全投票一覧(日時順)

第149期予選時の投票状況です。5人より12票を頂きました。

#題名作者得票数
6辞書を編むたなかなつみ2
10白粉岩西 健治2
19辿り着けない金星皆本2
21エアeuReka2
4アジアカップかんざしトイレ1
13鼠(革命にまつわる諸風景について)こるく1
18妻を飼うまめひも1
20月を青く塗る吉川楡井1

2015年2月28日 23時22分3秒

推薦作品
辞書を編む(たなかなつみ)
感想
「語る」と「騙る」とを思った。何故か印象に残った。(この票の参照用リンク
推薦作品
白粉(岩西 健治)
感想
読み終えて「ふむ」と。もう一度読み返したい。(この票の参照用リンク
推薦作品
エア(euReka)
感想
一行目で「ははっ」となった。いくつかのフレーズがよかった。作者がどう思ってもらいたいかなどは関係もなしに。(この票の参照用リンク

2015年2月28日 22時45分29秒

推薦作品
白粉(岩西 健治)
感想
掲示番にも感想を書きましたが、この小説のつかみ所の無い気持ち悪さが好きです。夏の暑い日、よく冷えた麦茶ではなく、ぬるい麦茶を飲んでるみたいな余韻。(この票の参照用リンク
推薦作品
辿り着けない金星(皆本)
感想
 辿り着けない金星に歩く主人公に共感できた。辿り着けないと自分でも分かっていても、諦めることができない何かは誰にでもあると思う。
 私は「三つ編み一つ」を、自分では辿り着けない目標を目指すことを諦めることができない、割り切れない何かだと思ってこの小説を読みました。
 いっそ、そんなセンチメンタルな気持ちは鉄板で黒焦げにしてしまった方が良いのでしょうけど、それができない。日々生活に追われる毎日で、片手間で辿り着けない場所をどうして目指しているんだろう。
 辿り着けない場所を目指そうと思う気持ちは、心底眠そうな欠伸をしているくらいでちょうどよいのかも知れない。目が血走りながら、金星へと急げと私に鞭打つような三つ編みでは、ちょっと困る。(この票の参照用リンク

2015年2月28日 21時40分30秒

推薦作品
エア(euReka)
感想
良い作品だと思います。個人的にはeuRekaさんの昔の作品である夏の鐘を読んだ時と似たような読了感を覚えました(物語自体は全然違うけど)。何と言えばいいのか難しいのですが、色として例えるならとても淡い青色。でも、あの作品の青色とは違うもっと複雑な入り組んだ青色で、これがeuRekaさんの言うところの3.11以降の作品と言うのであればそれは納得できる部分があります。多分、今は春だと誰もが思い込んではいるのでしょうが、春が訪れない場所もまだまだこの国には残されている。(この票の参照用リンク
推薦作品
月を青く塗る(吉川楡井)
感想
月を青く塗る、発想がいいですね。冒頭の月を青く塗る技術の丁寧な描写が作者のこの物語への愛着を感じました。こういう題材だと大体の人はもっとロマンティックと言うか御伽噺的な方向に持っていきがちだと思うんですけど、あえて冷めたこの雰囲気がまた良い。(この票の参照用リンク

2015年2月28日 19時14分11秒

推薦作品
鼠(革命にまつわる諸風景について)(こるく)
感想
新聞記事の扱いや、僕の画策など、戸惑いや焦りが見える前半から、
具体的には何もはっきりしない夢と希望を示す後半への僕の変化がいいと思いました。
僕の内面ではいろいろなものが混じり合って複雑ながら、夢を見たいのだろうと。(この票の参照用リンク
推薦作品
妻を飼う(まめひも)
感想
これはすごい。妻の状況が具体的にはわからないので、
読む人によっていろいろな「あの人」が想定できるのではないかと思います。
飼育としか呼べない状況も、答えが見えないというラストも、胸に迫ります。(この票の参照用リンク
推薦作品
辿り着けない金星(皆本)
感想
不思議な印象のする話。三つ編み一つがどうしようもなく可愛いです。
三つ編み一つの正座とか指先とか、どうなっているんだろう。
月や金星、ランプや鉄板などの灯りや色が物語の空気をつくっているように思います。(この票の参照用リンク

2015年2月28日 3時12分2秒

推薦作品
アジアカップ(かんざしトイレ)
感想
 311前後の記憶を、それぞれの読者に思い出させるような効果を狙った書き方。「地デジ移行」という共通体験を、テレビ画面を通した「津波(311)」という共通体験へスライドさせている。さらにテレビ画面のこちら側と向こう側という、「津波」の共通体験についての断絶や空しさを感じさせるものがある。
 ただ、311の解釈を全面的に読者へ委ねるというやり方はずるいなという気もする。
(euReka)(この票の参照用リンク
推薦作品
辞書を編む(たなかなつみ)
感想
 本作『辞書を編む』は、果たして小説と呼べるのかどうか答えてみろという、まさに「辞書」的な問題を投げかけている感じもする。もしそのような意図で書かれているのであれば、本作は小説と呼べるのかもしれない。
 私の中の定義では、「物語(または出来事)」と、その世界に対する「解釈」という2つの要素を備えたものが、とりあえずの小説ということになっている。だから本作の問題提起そのものが「出来事」で、それに対する「解釈」が本文だと理解すれば、私の中の定義にも当てはまるということになる。……かなり無理やりだけど。
 それから、問題を投げかけるだけで自分なりの答えの提示がないのは、片手落ちではないのか。
 でもいい問いかけだと思った。
(euReka)(この票の参照用リンク

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