第120期予選時の投票状況です。9人より23票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
8 | おとなの | なゆら | 4 |
10 | 十五歳の魔法 | qbc | 3 |
15 | もしも娘が生まれたら | 朝飯抜太郎 | 3 |
3 | 彩りは窓辺に | 日火野 | 2 |
5 | 巣立ったカッコーはどこへ羽ばたいた | オジィオズボーン | 2 |
7 | 涙のあと | 岩西 健治 | 2 |
13 | 英美が言いたかった7つのこと | 金武宗基 | 2 |
4 | コンプレックス・ブラザー | 黒猫探偵 | 1 |
6 | 11/12(日) | 天川祐司 | 1 |
9 | 前進 | けんち | 1 |
11 | ロシアンルーレット | みむらすみれ | 1 |
14 | 神のみぞ知るババ抜き | だりぶん | 1 |
そこはかとなくユーモラスで。実体験かと思った。(この票の参照用リンク)
途中までドキドキしながら読んでたんですけど、オチで脱力。
わさびってあるからたこわさびなのかな、と勝手に思ってます。
おいしいですよね。(この票の参照用リンク)
たらこをもらったのですね。 明太子かな? ぷりぷりとした色鮮やかな……
おいしかったようですね。酒のつまみにもいいなぁ
>18 すきすきすし
も、推薦したいのだが、たらこの方が読みにくかったけど、わかったら笑えた。ただ、読まないでパスするかもしれない。(この票の参照用リンク)
「#8 おとなの」
冷静に頭がおかしい感じの文章が好みなので、ポイントが甘くなってしまう。
でもオチはいただけないな。食っちゃダメだな。引くなと思っていたのだけど、これは「おとなのふりかけ」とかけてるのか、でも食わないでほしかった。もしかして、わさびの香りがしてるから「おとなのふりかけ」そのものということなのか。もし、そうなら「おとなのふりかけ」の変態性について彼女の論理がほしかったな。
「#18 すきすきすし」
タイトルが好き。どうせなら、そのままずっと、すきすきすしすき〜って歌いだしてくれても良かった。すきやきだいすき〜とかね。
大好きな寿司が通り抜けて行ったと思うと悲しいよな多分。回転するレーンから寿司を救ったと思ったけれど、食べて排泄することで、それが海に辿りつき魚たちの栄養となり、漁師により獲られ、寿司屋に買われ、また回転するレーンに載せられる、という寿司の大きな環からは逃れられないという。
「#14 神のみぞ知るババ抜き」
短い中で物語をきっちり展開して完結させる感じが好印象。
長々と(でも実は短く)背景と本音を説明してしまう技が核となり全体のおかしさを形成する。
ジョーカーのおかげというオチは、もう一ひねり欲しかった。ジョーカー関係なくても良かった。(この票の参照用リンク)
誰かも言ってたけどもうちょっと幼い設定だったら良かったかも。
「姉は無言で逞しく頷いていた」が好きです。(この票の参照用リンク)
>1 糸
>10 十五歳の魔法
>14 神のみぞ知るババ抜き
>
この三篇の中から わかりやすさ、で推薦。(この票の参照用リンク)
「 #10 十五歳の魔法」
読み返して、姉と少年の年齢の認識を間違っていたことに気付いた。23歳と、15歳か。そう書いてあるもんな。
自分の好みとしては、もっと二人とも年齢が下ならまだ許せるが、その年齢だと、どっちも痛々しく感じてしまう。痛々しく感じさせたいならそれでいいのか。
簡潔だが退屈でない、読みやすいきれいな文章も、日常と非日常が僅かに交差するような物語もどちらも好みだった。
「#5 巣立ったカッコーはどこへ羽ばたいた」
題材が好みというと語弊がありそうな。バイオレンスと都市伝説級の怪人というのは興味がそそる。
でも、最後の説明以上のことが読み取れなくて、もう少し広がりを感じられたら良かったと思う。
揺らめいた羽毛や、最初の肉塊、化け物(施設のカウンセラー?)とかに、具体的なイメージとか、想像できる余地を感じられたら。自分の読解力の問題であるけど。(この票の参照用リンク)
