第169期予選時の投票状況です。6人より15票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
12 | 何もない時に何が起きるのか | qbc | 3 |
4 | 石碑 | 池田 瑛 | 2 |
10 | カラス売りの少女 | 岩西 健治 | 2 |
13 | ダンサーの夜明け | なゆら | 2 |
3 | キーオ | akifu | 1 |
6 | ぼくの知らない彼女 | たなかなつみ | 1 |
9 | みずうみ | かんざしトイレ | 1 |
11 | 女装男子 | わがまま娘 | 1 |
14 | 山脈 | euReka | 1 |
15 | 邪悪と対面し、それを邪悪と見抜けない者から地獄に落ちてゆく | 塩むすび | 1 |
短歌ですね。もう一度読みたいと思いました。(この票の参照用リンク)
適度に気合を抜いているせいか、文章が楽に読める。何かを表現しようとすると、その表現が前のめりになってしまいがちだが、この作品にはそれがあまりない。あるいは、作品の内容によっては「前のめり」の表現のほうがいい場合もあると思うが、読むほうとしては「前のめり」ばかりだと疲れてしまう。
内容に関しては、「文化」について語っている部分が気になる。考えや感覚が醒めすぎていて、取り付く島が無い。(euReka)(この票の参照用リンク)
何もなくてもいいのではないか? 単純にそう思ってもやはり比較すると弱いなぁと思う。しかし、これは何もないからであって、作品が弱いからではない。それでももう少し何か欲しいと考えてしまう。(この票の参照用リンク)
確かに大変そうな仕事だが、最後の科白は楽観的なようでもあり、面白く感じた。(この票の参照用リンク)
語り手がぶちぶち文句を言うことで醸し出されている人間くささ。全体的にひとの温度みたいなものが感じられていいなと思った。文章はやや粗いが、それも味かも。(この票の参照用リンク)
食うということと消えるということとの関係性を感じました。
カラスという、あまり吉兆とは感じられない存在を登場させるというのがいいです。
卵を食べるシーンがことのほか好きです。生命から生まれた生命をもたない肉。(この票の参照用リンク)
卵が青いということを知らなかったので、髪の毛のシーンと相まって未確認生物に対峙しているように感じ、ぞっとした。言葉が通じると思っていたものが、実はひとではなかったときの異質さ。(この票の参照用リンク)
まあなんというか好みで。折れたダンサーは果たしてどのように必要とされるのか。(この票の参照用リンク)
とにかく文章がいちいち好みで、読んでいてとても楽しかったです。
踊り続けることだけが存在を確定させるダンサー。
最後は命をなくすんだろうなと思っていたところ、
ぽきんと折れてしまったあとの流れがコミカルで、たいそう好きです。(この票の参照用リンク)
さみしいのに優しい話だと思いました。
中心軸に共有する歌があって、星が散りばめてあって、作品全体の風景がとても綺麗。
エンディングの風になって消える様が印象深いです。(この票の参照用リンク)
良い。反復により描いては消し、再び描かれる存在しない彼女像。矛盾を知りながらなお信じること、それを自らの果てまで昇華させること。最後の一文で遥か彼方を望むのが心地良い。(この票の参照用リンク)
何かエンディングに釈然としないものがありますが、これが大人の童話なのでしょう。(この票の参照用リンク)
素直に面白いと思いました。まぁ、消去法(詳しくは掲示板にて)ではありますが、今までのある種一貫したテーマの小説から比べると遥かにいい仕上がりだと思います。(この票の参照用リンク)
「キーオ」「みずうみ」「ダンサーの夜明け」「山脈」をまとめて見たとき、不条理さでいったらダントツである。次点は「ダンサーの夜明け」であるが、文体の好き嫌いから「山脈」に票を入れることとした。(この票の参照用リンク)
真田と言う名前にはっとしました。そしてAV。おどろおどろしい内容を鮮やかに描き切ったと思います。(この票の参照用リンク)