第56期決勝時の投票状況です。7票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
22 | 回送 | 川野直己 | 3 |
9 | 筒井筒 | 長月夕子 | 2 |
24 | よいとこさ、よいとこさ | 三浦 | 1 |
- | なし | 1 |
読んでて目がまわりそうになって、なんとも楽しかった。(この票の参照用リンク)
感想は予選票に書いたとおりである。感嘆。(でんでん)(この票の参照用リンク)
単純に面白かった。小難しそうに見えてそんなことないかな(?)ってところが自分としては好み。
「行き過ぎてゆく」に少し引っかかった。間違っているわけではないのでしょうけども。(この票の参照用リンク)
「よいとこさ、よいとこさ」も「回送」も文章がすばらしかった。よくぞ1000字の枠のなかでここまで表現できるものだと感心する。それにどちらも写真をみているようで美しい。
でも、長月さんの筒井筒は「話」としておもしろい。小説になっている。語られていることだけでなく、語られていないことにまで空想の輪が広がっていく。たとえば、無邪気にネクタイを選んでいる妻も、実は夫の浮気のことなんてとっくに気がついているのかもしれない、とか。
通俗的ではある。でも、良質な通俗作品こそが本当の意味で文学であると思う。筒井筒は実によかった。(ロチェスター)(この票の参照用リンク)
『筒井筒』
最後の部分を除いて、「という内容の三越の宣伝用短編映画」だったらものすごくしゃれているなあと思って興奮しました(もしくはネクタイの)。「凪いだ太平洋にひっそりと浮かんだ小さな船」は映像としても的を射たものだと思います。
そう考えていたら、企画書のように見えてきました。
『回送』
読み終わって全体を眺めると、本当に「回」が記号のように見えてきます。その「回」を線で繋げてゆくと「送」の字が出て来るなんてことになっていたらものすごいことだなあと思いました。(三浦)(この票の参照用リンク)
ここまでくると好みの問題なので、こちら。
感想は予選で書いたとおりです。(長月)(この票の参照用リンク)
ごめんなさい。全部良い作品で甲乙つけがたく、ひとつを選べませんでした。
掲示板で今期は六票くらい欲しいと言いましたが、決勝進出の三作はすべてその中に入っています。残りは、予選で投票した『二つの一周忌』と『わたしはわたし』、それから『青いペンキじゃなかった』でした。
盛り上がりには欠けましたが、第56期は激戦期だったと私は思います。(黒田皐月)(この票の参照用リンク)