第218期予選時の投票状況です。7人より18票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
1 | 補助輪 | なこのたいばん | 3 |
9 | 君と缶 | ウワノソラ。 | 3 |
10 | 切断 | たなかなつみ | 3 |
11 | 猫の生徒 | euReka | 3 |
2 | すき | テックスロー | 2 |
8 | まぼろし | 糸井翼 | 2 |
7 | スペース・スペース・スペース | 千春 | 1 |
12 | 天の神様 | kyoko | 1 |
可愛い話。
温かい父の視点で、自転車の練習をする様子が目に浮かぶように描かれていた。
離すもんか、という父の決意がいい。(この票の参照用リンク)
少し端折りすぎのようだが、子連れの女と結婚した男性が、
妻に先立たれた後子供を育てる話だろうか。冒頭の男を
呼ぶ声は、天国からの女の声か、それともまだ男に慣れていない
娘が生前の母の真似をして男を呼ぶ声か。血のつながっていない
娘を育てる不安や、世間の目に負けず、ふらふらとまっすぐに
進んでいく様子が危なっかしく、同時にどうかそのまままっすぐに
いてほしいという思いを感じさせられた。(この票の参照用リンク)
「洋介さん見て見て」 < この一行がカイリして、空に浮かぶ
???
1000字にあわせる、制服姿が消えてたのしく読める中、
不要。無用、無意味の満足とか、、感じた。 ちちおやの、
乳おやの、 遅々おやの、 智ちおやの、 ああ、最後は一人と
いう話も下に続く、 しもにつづく、、、(この票の参照用リンク)
何でもない日常のことを書くのは案外難しいと思うが、心地よい日常の雰囲気が表現されていて、読んでいると心が少しほぐれた。
会話文の方言のゆるい感じと、地の文の少し緊張した感じもいいバランスになっていると思う。(この票の参照用リンク)
さわやかな読後感。だべり続けるのが心地いい。
1000文字ぴったりで、大きな事件は全く起こっていないのに、
だれることなくずっと飽きないで読むことができた。(この票の参照用リンク)
女の子二人の何気ない日常がとてもすがすがしく描かれていました。「どっちでも好きなん取り?」は、その方言を話す女の子が大学のクラスメートにいたので、とても懐かしく感じました。(この票の参照用リンク)
物語の導入部から上手いと思った。
主人公は、人間なのかはたまたアンドロイド的なものなのか。
感覚に違和感を覚え異常をきたすまでの混乱を、ストンと描いていた。(この票の参照用リンク)
怖いです。自分の感覚、存在を他人に管理され、ゆだねてしまう世界は、簡単な世界である一方、すごく不安な気持ちにさせられます。(この票の参照用リンク)
怖いですね。”きちんと管理できる”と言われるシステムに全てを委ねることは恐ろしい限りです。
『スペース・スペース・スペース』は悪くないと思いましたが、もう一押しが足りなく感じました。
『補助輪』は最初が「洋介さん」で始まるのに違和感がありました。母を亡くした父子家庭の娘がなぜ父をそう呼ぶのでしょう?
『すき』は分からなくはありませんが…、イメージに寄り添いすぎて具体性に欠ける気がしました。
朝野十字氏の作品は好きですが、今回はシュールすぎて…。
『国王になる日』はほのぼのとしていて微笑ましいのですが、国王と王位継承者五人が一気に亡くなった状況は、本来は混乱だらけかつ政敵だらけで恐ろしいものだと思います。
『終わらない路線』『猫の生徒』『ほしのふるさと』は怖いだけで、書き込みが足りなく感じたのが残念です。(この票の参照用リンク)
ニヤニヤしながら読んでしまう、面白い話だった。
設定もいいし、落ちもいい。
猫になった人間を巡って、議論がちゃんとなされていくというのも興味深いものがあったし、人間にもどった猫だった人が猫だった頃に親しくなった人たちと新しい関係を結ぶ…という所まで説明してくれるのも面白い。(この票の参照用リンク)
出だしが軽快で良かった。あと、通学して授業に参加している(?)猫と学園生活を送っているにも関わらず、モフレナイという葛藤があるのが良かった。今の状態の同級生が猫なのか人間なのかという議論が生徒主導で巻き起こるのも良かった。この問題には妥協案みたいな解決があり、結末にはあんまり影響しないが、ここを掘り下げても面白かったのかもしれない。
私の興味は、戻るやつと戻らない奴は何が違うのかとか、戻った生徒は猫の間の記憶はあるらしいがどんな体験だったのかとか、猫だった生徒に変化はあるかとか、猫の時に築いた人間関係って本当に継続するのかとか、だったので、戻らない猫の始末とか猫耳少女(?)の爆誕とかの描写はツボを外された感じではあった。
それだけ想像力を刺激されたモチーフだったと思い投票したいと思った。(この票の参照用リンク)
この作者さんの奇妙な世界観が好きです。猫になった人間の接し方は難しいでしょう。その関係性が人間に戻ったときに影響するというのは、なんだか気恥ずかしい感じがしますね。(この票の参照用リンク)
薄情そうな青い傘の下、カラスが濡れるのを見ていた彼女の薄い唇。
この一行までワープする宇宙旅行、 ここまで確かにあっても良い作品。 おもしろい。 うちゅう(話の空間)はひろいなぁ。。。(この票の参照用リンク)
ある俳句の先生に、弟子が「先生は短歌はやらないのですか」と聞いた現場に居合わせたことがあり、先生が「恋でもしてないと31音は長すぎるな」とお答えになった。この作品もそういうところに狙いがあるように思われる。若者の恋の苛烈さみたいなところに。
ただ私がいいと思ったのは、レーダーチャートのパラメータの数値であって、それがあまりにも地に足のついた描写のために、他の全ての口づけ描写が虚構になってしまったように感じた。その対比が面白く思われたので投票するのだが、作者の狙いと多分違うだろうな、と恐る恐る投票する感じになります。(この票の参照用リンク)
この作品の主人公は、両親が忙しいために「子育てアプリ」なるものを与えられた、いわばリアルな人間関係から疎外された人物ということだろう。
しかし、「親は無くとも子は育つ」という言葉もあるように、子どもというのは、与えられた環境の中でどうにか生きていく力があるのかもしれない。
「子育てアプリ」という機械を相手に話すのは、虚しさがあるけれど、それを久しぶりに起動して懐かしさを感じる部分に、何とも言えない複雑なものを感じた。(この票の参照用リンク)
最近はまさにこの物語で描かれているような、AI搭載の会話機能付きロボットが開発されているそうですね。…子守ではなく、老人介護用だそうですが。適切なあいづちを打って話を聞いてくれれば、相手がたとえ機械であろうとも、話すことで安らぎを得られるのはよく分かります。機械は辛抱強いので、老人用には人間よりもいい相手になりそうですが、子育てにおいては頼りすぎると危ういのも分かる気がします。(この票の参照用リンク)
リアルでの人間関係ではなく、ネット上での人間関係というのがミソになっている作品。
リアルとは違って、シンプルでどこか寂しい関係ではあるけど、ネット空間にも、心を伝えるような媒介があるのかなと思ったし、どんな場所でも、心は残るのかもしれないなと思えた。(この票の参照用リンク)
「ありがとさん」 < 思い返して、このセリフが生きている。
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ただ、話の鈴、 あ、スジ 忘れていた。(この票の参照用リンク)