投票参照

第56期決勝時の、#9筒井筒(長月夕子)への投票です(2票)。

2007年6月8日 12時17分32秒

「よいとこさ、よいとこさ」も「回送」も文章がすばらしかった。よくぞ1000字の枠のなかでここまで表現できるものだと感心する。それにどちらも写真をみているようで美しい。

でも、長月さんの筒井筒は「話」としておもしろい。小説になっている。語られていることだけでなく、語られていないことにまで空想の輪が広がっていく。たとえば、無邪気にネクタイを選んでいる妻も、実は夫の浮気のことなんてとっくに気がついているのかもしれない、とか。

通俗的ではある。でも、良質な通俗作品こそが本当の意味で文学であると思う。筒井筒は実によかった。(ロチェスター)

参照用リンク: #date20070608-121732

2007年6月2日 0時2分56秒

『筒井筒』
最後の部分を除いて、「という内容の三越の宣伝用短編映画」だったらものすごくしゃれているなあと思って興奮しました(もしくはネクタイの)。「凪いだ太平洋にひっそりと浮かんだ小さな船」は映像としても的を射たものだと思います。
そう考えていたら、企画書のように見えてきました。

『回送』
読み終わって全体を眺めると、本当に「回」が記号のように見えてきます。その「回」を線で繋げてゆくと「送」の字が出て来るなんてことになっていたらものすごいことだなあと思いました。(三浦)

参照用リンク: #date20070602-000256


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