。なりたくない。なりたい。なりた……成田
羽田、見たいな感じ。 (この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 姥捨(えぬじぃ)
- 感想
- 出だし、
>「――やはり、処分することにしよう」
これはないだろう。と、おもったのだけど、読み終わったら納得させられていた。すごいとおもいました。
そこで、こんな材料で何か書いてほしいなぁ……とおもう。
リクエストなんですが、
ダッパ、ボーイング、ミサイル撃墜レーザー
http://www.youtube.com/watch?v=yZPKJ9TEzDA
US destroys missile with airborne laser for first time
市販のパーツで作り上げた(蚊)モスキート撃墜レーザー
http://www.youtube.com/watch?v=wmsAXpHwomA
じつは、現在、宇宙に滞在している日本人宇宙飛行士。野口聡一と、日本人、最初の宇宙飛行士で現在は農業をやっている、秋山豊寛のことを思い出して、これ、リクエストしようと、おもったのですが。……レーザーのほうがハードSFかな? 考え直しまして。
(この票の参照用リンク)
2010年2月14日 19時3分56秒
- 推薦作品
- 窓と櫛(高橋唯)
- 感想
- 今期のなかで頭一つ抜けた印象を覚えました。
とても丁寧に描かれているのが好印象でした。(クマの子)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ほっぺた(鼻)
- 感想
- 最後、焦点がぐっとインに寄っていくのがよかったです。
力がないと書けない作品でした。(クマの子)(この票の参照用リンク)
2010年2月13日 1時54分37秒
- 推薦作品
- 信号待ち(loiol)
- 感想
- 段落ごとに一行空きがあったり、三点リーダが重ねられていなかったりと、個人的に何かもうそれだけで損をしているような作品に感じたが、“人生の片隅っぽい感じ”が非常に好みだった。
「車はまったく通らないが信号無視はしない」感性(理性ではなく)は人生にとってとても大切なものだと思う。大抵それで損をすることが多いのだが。恐らく余計なことを考えてるうちに何回か青になってると思うよ。
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- 推薦作品
- カプチーノと僕らの世界(クマの子)
- 感想
- たまらなく散文。だが海に漂うクラゲのごとく、水に融けそうで融けない。小さな物語がここから多く芽吹きそうな印象を受ける。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- いらないものばかり(高階あずり)
- 感想
- 主人公の置かれた状況がわからないわけだ。まあ郷里を離れての集団就職みたいなもんか、派遣とか、家出とか。集団家出か。気持ち悪いな。
誰も聴きたがらない呟きを聞いてしまった感じ。「まるで、拒否されたみたいだ」に主語がないのは、「僕が」とか「私が」といった特定がなくとも、すべての拒否を我が身に引き受ける「僕」の湿っぽさの現われだろうか。そう思うと「仲間」だの「かあさん」だのがより一層気味悪さを増す。(この票の参照用リンク)
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