第19期予選時の投票状況です。12人より27票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
6 | 怪獣になって空を飛ぶことについて | 蟹 | 6 |
7 | 父の年賀状 | 江口庸 | 4 |
20 | リップクリーム | 川島ケイ | 4 |
21 | 腐れ名月 | 曠野反次郎 | 4 |
11 | ふうせん屋 | 黒木りえ | 2 |
17 | 正義の味方 | 真央りりこ | 2 |
1 | 取り扱い説明付き | 長月夕子 | 1 |
2 | 靴と民子 | 三浦 | 1 |
3 | 冬の熊さん | 宇加谷 研一郎 | 1 |
13 | ふーとらるーの冒険 | 朝野十字 | 1 |
14 | (削除されました) | - | 1 |
長谷川集平『トリゴラス』という話を思い出した(思い出したことが良いことなのか疑問だが)。山下君のエピソードとタイトルは、どうもとってつけたようで個人的にマイナスだが、家を飛び出す場面での少年らしい荒々しさと喜びは、設定のアナクロさと上手く調和し、不思議な空間が出来ていてたいへん良いと思う。面白かった。(この票の参照用リンク)
赤鉛筆の子の生き方が、なんか残りますね。
なんで赤鉛筆なのか訊きたいくらい気になりました。
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怪獣大好き。応援します。(この票の参照用リンク)
割といいんじゃないでしょうか。(この票の参照用リンク)
オリジナリティーはどうなのかなと思わないでもないけれども、ディテールの描写で面白いところがいくつもあったので。(この票の参照用リンク)
山下君のエピソードが素敵でした。まさに身を粉にしてがんばってるんですね。乱暴に扱われる現実に直面して動揺もしたことでしょう。
擦り減ってなくなってしまう人生を選んだ山下君とはどういう人なのだろう。
そんな空想のできる余裕のあった作品でした。(この票の参照用リンク)
ふふん。おもしろいね。(この票の参照用リンク)
一筋縄ではいかない展開がよかったです。時折顔を出す俗っぽい描写も味があっていいです。(この票の参照用リンク)
オッズが上昇するのは人気が下がったときだと思うのですが、今ひとつ自信がありません。誰か詳しい方、教えて下さい。
それはさておいて、相変わらずの圧縮技法ですが、今回は最後のあたりで急にスピードが落ちるような感じがあって、緩急の利いたいい作品だと思います。(この票の参照用リンク)
毎度毎度混乱するんですが、その混乱が楽しい。マニアックな楽しみ方かもしれませんが。今回も良いと思います。
初読で混乱して、読み返して内容を理解する。私は、この人のはそういう読み方をします。
まあ、この人ので混乱しない作品も読みたいとも思いますが。(この票の参照用リンク)
なにげない日常のひとこま、さりげない会話だけで、母娘の関係が分かってしまうという巧みさ。言葉や行動に潜む、それぞれの感情が静かに伝わってくる。長編の中の一場面にもなりそうで、この著者の長編も読んでみたいと思いました。(この票の参照用リンク)
母は母らしく、娘は娘らしくてよいです。ただ読みいるばかり。(この票の参照用リンク)
さりげなさを描くのが上手い作者さんですね。
長編の一部のようなそんな感じも受けました。(この票の参照用リンク)
つれあいに先立たれた母親とゆき遅れた娘のやりとりは侘びしくもあるが日だまりのような程のよい暖かさも感じられる。何事もない家族の風景を描いて退屈に陥らず、虚構に生命を吹き込むのに成功していると思われた。(この票の参照用リンク)
2つの世界、どちらが異世界?
合わせ鏡を見るような不思議な感じに惹かれました。
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初読時今期最良作と感じたが再読して「私は彼の思考がまるまる解かるのに彼からは私のことがまるで解からない」とある直後に「彼は私の思考を覗きながら何を思っているのだろうか」とあるのはミスだろう。後者は単に相手の生活を覗き込むという意味だろうが、同じ「思考」という言葉を使うからひっかかるのだ。(この票の参照用リンク)
不気味なリアリティがあります。夢と現実のふたつの世界で生きる、というのは藤崎竜の『WORLDS』を思い出しました。(この票の参照用リンク)
「腐れ名月」と「東京ど真ん中」とで迷う。どちらも殺伐としていて好みなんですが、「腐れ名月」のほうがより殺伐としていたのでこっちに。
異世界をきっちり書いてこられた。(この票の参照用リンク)
文章の指し示す内容どうこうよりも、ひさしぶりに言葉の流れに酔わされた。それにしても、平然としてこういう事を書く作者の踏み込みのよさというか度胸にはかなわない。しかしやはりこう持って行くしかないなという気はする。(この票の参照用リンク)
自分がなりたいものになって消えていく。夢の通りになったら、あなたはどうする? 少しホラーな香りもする落ち着いた筆力の作品。(この票の参照用リンク)
力強い作品です。こんな正義の味方とお友達になりたい。可奈子はきっと佳き妻、佳き母親になるだろうなぁ。思わず、よし、自分も好きな人のためには正義の味方になるぞー、なんていう気になれる読後感が二重丸。(この票の参照用リンク)
かっこいいぜ可奈子。(この票の参照用リンク)
一発芸としては、ま、こんなもんかと。(この票の参照用リンク)
アイデアが良く、けれどアイデア頼りにはせず、民子と父の話にしたのが素晴らしいと思います。
「技だ」と思いました。(この票の参照用リンク)
どこにでもありそうな人間心理を巧みに使って、現実に引き込んだ技ありの作品。(この票の参照用リンク)
結局この二匹は何なのか、どういう外見になっているのか、いまいちよく分からなかったのですが、独特の不思議な会話が面白かったです。(この票の参照用リンク)
作者の経験に基づく材料であろう。私は個人的に、作者の周辺でそう推察できる情報をあらかじめ持っていたわけであり、さらにいわゆる「臍のある小説」を偏愛する傾きがあるのだが、それらを別にしても、この会話の表現は評価していいと思う。作者の実体験の元手はむしろこの辺に掛かっていると言うべきである。(この票の参照用リンク)