第54期予選時の投票状況です。12人より19票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
16 | 擬装☆少女 千字一時物語9 | 黒田皐月 | 4 |
20 | スウィートサワー | 夕月 朱 | 3 |
18 | 嘘を吐いているのは誰だ? | 二歩 | 2 |
22 | 贋僕、贋冒険小説を書く | qbc | 2 |
1 | チーズパーティー | 壱倉柊 | 1 |
3 | you may | 真央りりこ | 1 |
7 | つげ | 藤舟 | 1 |
11 | ほらふき男爵の憂鬱 | makieba | 1 |
13 | 牛乳 | 鳩 | 1 |
14 | マッチ売りの心配 | 戸川皆既 | 1 |
25 | 涙 | 曠野反次郎 | 1 |
- | なし | 1 |
取り敢えず全作品を読む前に投票状況を見てみる。黒田さんに3票。感想を読む。最初の感想には黒田さんが果たして心から喜べる(あくまで僕の考え方)ものかと思ったりもしたが、その後の感想を読むと実感が芽生えてきて作品への興味が沸いてきた。それからじっくり時間をかけて全作品をご拝読させていただく。うん、確かに黒田さんの作品が卓越しているなと思う。《思う》っていう意志の薄弱感が何だか小泉内閣創世時のマジョリティーにただ流されて浮かれている小市民みたいで格好悪いが、本当にこの作品は素晴らしいと思う(また思うだよ!)。カラーになり始めた位のヌーヴェルヴァーグ関連の映画のワンシーンみたくポップでカラフルでまだ成熟しきっていない薄い胸板の男の子の素直な好奇心が見えてくるような感じで素敵でした。1〜8までもきちんと読んでおりましたがこの9こそが実は処女作であるのかなと錯覚するくらい。とにかくこれ!(公文)(この票の参照用リンク)
今回はこの作品がずば抜けていますね。
これぞ、1から8まで読んだ甲斐があるというもの。
ここまで女装を語られたら、もう右に出るものはないと言う感じで、本気度が窺えます。
このインパクトと最後まで読ませるスピードはすごい。
(長月夕子)
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いきなり投票されていたので黒田さんのを読んでみたら、俺にも……電撃が走った。すぐに投票しちゃおうとおもったのだけど、それではあまりにこの作品の面白さに浮かれすぎだから、ほかのもぜんぶ読んでみた。読みおわったあとにまた黒田さんのを読みかえした、やっぱり……電撃が走った。俺も女装したいなって思いました。(栗林)(この票の参照用リンク)
きっと「この作品が一番よかった」と決めると思う。失礼ながら実のところすべての作品に目を通していない。タイトルが気になったのを数作よみ、にやにや楽しんでいたところ「ああ少女9。がんばってるなあ」とこちらの作品を読ませてもらった……電撃が走った。他にも好きな作品があったとして、それは後にじっくり読ませていただくとして、今期はこれ一本を推したい。実にいい作品で1から8までがここで報われたと思った。ぜひ、読むことをおすすめする。(この票の参照用リンク)
言いたいことを伝えることができていて、やりたいことができている作品だと思います。
八朔発見の誤報の場面、「ふざけた話だ」とシンプルに流したのは良かったと思います。仮に私がやったら、そんな余計なところをしつこくしてしまいそう。(黒田皐月)
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ちょっとおかしな状況をシリアスに描く、というタイプの話は好きです。(この票の参照用リンク)
どうでもいい事を茶化さないでしっかり書いていて、気持ち良く笑わせてもらいました。
蜜柑からぶれずに、徹頭徹尾蜜柑についての主人公の考えが述べられているところも(そして蜜柑についての一般的な情報、経験、イメージが網羅されているところが)きちんとしていて笑えます。(三浦)(この票の参照用リンク)
最後の一文が良いです。
後味の良い作品だと思います。(この票の参照用リンク)
これはきれいにおちていて美しいです。(三浦)(この票の参照用リンク)
長月様の感想に傾向のことが書いてあったのですが、私はそこまで読み込むことができないのか、毎回新しいことをしているように見えるのです。
その発想力と、難しいテーマに果敢に挑んできちんとした作品に作り上げた力に、一票を投じます。(黒田皐月)
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最後に「来世」を持ってこられたところで、「もしかすると今自分が生きている世界も、前世や来世から見れば贋でしかないのかも」と価値観が揺さぶられるような気がしました。(この票の参照用リンク)
彼女の意味不明な行動にときめいた。(この票の参照用リンク)
> できれば紅茶を一杯、ロイヤルコペンハーゲンのティーカップでもらいたいと思った。
という「僕」の微妙な逃避感覚にやられた。(この票の参照用リンク)
『トプンと音がして、』から『慣れてしまえば驚くべきものなんて何も無い。』まででしっかり雰囲気が出来上がっていて、良いです。
主人公のこまごまとした事を書き足す下地はこれで出来ていると思うので、書き足さないのはもったいないなと思いました。(三浦)(この票の参照用リンク)
面白いと思います。
歯切れの良さが素晴らしい。(この票の参照用リンク)
好みだからの一言で終わらせてしまっても良いかもしれませんが。
距離感と加速度が良いかなと思いました。ネタの観点からすればこの程度の字数で良さそうですが、距離感と加速度の点から見直すと、もう少し描写を増やしても良かったのかもしれません。(黒田皐月)
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面白くてちょっと怖い童話という印象。怖いのは内容ではなくて、
ゼノはあまり要領を得ていない様子で、スカートの裾をぐるりとやり始めて、
「あなたは、まるで嘘みたいなことを言うんですね。ぼくはスカートなんか履いていませんよ」
という箇所で、語りの信憑性が脅かされているからかもしれない。ゼノの語りにも矛盾・混乱があるのが逆に楽しくて、解題を書きたくなるような、他の人の解題を読んでみたくなるような作品だなあとなんとなく思った。(この票の参照用リンク)
自分の感覚が鈍麻しているのか、作品が詰らないものばかりなのか、おそらくは前者だと思うのですが、投票したい作品が見当たりませんでした。あとで読み返してみればまた違う感想を持つかもわからないのですが。黒田さんの作品が今期にかぎって何故に称揚されているのかもさっぱり解らず、これはそうとうに自分の頭が鈍っているのか、それとも(以下省略) なんてことを考えたりもします。(この票の参照用リンク)
よかったと思います。(この票の参照用リンク)