第1期 #3

ただいまお悩み中

明日は結婚式なのにソープランドに居る自分は、果たして最低なのでしょうか。
しかも驚かれるでしょうが、自分は女だったりするのです。
情夫の借金の連帯保証人になった挙句逃げられた、
という、まあ小説とかでありがちなパターンです。
おっと次のお客が参りましたようです。
まさか結婚前日に自分の尻の穴を舐めくられる羽目になるとは、
少女の頃は思いもしなかった私です。

結婚相手はもちろんこの店で客として知り合った、
のとは違い、
こんな卑下た店には近寄りもしない東大卒の会計士です。
二十八の若さで、もう月給50万取ってます。
彼とは電車の中で知り合いました。
私が落としたコンパクトを彼が拾ってくれたという、
これまた小説とかで超ありがちなパターンです。
おっと次の客です。まさか結婚前日に、
乳の先っちょをこねくり回される羽目になるとは、
まったく自分で自分が信じられない私です。

初めて訪れた彼の家は超巨大でした。
私の実家=小屋に来られてはやばいと思い、私は、
実家は火事で丸焼け、両親はその時焼け死んだ、
と未来の旦那に大嘘をついてしまいました。
彼は育ちが良いので疑うという事を知りません。
罪悪感で一杯の私を、涙を流して抱きしめてくれました。
次の客です。どうして結婚前日に、
逆さ舐め舐め、汁飲み飲みなどされなくてはならないのでしょうか私は。

なんと彼は私を処女だと思っているようです。
処女とソープ女では、びっくら仰天こくほど逆さまです。
果たして結婚初夜に私が処女でない事がばれたら、
彼は驚き怒り落胆するでしょうか。いいえ。いいえ。
多分、彼は許してくれるでしょう。
彼ほど優しい人間はきっとこの世に居りません。
いっそ手術して処女膜再生しようか等と企んでしまう私とは、
正反対の彼です。
また客です。身体中、熊の様な剛毛です。
どうして結婚前日に剃毛プレイを提案され、
また割増料金でそれを呑んでいるのでしょうか私という女は。

私、追い回されています。
店に童貞捨てに来ただけのつもりが、
初体験の衝撃の大きさに性欲と恋愛感情がごちゃ混ぜになり、
ストーカーと化した、という男です。
結婚相手である彼の存在も、当然知られてしまいました。
彼とのデートの帰り道、突然路地裏から現れ、
この女はソープ女だアソコ真っ黒けだと私を罵りました。
もちろん彼は育ちがいいので針の先ほども信じませんが、
事実だけに私はヤバイと思い、彼と別れた後、
密かに逆ストーカーをしてヤローのアパート



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