全投票一覧(日時順)
第1期予選時の投票状況です。15人より34票を頂きました。
2002年9月9日 23時1分30秒
- 推薦作品
- さらばドラゴン(紺詠志)
- 感想
- イイッ!! 主人公とドラゴンの微妙な友情がすごくイイッ!! ドラゴンの頭の弱い感じ… たぶん、悪態をついて、主人公にかまってもらいたいんだろうけど、その意図が主人公にバレバレ。でも、そんなドラゴンに、つきあう主人公…。ステキだ。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ただいまお悩み中(ツチダ)
- 感想
- 面白いなぁ〜。っていうか、ツチダって名前を見た瞬間に、急上昇しました(謎) 読前のレッテルを剥がしてから読んだんですが、やっぱオモシロイや。最後の余韻の引き方が、イイッっすねぇ〜。ただ、ストーカーの登場が、唐突すぎて、取って付けた感じを受けました。出だしに伏線があるのかと、探しましたが、見つからんので、無いのでしょう。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 盂蘭盆(海坂他人)
- 感想
- ぉ〜。いいじゃないですか。たぶん、作者自身の生活感が反映されてるんでしょうね。オイラだったら、絶対この婆さんを幽霊に仕立てちゃうもの。何気ない日常の、ちょっと良い感じってのが、うまく出てると思います。ただ、前半40%の図書館部分が、無くてもこの作品が成立しちゃいそうなのが残念。(この票の参照用リンク)
2002年9月9日 20時3分53秒
- 推薦作品
- 誕生日(えむいとう)
- 感想
- ばあちゃんの女としての部分はふだん見ることがないし、またあまり見たくもないものなのですが、祖父に扮する自分を通してそれをまったく気持ち悪くなく、むしろ艶やかに描いているというのが見事でした。(この票の参照用リンク)
2002年9月9日 4時46分43秒
- 推薦作品
- 盂蘭盆(海坂他人)
- 感想
- 素朴な日常風景のなかで、老婆のかすかに異質な存在感が自然ににじみ出ている。すばらしかった。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ただいまお悩み中(ツチダ)
- 感想
- いささかアバンギャルドな手法ゆえに賛否の分かれて当然のところだが、いずれにせよ、この手法が成功しているのはたしかだと思う。おもしろかった。(この票の参照用リンク)
2002年9月9日 1時45分0秒
- 推薦作品
- 不老不死(黒木りえ)
- 感想
- 話を流れを、最後の対句のような文にいかに収束させていくかがこの作品の鍵であると思う。この締め方がとてもよいです。全体を見ると粗筋っぽい感もありましたが、そのせいで逆にもう少し長い話で読みたいとも思いました。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 盂蘭盆(海坂他人)
- 感想
- 解釈次第で日常の風景ともファンタジーとも取れそうで、想像力が喚起されました。題に相応しい作品だと思います。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- こちらリーディング・カンパニー(野郎海松)
- 感想
- 最初読んだときは目立った印象はなかったのですが、今回の作品群の中にあって改めて見ると、日常の風景を上手く描いている手堅い作品だと思いました。サトちゃんの性格にも好感が持てました。(この票の参照用リンク)
2002年9月8日 15時9分8秒
- 推薦作品
- 誕生日(えむいとう)
- 感想
- 悲しい話だ。「祖母」の齢が八十だとすると、ここ数年の遺族会はきっと、遺族会ではないのだろう。彼女がわからなくなっているから、「遺族会」だと思う。彼女は愛する「祖父」に会って、また離れなければならない。わかりきった結末を演じる主人公の優しさに、胸がつまる。(この票の参照用リンク)
2002年9月7日 0時27分36秒
- 推薦作品
- ただいまお悩み中(ツチダ)
- 感想
- 終わり方が圧倒的に凄い。上手いというより凄い。全作品中、一番インパクトがあり、やられました。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- (削除されました)(-)
- 感想
- こういう意図のお話し、好きです。幾重にも罠をはるのは、自分じゃ絶対できないだろうけど、いつかやってみたいなぁ・・・(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 盂蘭盆(海坂他人)
- 感想
- 描写もネタも普通に上手いと思います。老婆の年齢設定のきわどさが絶妙です。(この票の参照用リンク)
2002年9月5日 16時46分23秒
- 推薦作品
- 不老不死(黒木りえ)
- 感想
- いささか古風なしかけなような気がするが、きれいにまとまっていて、読んでいて納得できた。
この複雑な話を、1000字の中にうまく収めている。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- さらばドラゴン(紺詠志)
- 感想
- 自然に話の中に入ることができ、読んでいて安心できる。
ストーリーは何ということもないのだが、ドラゴンの様子や仕草が目に浮かんでくる。(この票の参照用リンク)
