第114期予選時の投票状況です。9人より22票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
15 | とんかつ | 伊吹羊迷 | 4 |
11 | 酔いどれ | 三浦 | 3 |
13 | 蛹化式(ようかしき) | 呑 | 3 |
7 | 忘却 | こるく | 2 |
8 | 回復する傷 | なゆら | 2 |
10 | 一番綺麗なひまわり | STAYFREE | 2 |
6 | 鼻歌 | かみつれ | 1 |
9 | はじめまして | 霧野楢人 | 1 |
12 | 進まない鉛筆 | しろくま | 1 |
14 | はらぴた | 金武宗基 | 1 |
16 | 古い思い出 | euReka | 1 |
17 | ひとひら | 五十音 順 | 1 |
狙いがよかったので。
ただ「〜でいただく。うまい。」の繰り返しはどうかなと。この話で一番重要なのはとんかつをどれだけうまそうに描くかというところだと思うのでそこは(とんかつの)食感だとかにおいだとか口の中に広がる味わいだとかに費やしたほうがよかったんじゃないかと思った。(この票の参照用リンク)
新参者の私には、いまだ皆様の世界観を十分に理解することでできてないので、基本的にわかりやすいものを……。
個人的に「とんかつ」は苦手ですが、どこまでもとんかつで、お店でとんかつ食べているみたいでした。
が
最後の最後に「食べちゃ、ダメじゃん!!」ってつい言っちゃいましたよ。(この票の参照用リンク)
とんかつおいしそう きゅーびーしー(この票の参照用リンク)
変におはなしを作らず、頭から終わりまでとんかつというところがよかった。(この票の参照用リンク)
>一番安い酒を有金いっぱいに注文した。(略)男は少し考えた末に一番高い酒を頼んだ。
この部分が不可解なので投票を迷った。頼み直したということだろうか。
何がいいというわけでもないけど印象に残ったので。 (この票の参照用リンク)
「見えるように書く」ことが一番大事という言葉がある。
読んでいるときにふと思い出した。
そしてもう一度読み返してみると、明らかにこの作品は、見えないところまで描いている。
だというのに見えるように読めた。そこで一票。(この票の参照用リンク)
枝葉を刈り込んだ方が良い気もする。学生が呑みすぎで死んだ、というエピソードは、作品世界の構築に貢献していないと思う。
だがとにかく、ふらりふらりとゆれる語りくちが、すばらしい。(この票の参照用リンク)
蛹化式というオリジナルの言葉、設定。
さらには無限ループオチというギミック。実に巧みだと思います。
あえて言うならところどころ状況がわかりにくくて読者にちょっと不親切かな、と。(この票の参照用リンク)
発想力がすごいですねえ、ミステリー的な展開もよく思いつきますよね。
説得力がある文章、うらやましいかぎりです。
好みの問題ではあるけれど、まとめてしまうこの短編の度量を見たよ。
幅が広いったらありゃしない。投票も迷うよね。困った困った。(この票の参照用リンク)
さて次は、さなぎ、さなぎには幼虫の時の記憶が残るのだろうか?
もはや、過去の体からはなれると、古い体の機能や行動は、邪魔になるだけじゃないだろうか?
過去の行動である記憶は、違う体の構造から生まれる行動には
考えるまでも無く、引き継がれない。
芋虫のような様態の行動は、成体に変態したら無くなるのだ。
記憶の残ることは有害で、
カン総理大臣が、前政権の事故対策が無かったことを告発しない。追求しない。ような猛毒なのだ。
前政権の収賄も、朝までナンたらに、金を配っていたことも、記憶として継続されては、がん細胞に栄養のような、
……なにをいおうとしたのかああああ、おおおお、れえええはぁ
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舞台を見ているような、そういうものとして読むと面白かった。
逆に言うといささか大袈裟な感じはした。ここは人によって捉え方が違うかもしれないけど。 (この票の参照用リンク)
今期作品の中でもっとも、短編小説を読んだという満足感がわいた作品だった。
ストーリーがしっかりしており描写もいい。
うっかりすると読み飛ばしてしまいそうな自然体に好感が持てた。
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断片的な景色が勢いよくぶつけられた気分になった作品。
それぞれのつながりがちぐはぐで、よく思い出せない夢を見たときのような気分になる。
だが、それが不快にならないのが不思議だ。語り口の上手さか。(この票の参照用リンク)
読みながら「んー?」と思う部分はあるんですが、最終的にはそんなことどうでもよくなる。面白い。
何と言うかなゆらさんの文章の持つリズム感にはそういう説得力があると思います。
ところで最後のきのこはまたなめこなのでしょうか。んふんふ。(この票の参照用リンク)
これは、生憎オチが読めてしまったのですが……。
でも、ひまわりがきれいだったので。(この票の参照用リンク)
ある時ある場所に、って、書かなかったのが、
後に出てくる>100万ドル の伏線なのかなぁ??
それにしても、推薦する理由が浮かばない。まあ、読みやすく、
セザンヌの絵をれんそうした。まさか、セザンヌやゴッホを書き込んだとも思われない。
あ、ゴッホの報われない才能。死後にしか売れなかった絵、これを、今のアメリカになぞりましたか? 戦死だして撤退して、むくわれない。感謝されない。ゴッホの様にかわいそうでしょうか?
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はじめましてではありませんが、なゆらです。
全作品の感想も書いてみました。http://nayura06.blog27.fc2.com/
よろしければ訪れてみてください。
いやあ、なんとも支離滅裂ですが、魅力的ですね。
文章そのものがキャラクターとして成り立っているから不思議。
そこらへんの純文学に決して劣っていないと思う。
猫やら、坂道やら取り上げられる題材がいちいち心をとらえてしまう。
あと、長さもちょうどいい。(この票の参照用リンク)
なぜ今小説を書いたのか? そんな疑問しか浮かばない?
推薦する理由が浮かばないのです。そんな想いのなか、うきあがって、目に飛び込んできた一行、
>「おとなり、いいかしら」
そんなわけで、理由は説明できないが、
この一行で、「はじめまして」 を推薦します。
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>「星の粉になって消えるかな」
美しい。星の粉という表現が好き。
猫好きの人が猫について書く文章は猫の匂いがしてすぐわかる。
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今回、最後まで読めた唯一の作品だったから一票。別に読んでもらわなくても、糞扱いされても構わないよという横柄な態度に、こちら側の緊張を解いてもらった感じがした。でも最後の「わかちこ」は単なる投げやりである。それをあきらめずに、なんとか表現するのが小説ではないか。(この票の参照用リンク)
時間軸のずれが心地よい。どんどんずれていく感覚、それを味わうことができたよ。
よどみなく展開されて、いっきに読めた、1000字で一気も何もないけれど。
なんかすれ違っていくかんじ。意図されたすれ違い。
いつかまねしてみたい。(この票の参照用リンク)
個人的にはなんだかすっきりしない終わり方だったのですが、Feelingがあったので。(この票の参照用リンク)