冒頭とラストの繋がりがいい。ストーリーとしては今回一番好き。
たたみかけるような、語りかけるような長い一文は好きな方だが、短い間隔で繰り返されるとくどい。
(「娘は〜ような気持ち」、「二人を前に〜頑張る俺」)(この票の参照用リンク)
まあ良く出来て居るんじゃないかと。(この票の参照用リンク)
なんか、笑い顔が、不細工なのね。
>「お父さん、その顔、不細工だよね」
このせりふだけで、状況がわかるのでいいな。どてん返しになって、決まった。(この票の参照用リンク)
描く雰囲気がいい。暖色系のイメージや、ゆったりした時間のイメージがよく浮かぶ。
ただ、前半と最後の一段落の間に断絶を感じる。
書きたいイメージが二つあって、その真ん中を短くするために端折ったような、もしくは何とかくっつけてみたような。
そんな印象を受けた。(この票の参照用リンク)
ストーリーが少なく風景ばかりが描かれている小説はあまり好きではないが、これは別格だった。
描写されている光景が絵のように浮かび、そして美しい。
綺麗なところばかり残るという古い思い出を、丹念に文章にしたらこうなるだろうか。(この票の参照用リンク)
怖さをそのまま伝えるのではなく、間接的に、その輪郭をなぞってなぞってみる手法。
とても有効なんですが、間違うとぼんやりとかすんでしまいますよね。
今作はしっかり消化されていると感じました。
独白から三人称の視点に移り変わったあと、じんわりと残る怖さがたまらない。(この票の参照用リンク)
過半数を占める男の主観的な独白体と3分の1程の客観描写。文章にリズムが感じられました。(この票の参照用リンク)
不条理系というのか、理由のわからない苦しみを淡々と描くような作品が好きなので。
#8おとなの と迷った。
単純に文章の好みだけで言えば、流れと勢いのある文章といい、ちょっとおかしげな感じといい、間違いなく「おとなの」だったが、最後に食べたことだけがどうしても理解できなかったので。(この票の参照用リンク)
葬儀の一瞬の光景として現れる「ののしり」という言葉にどきっとしました。
平凡な日々を「ドラマ」に仕立てあげたがる、そんな人間の性を感じました。(この票の参照用リンク)
「#13 英美が言いたかった7つのこと」
どれが七つか認識してないけど、このお母さんが一方的に娘に語りかけてる感じが良かった。
気楽で適当っぽくも、なんだか緊張している感じが。
放り投げてるようで、最初から最後まで、繋がっていることに安心感。
「#6 11/12(日)」
同じ放り投げ系というか。
最初の文章は、どこかで聞いたような、コピペとして出回りそうな良くできた小話としてすっと入った。
ただ、最後の一文が投げかけるものが判断しかねて、心に残った。
偏見というのはどのことだろう。(この票の参照用リンク)
言っていること自体はとても明るくポジティブだというのに、なぜか全体から不気味さが感じられる。
とにかくアンバランスで違和感がある。だけどそこがとても魅力的。(この票の参照用リンク)
兄は探偵から刑事へ転職したのだと妄想しました。(この票の参照用リンク)
似たような話がいくらでもありそうですが、ちょっと感心したので。(この票の参照用リンク)
私小説というか、エッセイというか。あまりこのサイトでは見ない書き方が新鮮で楽しめた。
結論はちょっとありきたりに思えるが。(この票の参照用リンク)
はらはらするような改行ですね。
改行とともに会話文と独白とがいりまじってくるあたりに、溜息が出てしまいますね。
書いてあることがしっかり入ってきますし、胸のドキドキが止まらないんだな。
まさにロシアンルーレットですね。(この票の参照用リンク)
1000文字なのに情報の嵐やないかい。
それを追うだけでもう精一杯なのに、ドタバタ感が手に取るようにわかってしまうマジック。
やはり消化不良は否めないものの、作品のあり方として、気付かされたのです。
新しい、息吹のようなものを感じました。(この票の参照用リンク)