2002年9月3日 22時47分54秒
- 推薦作品
- 盂蘭盆(海坂他人)
- 感想
- 図書館という現実空間での主人公の日常が丁寧に描かれたのち、「白雨」でもやのかかった世界に老婆が登場し、雨が上がると共に現実に引き戻される。
「盂蘭盆」「百二十四歳」という設定と文章の巧さで、写実的な私小説とも幻想譚とも読める作品に仕上がっている。
細かい描写が作品世界にリアリティを与えている。
また、吟味し尽くしたと思える日本語が見事。
丁寧な情景の描写、端的な心情の描写、細やかな日本語の使い方などから、今回出色の作品だと思う。
<久遠>(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ただいまお悩み中(ツチダ)
- 感想
- 読点での改行、空行の多用、唐突なエンディングなど、一般的な小説技法からはかけ離れている。が、統一感があり、緻密に効果が計算されている。
笑った。「育ちは悪いけど、無理して上品に振る舞おう」という感じが出ていて、実にシュールだ。不幸と幸福が交互に繰り返され、憎悪が増していく様子は滑稽だが恐ろしい。
ついにぶち切れたような終わり方も、その後の怒りの矛先がどこに行くのか興味をかき立てられた。
<久遠>(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 不老不死(黒木りえ)
- 感想
- 淡々とした語り口が上手く、物語世界に瞬時に引き込まれた。
物の怪かもしれない女と、一夜の宿を借り、深い仲になった男。女の語る話は、自分の不幸を背負って一緒に暮らす気があるのかを試す呪文のように聞こえる。
「自分を選ぶのか、我が子(と、その母である女)を選ぶのか」と暗に問われた男の顔は引きつっただろう。自分の不実を悔いれば、我が子は救われない。また不実に気づかなければ、たぶん男も我が子も救われない。
どちらの場合でも、女は救われず、雪深い深山で一人我が子の思いを抱いて、永久を生きるのだろう。
押さえられた冷たい文章から、女の情念が吹き出るかのような錯覚を覚えた。
<久遠>(この票の参照用リンク)
2002年8月25日 9時54分33秒
- 推薦作品
- 20世紀(坂口与四郎)
- 感想
- 校正の余地は決して少なくないと思うが、文章そのもの、そして書き方には魅力がある。恭介が繰り返して頷く最初のシーンと、結末が目出度く呼応した。
段落一字下げの不統一に関しては、思うにワードかなんかで書いてらっしゃるのではないかと思ったりもした。あれは改行をかますと勝手に一字下げることがあり、それでいてスペースは入ってない。それをそのままテキストとして貼りつけて送った結果ではないかとも憶測したのだが。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ただいまお悩み中(ツチダ)
- 感想
- とにかく全てに強烈な印象があった。終わり方などこんなのも有りかと呆れてしまうが、読後不愉快な感じはしなかった。やはり気を遣って考えて書かれているからであろう。題材と形式がよく結びついた作と言える。(この票の参照用リンク)
2002年8月25日 4時14分25秒
- 推薦作品
- さらばドラゴン(紺詠志)
- 感想
- おそらくふたりの関係は、友情に発展することはないのだろう。この「恐喝ごっこ」は、そんな脆弱な関係を続けて行くにちょうど良い儀式であったに違いない。3000字を圧縮したような濃厚な作品で、不要な部分が見当たらない。龍金⇒琉金はタイトル名の成立すら危くする間違いだが、その点を減点しても推薦作筆頭として残るのはひとえにその母数の大きさである。 (ラ)(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 誕生日(えむいとう)
- 感想
- 誤読をさせない明快な文章であるし、まとめ方もスッキリしている。ただ祖父に生き写しの孫が生まれることは珍しいことではなく、せっかく命日と誕生日をダブらせて生まれ変わりの因縁を設定しながら、有効に機能していないのが残念。しかしながら筆力上位と評価して推薦。 (ラ) (この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- (削除されました)(-)
- 感想
- 題材は良いし、ラストに含みを持たせたのも作風に合っている。ただ説明しすぎると雰囲気をこわすし、その逆は意味不明になってしまう難しい題材。今回はホームラン性の大ファールということで、その飛距離を推薦理由とする。 (ラ)(この票の参照用リンク)
2002年8月24日 10時1分0秒
- 推薦作品
- 不老不死(黒木りえ)
- 感想
- 静かな話の進みかたの中にも、女の母としての愛情や後悔の念や無念さを感じました。残酷な結末であるにもかかわらず、不思議と安らぎすら感じる作品でした。気に入りました。(この票の参照用リンク)
2002年8月22日 3時20分58秒
- 推薦作品
- さらばドラゴン(紺詠志)
- 感想
- 全作品に目を通して、あとになって内容を思い出せた作品はこれだけ。
好ききらいはともかく、印象にのこっている。(この票の参照用リンク)
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