第113期予選時の投票状況です。10人より28票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
14 | 或犬の一生 | 伊吹羊迷 | 6 |
13 | 夜、石を投げる | よこねな | 5 |
12 | ミズナラメウロコタマフシ | 霧野楢人 | 4 |
10 | まぬがれ | qbc | 3 |
1 | 男友達 | りんね | 2 |
2 | 瑠璃色の死海駅 | 彼岸堂 | 2 |
5 | オーラスペース | しろくま | 2 |
9 | 消えた子供たち | 三浦 | 2 |
15 | 花 | euReka | 2 |
序盤の「モップ」の説明がややぎこちなくも感じたけれど、よかった。
どなたかも書いてましたが「鳥になることを考えたり、魚になることを考えたり、蝶になることを考えては、何かと理由をつけて打ち消した。」というところがよかった。
最後は明確に死を思わせる描写ですが、明確じゃないほうがよかったような、別に構わないような。(この票の参照用リンク)
うまい! 旨いラーメンのマンガ、スペリオールのラーメン西遊記が面白い、ライバル少女のアイデアがワクと眼鏡がパキーンと割れてしまう。ばかばかしい、乱調だ。
この、犬の話は面白いのだが、俺がかけなかった話だ。と、感じてしまう。こんな話オレにはかけないと、思わせる、否定力が無い。
そう、なんだ、俺にもかけるじゃないかこの話ならと、読み手に飲まれてしまう。のが、ちょい惜しい。
小説でも、吉本バナナの出だし「キッチンのつかみ」で、生きながらえるなら、私一人より、キッチンといっしょのほうが良い。……だったかなぁ?(記憶で書いてるので……)
まあ、意味は、読者なんかいなくていい。私一人が生き残るよ。
……と、まあ、どきついことを書いている。
こんな否定力がほしい。(よく小説書き方でとにかく書きなさいとか、言うが、うそ、あまくみられる、なめられたらまけ、こんなの書けないというのがプロの小説……だとおもう)
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>彼はとろとろと眠りながら、鳥になることを考えたり、魚になることを考えたり、蝶になることを考えては、何かと理由をつけて打ち消した。
ここが気に入ったので。かわいい。(この票の参照用リンク)
ゆったりした時間で、楽しかったです。
ヒトの一生もたいして変わらないですよね。(この票の参照用リンク)
上手い。
奇をてらわぬ表現と物語で、ここまで読ませる小説を作り上げているのが羨ましくなる。
生と死を題材にしながら、お涙頂戴な部分がないのも好み(この票の参照用リンク)
いい話。普通によく見るいい話の形態から何ひとつ飛び出していないのに、小さなエピソードそれぞれがなんというか立体的でうすっぺらくなく、現実感を伴って入ってきます。「短編」の並びに放り込まれたから、良さがより際立ったのかもしれません。(この票の参照用リンク)
たぶん「本分」は「本文」の間違い。細かいところだけれどいきなりだったのでガクッと来た。
「音」が気になった。気にさせたまま終わらせたのがよかった。
最後の一行がよくわからない。意味ありげで意味はないのかどうなのか。(この票の参照用リンク)
幻想的な光景と、冬の澄んだ空気や静けさがよかった。どんな音がするのか聴いてみたい。
あとは冒頭の件名と、池に向かうまでの流れがうまいと思った。
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死海の先北上すると、古代ローマ以来のリゾート湖、ゴラリアだったか、淡水湖がある。本当の天国じゃないけど、楽園らしい。
楽園を利用してほしかった。
今回は、同じみずうみの石を投げるにゆずった感想。(この票の参照用リンク)
日常の陰にありそうな非日常にドキリとした。注目されるべきは、やはり石が氷の上をはねるシーンだろう。本当にそんな音が鳴るのか気になり、今から外に出て小さな池でも探したいような気分に駆られる。実際気になりすぎて、嘘だったらむしろちょっと安心するであろう域に達している私である。
