第56期予選時の投票状況です。11人より22票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
22 | 回送 | 川野直己 | 6 |
9 | 筒井筒 | 長月夕子 | 3 |
24 | よいとこさ、よいとこさ | 三浦 | 3 |
28 | わたしはわたし | 曠野反次郎 | 2 |
2 | 海辺の食堂 | たけやん | 1 |
10 | 夢を追う少年 | Qua Adenauer | 1 |
13 | ジャ、ジャッジャッジャッジャ、ボンボンボンボン | ハンニャ | 1 |
18 | ははは | ろーにんあきひろ | 1 |
19 | 姉の話 | qbc | 1 |
23 | 二つの一周忌(1000文字版) | わたなべ かおる | 1 |
27 | サンダーマイン | るるるぶ☆どっぐちゃん | 1 |
29 | 放浪 | 美土里 | 1 |
回が回るような感覚に浸る。(この票の参照用リンク)
私には絶対書けない上に、どちらかというと苦手な部類の文章なのですが、うまいなあと思いますので一票。(長月)
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言語感覚を横滑りに異化してゆくような感覚があって面白かった。(この票の参照用リンク)
すばらしいです。
文字を見ているうちにその形について考え始めるなんてことはありがちだし小説としてもありがちですが、後半の「回」の字の使い方がもう、秀逸です。(笹帽子)(この票の参照用リンク)
これだけのことを想像する間にも列車はまだ通り過ぎないでいるのですから、貨物列車をも超える超長編成の列車なのでしょう。現実的ではないかもしれませんが、そうあってほしく思います。
この惹きつけられ加減は、本当に素晴らしいです。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
今期もまた、驚きに目を見張らされる小説との出会いがあり、嬉しい。この作者はいったいいつの間にこのような自在な視座と文体を確保したのか。文字との戯れが逸脱と屈曲を重ね、いつしかエロティックな境地に触れるさまを、存分に味わいたい。(でんでん)(この票の参照用リンク)
巧い。何時の世も知らぬは夫ばかりなり。素人はどうしてもラストを書き込んで野暮にしてしまうものだけど、これはもうこの寸止めが、技ありで巧い。ニヤリとさせられて粋そのもの。(この票の参照用リンク)
上手く言えませんが、素晴らしいです。(この票の参照用リンク)
結局長月さんの文章が好きなのかしらん。それも自分が30を過ぎたせいなのか20代前半の頃の篭城していた超自我的文章にやや食傷気味なのか。ところで昨日〈かもめ食堂〉を見ましたがきっと長月さんも好きだろうなと思ったりします。って何を言っているのだろう。(公文)(この票の参照用リンク)
なんだか不思議な雰囲気。(この票の参照用リンク)
53期に引き続き、日本の習俗という様な雰囲気があって好きです。柳田國男が好きなので、こういう作品はとても心惹かれます。(長月)(この票の参照用リンク)
この字数でこれだけ深く書ける、その筆力には素直に脱帽してしまう。(この票の参照用リンク)
偶然にも?「わたし」テーマで重複していたけど、こちらには自分もニヤリとさせられました。(この票の参照用リンク)
これぞ千字小説と言いたくなるような展開とオチ、千字小説を研究していればこその素晴らしい構想力だと思います。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
「通り掛かった人が勘違いして店に入って来て料理を注文する。」まで読んでこれはいいなと思い、このままこんな感じで進んだらいいなと思いながら読んでいるとその通りになったのでかなり興奮して読み終えました。
『神様』(の前半)でもそうでしたが、なんでもない事をなんでもないように書いていてそれがなんでもないままで楽しいものになっているという事に強い憧れを抱きます。個人的な好みですが、ツボにはまってしまったので。(三浦)(この票の参照用リンク)
これはなんだかだまされているような気がしてくるようなきれいな話でした。読んでいてしっかり空に連れていってくれます。(三浦)(この票の参照用リンク)
不条理なものとステレオタイプな展開が相対するところに面白みを感じた。(この票の参照用リンク)
面白かった。「東大」という単語が出てきてちょっと冷めてしまったけど、読み終わるまでストレスがなかった。(この票の参照用リンク)
随分と悲惨な話に敢えて挑んでみたものだ、と思うが、前編にみなぎる静かな気合には襟を正される。抒情が感傷に流れていないのは、作者の人間を観る目にブレがないからだ。ことに最終段落の緊張の高さは、末尾一行にいたるまで隙がない。久々に鳥肌立つ思いがした。(でんでん)(この票の参照用リンク)
この細やかな感性、それでいて説教くさくならない作りが、素晴らしいです。
このあたりが真骨頂なのだと、現時点では私はそう思っています。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)
巧妙ですね。
単なる意味不明な言葉の連続ではない(あるいは、そう思わせる)ところが、うまいというか…。(笹帽子)(この票の参照用リンク)
どうってことのない話ではあるが、文体にしっかりとした芯がある。華やかではないけれど、語りの全体にゆきわたる落ち着きに、それこそ懐かしさのような思いがわく。こういう文章を書ひとは大切にしたいと思う。この作者が書いた、もっと長い話があれば、読んでみたい。(でんでん)(この票の参照用リンク)