第36期予選時の投票状況です。14人より22票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
17 | コットンワンピース | qbc | 4 |
3 | 渇水の夏 | 五月決算 | 3 |
5 | パーク・アンド・ライド | 朝倉海人 | 3 |
1 | スペースエイジ | 橘内 潤 | 2 |
7 | 禁句 | 刻黯 | 2 |
20 | 鴎外夢 | 曠野反次郎 | 2 |
4 | 蛍 | 伊古田 | 1 |
11 | 没落 | 闇羊 | 1 |
16 | 天体観測 | 長月夕子 | 1 |
18 | チャック | るるるぶ☆どっぐちゃん | 1 |
- | なし | 2 |
男の態度が煮え切らないのにイライラさせられたが、それはそれとして他作品とはちょっと変わった描き方と面白さがあったと思う。(この票の参照用リンク)
恋愛のどんづまりな感じがよく伝わってきた。
段々雲行きの怪しくなる感じ。
それを僕がちょっと突き放した感じで眺める視線がよかった。
長嶋有みたいな感じ。
(この票の参照用リンク)
彼女のことをどう思っているのかという辺りの描写の加減がよかったように思いました。他の作品だと、好きという気持ちが前面に出すぎていてついていけなかったり、どう思っているのかさっぱりわからなくて話にのめりこみにくかったりしているところを、なんか上手く処理しているかなあ、と。(この票の参照用リンク)
奥深いものを感じ取った。
こういう感じ取る側面によって違った受け取り方の出来る一場面、しかし、確かにここで話される彼女の不安とか、あるいは幼さとも言われてしまうだろうまっすぐさとかがダイレクトに入ってくる。
私の感想では、彼女が確認しようとしたのは愛の深さとかそのようなものではないのだろう、たぶん。(この票の参照用リンク)
とてもよくまとまった作品。
ラストの一文が惜しい。ちょっと端折りすぎた気がします。(この票の参照用リンク)
日常生活がうまく表現できていると思いました。この短い話の中で、父親の気持ちがよく表されていて、すごくよく伝わってきました。(この票の参照用リンク)
本格派。普通の人の生活をきちんと書いて読ませるというのは小説の基本だと思うわけです。文章の運び方もよく考えてあって上手い。しばらく前に『新潮』百周年を記念して出た『名短編』というのを買ってきて、ときどき読んでいるのですが、あの中にあってもおかしくないような感じでした。(この票の参照用リンク)
ひとつのアイデアをふくらませずに書いた、という印象だった。構成も頭がやたら大きいのに、結末が短くて変。え?と驚いたから、それはある意味成功しているけれど、トータルに見て、もうひとひねりあったらなあ。とか思うのは、やはり面白かったということだろうか。(この票の参照用リンク)
島に関する説明が長すぎるように感じる。むしろ、前の段落は省いてしまって、後半部を掘り下げていくことはできなかったのだろうか。
しかし、伝えるべきものは1000文字のなかで捉えている。そこを評価した。(この票の参照用リンク)
よく分からない、でもなんか引き込まれてしまう雰囲気を持っている。ありそうでありえない話だった。(この票の参照用リンク)
面白うございました。バカバカしいと言っては余りですが、ちゃんとすみずみまで計算が行き届いて、人に読ませることの出来る「作品」になっております。しかしこれまたしっかり者の女性と適当な男(かどうかわかりませんが)の組み合わせという、最近はこう云うのが流行るんですねえ。(この票の参照用リンク)
最後の一行に思わず笑ってしまいました。
なんともいえない奇妙な味わいを楽しませて
いただきました。(この票の参照用リンク)
雰囲気が良い。二枚舌のどちらかが真実を語り、どちらかが偽りを語る…と書いてありますが、おそらくこのサヴァンは真実を語ろうが語るまいがどうでも良かったのではないでしょうか。自分の出生に虚無感を感じていて、神も村の人間も信じてなどいない…それだけが彼の真実、唯一つ彼の言葉だったのでしょう。
難を言えば「僕」の存在がやや浮いていますか。それと、村人の身勝手さがさらに描写されていたら、もっと凄絶な作品になったかと。(この票の参照用リンク)
普通に一番面白く感じ、笑ってしまったので。(この票の参照用リンク)
身も蓋も無い展開がよかった。お薦めはしにくいけれども、今期の1番はこの作品だと思う。(この票の参照用リンク)
エロであることが、特徴で良くもあり悪くもある。エロでなければ、ここまでインパクトはなかっただろうが、下品でもなかっただろう。それから、漱石、鴎外など登場人物がよく知られた人物にしたのも、やっぱり良し悪し。それでは曠野反次郎はどこにあるのか、それが一番の問題か。とはいえ、今期一番だった。(この票の参照用リンク)
大変丁寧に書かれている印象を覚えた。
一つ一つの動きや場面を、じっくりと書き込んでいる。
面白いかどうかというと難しいところがあるが
今期一番印象に残ったのでこれを押したい。(この票の参照用リンク)
文字数が足りず、知識が先走りしている感がある。作品設定がもう少し整理されて書かれていれば、大変よかったろうに。ひどくもったいない。センスを感じるので次回に期待。(この票の参照用リンク)
年上の女性の、若い恋人に対する、しょうがないなあ、という感じがよく描かれております。無邪気で無神経で、おそらく生活的には無能に近い、しかしそれが可愛くて離れられないのでありましょう。ラストもよい。二十九歳にして部下がいる、この社会的には有能な彼女が疲れて帰ってきて、こういう悪戯を仕掛ける気分になるというのが一つの和みであって、一緒にいるというのが納得できます。(この票の参照用リンク)
減点法で話をはじいていったら最後に残ったのがこれ。積極的な投票ではない。(この票の参照用リンク)
上手だと思った作品はもちろんある。けれど、あの人ならあれでなくても良いんじゃないか? という感情が消せなかった。今回はなし、ということで。(この票の参照用リンク)
三十字程度の要約文で充分なものをわざわざ千字に伸ばしたり、読み手にゆだねる所のものをわざわざ書いて文字数が足りなくなっていたり、結末を書かないのが文学だと思われているかのような作品が多かった。(この票の参照用リンク)