第149期予選時の、#6辞書を編む(たなかなつみ)への投票です(2票)。
本作『辞書を編む』は、果たして小説と呼べるのかどうか答えてみろという、まさに「辞書」的な問題を投げかけている感じもする。もしそのような意図で書かれているのであれば、本作は小説と呼べるのかもしれない。
私の中の定義では、「物語(または出来事)」と、その世界に対する「解釈」という2つの要素を備えたものが、とりあえずの小説ということになっている。だから本作の問題提起そのものが「出来事」で、それに対する「解釈」が本文だと理解すれば、私の中の定義にも当てはまるということになる。……かなり無理やりだけど。
それから、問題を投げかけるだけで自分なりの答えの提示がないのは、片手落ちではないのか。
でもいい問いかけだと思った。
(euReka)
参照用リンク: #date20150228-031202