第225期予選時の投票状況です。7人より20票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
4 | ようそろ | テックスロー | 4 |
1 | 家を育てる | たなかなつみ | 3 |
7 | ヤシの実スリッパ | kyoko | 3 |
8 | 夢の中の家族 | euReka | 3 |
5 | 欠落者 | 志菩龍彦 | 2 |
6 | 車窓と木漏れ日 | 月道幸良 | 2 |
10 | 青 | 霧野楢人 | 2 |
2 | 演じているのは誰か | 三川ツミ | 1 |
突飛な内容だが最後の一文で綺麗に落ちたと思った。
船繋がりでヨウソロって題は短絡的じゃないかと思ったら、よろしく候ってそういうことなのね。知りませんでした。
あと主人公のノリノリな感じも良いです。(この票の参照用リンク)
プロット、書いて見ました
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a、或る朝、おきたら、気分よく。 ストレスが消えていた。 問題は変わっていない。
b、ストレスとは、地球の回転、世間の仕組み、、、だと。感情に説明した。地球船長がみえる。
c、自分のこころ、理性、は、紙幣で有り、経済だ、生きている。から、消費する。
、、、と、理解した。 ・・・しかし、 生活は続く。
d、また、ストレスが続くなら、 ストレスで、 生産しよう。 と、口元が勝手に上がった。
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ヤシの実スリッパ これも、推薦したい。面白かった。(この票の参照用リンク)
「灰色の絶望」のあたりで不覚にもニヤリとしてしまった。悔しい。斜め方向からの結末もよいです。(この票の参照用リンク)
前作『あふ、あふれ、あふれて、』もそうでしたが、言葉のリズム感が素晴らしく、ついつい乗せられて楽しんで読んでしまいます。“目的語のない他動詞のような気持ち”とか、素晴らしい表現ですね。ストレスに苛まれていた女性が前向きな気分で状況と立ち向かう終わり方も素敵でした。
『夢の中の家族』はやや濁った色合いの独特な雰囲気が素敵でした。今期はライバルが強力すぎましたね。
『僕のおこずかい』はよくある家庭の情景に「うんうん、わかるわかる」と思ってしまいました。ただ、それ以上がなかったのが残念で、主人公に実は 200億を盗めるだけのハッキング能力があったとか、コンビニ強盗を教唆したのが実は主人公だったとか、意表を突く結末を読みたかったですね。
『演じているのは誰か』と『青』はありそうな日常を描きつつ、よく分からないシュールさが売りとは思いましたが、今ひとつピンときませんでした。
『プールサイド』は施設着などの語から思わせぶりな雰囲気が感じられましたが、結局よく分かりませんでした。
『家を育てる』は植物に仮託した物語に感じられましたが、それ以上は分かりませんでした。
『車窓と木漏れ日』は…、とても詩的で、合う人には素敵に感じられる文章かもしれません。私にはちょっと苦手な文なので、ごめんなさい。(この票の参照用リンク)
好きです。ふんわりとしたファンタジー。浮かび上がったり小さく丸まって眠る心地を疑似体験できました。読んでいる間その世界に入り込めるのは、物語を読むことの醍醐味ですね。(この票の参照用リンク)
最初に読んだときは、「それぞれの袋のなかには元の住人がおり」というのが分からなかったが、最後まで読むと意味が分かった。
内容的には「家を育てる」というより、「家が繰り返される」じゃないかと思ったが、それが繰り返されるうちに何かが育っていく、ということなのだろうか。
あるいは、この話で出てくる「袋」というのは赤ちゃんを育てる母体のようなもので、その赤ちゃんが偶然に誰かのお腹に宿りながら、命そのものが繰り返されるといったことを表現したかったのか。
いずれにしても、いろいろな解釈が出来る物語だと思う。(この票の参照用リンク)
穏やかな語りと広がりのある世界観がよかったです。(この票の参照用リンク)
彼女に振られたショックでヤシの実になり、それが加工されてスリッパになって、再び彼女の元へ戻るという話。
最後はゴミ箱に捨てられるという可愛そうな終わり方なのだが、それがむしろいいなと思った。
なんとなく、これは主人公の夢想だったのかもしれないと解釈できて、少し清々しい気分になれる。(この票の参照用リンク)
面白かったです。南国のようなからっとした空気と、触ったことはないですが、ヤシの実のスリッパのような手触りで文章が続いていて、おならや平手打ちの効果も手伝って、ただただ楽しく読みました。(この票の参照用リンク)
”そんなものだよなぁ”と共感してしまいました。憧れの女性との最高の時間から一気に奈落の底へ、“どんな形でも”という願いが奇蹟的に叶ったあとのやるせなさ。それらがすっきりさっぱりと描かれていますね。(この票の参照用リンク)
どっちが夢(空想)なのかわからんという曖昧な内容と、しっかりした文体のバランスが良いと思った。
平穏な暮らしの中でふと「あ、これ夢かもしれない」って思うのは結構怖い。ジャーキングみないなのが起こる。(この票の参照用リンク)
プロットを書いて見ました。
略数字は、1、だれが 2、何処で 3、何時 4、なぜ? 5、何を 6、いかに
7、テーマ、提示される印象、読後に感じる、感情の 理由
、、、です。
++++
