第164期予選時の投票状況です。5人より12票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
2 | 私の叔父さん | 三浦 | 3 |
6 | 第一夜 | in | 2 |
22 | あれぐろ・こん・ぶりお | 宇加谷 研一郎 | 2 |
5 | 世界は無数の星になる | しーた | 1 |
10 | 7番ゲート | かんざしトイレ | 1 |
13 | 空中浮遊 | Mima | 1 |
16 | せめて無害な細胞に結ばれて | 溜息山王 | 1 |
17 | 紙食い虫 | なゆら | 1 |
おーよそ3000を超えるであろう短編投稿作品の中でもトップクラス。何度も幾重にもからみつく足元の草むら。(qbc)(この票の参照用リンク)
保留。最初の一行から次に進めない。
「叔父」は父母の弟にあたる。身内にいるどうしようもない人種って叔父さんに限られる。主人公に見えるもやもやとした関係性は、実は、たぶん、そうなんだろうと主人公は肌で感じている。この地に足のつかない感じがたまらない。本当はもっと色々感じるものがあったが、言葉にできないでいる。味わい深い。(この票の参照用リンク)
細部まで丁寧に作り込んであって、何度読み返しても面白い。
馬も王女も占いも家族のあり方も、すべてただそこに並べてあるだけではなく、
絡み合って一編の小説ができあがっている。よかったです。(この票の参照用リンク)
選択されている言葉は耳慣れないものもなく、特に斬新な言葉選びであるわけではないがその組み合わせに独特の雰囲気を感じ、それでいて自然だった。
また架空の世界であるはずだがフラットな言葉選びと夢という身近な題材も相まって画が浮かびやすかった。
明らかに続きを作る前提が見えているので最後の歯切れの悪さが良くも悪くも取れる。(この票の参照用リンク)
文章的なテクニックとしては特別に目新しいものでもないとは思うが、
語りが丁寧で綺麗にまとまっているので読みやすかった。
夢の話で引き込む序の部分もバランスがいいのではないかと思いました。(この票の参照用リンク)
冒頭の詩はぴんと来なかったけれど、昔書いたものを見たときの感傷はとても身に覚えがあって、結びに、そうそう、そうかも、と深く頷きたくなりました。(この票の参照用リンク)
保留。フルトヴェングラーを知らないから、この小説の半分も理解できないでいる。急いで調べて知ったフリをしても、たぶん何の意味もないのであろう。それでも文体には情緒を感じる。(この票の参照用リンク)
ありきたりな題材にあえて挑戦するものが多い中で、稚拙で恥ずかしい印象を全く感じない唯一の作品だった。
ドラマチックとクサイ表現が別物であるように、清々しさと内容の薄さも別物ありそのどちらの点も他の同系統の作品と比べうまく前者を表現していたと思う。(この票の参照用リンク)
これ一体どういう状況なの? と思いながらも、雲一つない青空にびゅんびゅん人が跳び出していく様を想像したらすごくいい気分になりました。いいなあ。(この票の参照用リンク)
保留。面白そう。読んで面白かった。何が面白いのだろう。
芸術家がたむろするなんてのはありきたりだし、部屋にのこのこ付いて行くのだって。それでも面白いのは窓の外に視線が向けられたところから。最初、黒っぽい波は欲情の象徴だと考えたが、思い描いた場所とは違う〜中途半端な高さのビルのベッドの件から不安や恐怖を表しているのではないかと考え直した。自分の仕事を恥ずかしく思い、嫉妬する、とは、彼ら芸術家に同化したいとの想いと相反する不安や恐怖を生み出すのではないのか。それを隠すため体に興味があるように相手に見せようとする。それによって自分からではなく、彼から先に手を出したとの言い訳にもできる。免罪符にすがって、違う世界へ足を踏み入れようとして、それでもやはり、今の現実(輸入缶詰会社での事務仕事)も完全には断ち切れないで生きている様。もっと端的に言ってしまえば、一夜限りの関係。さぁ、仕事をしよう。(この票の参照用リンク)
語りがいちいち好きです。特に前半の緊張感ある描写から視力の話へという流れが楽しい。
眼鏡の部分の描写は、いろいろと腑に落ちました。面白く読みました。(この票の参照用リンク)
誰もが知っているものから広げていく書き口はよくあるものの、それぞれの詩から飛ぶ方向が様々で読んでいて飽きなかった。
途中コミカルな場面もありつつ狂気を感じる幕引きとなって他の童謡ならどんな展開にするのだろうと作者の引き出しを感じさせる作品だった。(この票の参照用リンク)