第36期予選時の、#7禁句(刻黯)への投票です(2票)。
雰囲気が良い。二枚舌のどちらかが真実を語り、どちらかが偽りを語る…と書いてありますが、おそらくこのサヴァンは真実を語ろうが語るまいがどうでも良かったのではないでしょうか。自分の出生に虚無感を感じていて、神も村の人間も信じてなどいない…それだけが彼の真実、唯一つ彼の言葉だったのでしょう。
難を言えば「僕」の存在がやや浮いていますか。それと、村人の身勝手さがさらに描写されていたら、もっと凄絶な作品になったかと。
参照用リンク: #date20050814-203020