7、ミステリー、疑問小説、旅小説。家族
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1、主役、男、 「おい、君は探偵ごっこでもしているつもりか?」
1、ヒロイン、少女、幼女。 「あたしは、自分の父さんを探してるだけよ!」
3、夢の中、 6、今度は子どもが私の腕を掴んだ。
4、「母さんは、あんたと夢の中で出会って、それであたしを夢の中で産んだの」
1、2、5、
地下鉄の駅をねぐらにしていたのだが、結局、さっきの子どもも私のねぐらまで付いてきてしまった。
4、「あんたは頼りない父さんだけど、ここは静かで悪くない場所ね」
2、5、
薄暗い地下鉄の廃駅に、音もなく突然電車が入ってきた。
5、「さあ二人とも、早く家に帰りましょう」
7、家に帰り、家族三人で暮らした。(オチ)
7、サゲ、「時々、これが私の本当の人生なのか、それとも夢なのか分からなくなるんだよ」
サゲ、子どもと女性はくすくすと笑う。 「父さんの空想好きは、いつものことだから」
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プロット、
A、主役の男と、親子だという幼女、登場。
B、男は否定する。 夢の中と説明。 幼女と暮らす。廃駅の中、いい関係。
C、女性が電車に乗って登場。 さあ、帰りましょう。 と、云う
D、3人共稼ぎ家族。男が、どっちが夢なのかわからない。 そう、云うと。
二人が笑う。
++++
プロットにしたとき、しっかり埋めるように書いてあるので、
面白いのだと、感じました。
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サゲとオチも、感じました。(この票の参照用リンク)
夢も現実も、その人にとっては真実であるのに変わりはないのかもしれない、と思わされました。どちらを選んでも、いずれ命尽きて土に還るのは同じ。良き人生を。(この票の参照用リンク)
クールだなあ。愛とは何かということを、逆説的に示しているように思った。ごろっと固まりのような愛というものがなくて、経験的に、積み重ねた喜びとか、思いやりとかを俯瞰して見ると、それが結局愛と呼べるものなのではないかと思った。でも、愛し合ってはいませんでした。妻が一枚上手は上手なんだけど、夫の心の底を知って、なお便利屋のようにふるまっていたのは、妻にとってもそれが便利だったからだろうか。愛してなかったといいつつ、やはり愛はそこにあったのではないか、などと、どうしても愛をそこに介在させたい気持ちになってしまう。そもそも夫は妻になんで最後に愛していなかったといったのだろうか。贖罪? 最後に懺悔したかったから? 妻に愛していなかったといわれて、そこで初めて夫に愛が芽生えたら……などと、どうしても愛がそこにあった方向で読んでしまいそうになるけど、それはこの作品に失礼だ。あくまで愛し合っていませんでした。クールだなあ。(この票の参照用リンク)
お見事と言う他ありません。1000字ぴったりで、ある意味最高の形の一生を描ききりました。つい隠していたことを言ってしまいたくなったのは長年連れ添ってくれた妻への感謝と甘えであり、その返事も、最後くらいは甘え返してもいいかという妻の感謝の気持ちなのでしょう。(この票の参照用リンク)
遅い昼下がりの手遅れ感、迫る夜の予感に対する恐怖は抱くことがある。感性の一致とはいかないが、着眼点が良いと思った。
彼女の病についてもう少し掘り下げてみて欲しいと思った。(この票の参照用リンク)
面白いので、プロット? ストーリを書きました。
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3年間付き合った彼女の、心が締め付けられて、
これからも生きていくには
同じ列車にのっていられない。
僕は反対側の列車に身を任せる。
彼女はもう僕を見ない
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と、いう話、ストーリーですね。 面白い展開ですね
プロットだと、
彼女の心が締め付けられ、を先に書く。とか、の表現になるのでしょうか?
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彼女が、締め付けられた。 三年間。
続けらない、
生きればいい。
僕は反対側へ向かう列車に身を任せた。
もう彼女は、僕を見ていない。
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面白く学習、させていただきました。感謝しています。(この票の参照用リンク)
10代の頃は、何か大きな出来事が身近に起きても、どこか他人事みたいな感覚があったような気がする。
それは、自分が直接責任を負ったりする必要がないからそう思えるのだけど、その気持ちの軽さみたいなものは、10代の頃しかない感覚かもしれないなと思ったし、その「軽さ」を上手く表現している作品だなと。(この票の参照用リンク)
とにかく情景が美しい。「すき焼」の表記はちょっと気になりました。「すき焼き」派。(この票の参照用リンク)
ありそうな話で、細かく見れば怖い要素など無いように見えるのに、なぜか怖い気持ちにさせられる。何が怖いかわからないのが一番怖い。何か見落としてしまっているのかもと思う気持ちも手伝っているのだと思う。(この票の参照用リンク)