なんてことを考えていたら、「メールを寄越した男」についての記述があって現実から引き戻されるわけで、これも「男はいなかった」とのことで不可解なのだが、現実的な不可解さに思いをはせるうちに非現実の余韻が浮かんできたため、これも好印象だった。(この票の参照用リンク)
どんな音なのか、聴いてみたい衝動にかられました。
あとは、なんだか楽しい気持ちになれたので。(この票の参照用リンク)
うわー、生々しい。
虫の描写辺りは実体験から来てるんじゃないだろうか。
オチもいい意味で後味悪くて良い。(この票の参照用リンク)
正直、ちょっと怖かったです。回想シーンの部分も。ドキドキしてしまいました。そして、最後の一文のショックが大きかったです。(この票の参照用リンク)
芋虫を殺してしまった主人公の心理描写がよかったです。読んでいてなんだか悪いことをしてしまった気分になりました。
回想が終わったあとは正直よくわからなかったです。私の読解力不足、読み込み不足だと思いますけれど。(この票の参照用リンク)
気持ち悪い話だ。だがそれは作者の狙い通りだろうから、表現を素直に褒めたい。
気持ち悪いがそっけなく、わざとらしさが感じられないのもよかった。(この票の参照用リンク)
語り口の気持ち悪さとか兄の日記を読み元恋人に電話し尻を撫でる行為とかがどうしても好きになれないけれど、「まぬがれ」という言葉を用いて空白を埋めようとする心の弱さ、痛々しさから描かれた人物像がひどく印象に残った。(この票の参照用リンク)
不自由しないから思い出が好きで、だから現在結婚しようとしていない、兄の元恋人。つまり彼女は「現在」の不自由から目を背けているのであり、現実から「まぬがれ」ているのだろう。
他にも、「ぼく」は尻を撫でることで寂しさからまぬがれ、「兄」は実家とか恋人とかの過去からまぬがれ、「兄の元恋人」は廻りくどさからまぬがれ、あの人は私の愛をまぬがれ……等など、いろいろな「まぬがれ」の形を見るような気がして興味深かった。(この票の参照用リンク)
何が良いとは言えないんですが、一番良かったです。
qbcさんの文章はそういう感じがします。(この票の参照用リンク)
うーむ話の展開に好感が持てました。(この票の参照用リンク)
ショートショートだなぁ。面白さ、ギャグかませてほしい。(絵のギャグじゃなくて、コトバ小説らしいギャグがある、……ハズ)(この票の参照用リンク)
これはいい。一番筆頭格の作品だと思った。(この票の参照用リンク)
浮かぶ情景が奇麗なんだが、いくつか気になる点があった。特に、「〜あの月が、いずれこの星とキスをして崩れていくのだと思うと、何とも少女的だ」という部分。頭でっかちな突っ込みなんだが、物理的衝撃を考慮に入れると、この少女的な表現は看過できないメルヘンレベルであるように感じられる。ただし、正直のところ、あまりに不釣り合いすぎて、一周回ってこの違和感に愛着を抱いてしまった自分がいる。激しいキスだなぁと思う。(この票の参照用リンク)
くどくなりそうな内容をさっぱりとしたお話にまとめているのは好感。
会話表現については必要以上に実験しすぎにも思えるが。(この票の参照用リンク)
好みです。子供たちが集ってそわそわする様とか「宇宙がしわを寄せるの」とか現象の美しさとか。東側ってことはこの人たちこの後みんな「落ちちゃう」と思えばいいんでしょうか。というあたりが明確に書いてない不穏さも魅力です。(この票の参照用リンク)
「戦争が起こり〜」まで読んだところで、子供たちではなく「始めからこうだったのだと思い込む」周囲に焦点が当てられているように感じた。
ただ消えていくだけなのに、それがじわじわと怖い。(この票の参照用リンク)
消えた少年たちって小説あったなーってのはどうでもよくて、凄い良かったです。
後半部分が実はすべて消えた子供たちの仕業なんじゃあないか、と考えるとちょっと面白い。(この票の参照用リンク)
最後がいくらかシュールだが、これもありだろう。(この票の参照用リンク)
このくらいの表現ならいいかな、と思えました。
共感できるかと言われると微妙なところですが……。(この票の参照用リンク)