第197期予選時の投票状況です。5人より15票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
8 | アルバム | 塩むすび | 3 |
1 | 豚の部屋 | ハギワラシンジ | 2 |
2 | ぷろこん | テックスロー | 2 |
4 | きかんしゃユーモア | 出しなよ、音 | 2 |
6 | 仕事人の顔 | 霧野楢人 | 2 |
7 | カプセル | euReka | 2 |
3 | キャラメルラテ | tochork | 1 |
5 | サガシモノ | わがまま娘 | 1 |
残酷さと短文の繰り返しってやっぱ合うんだよな、っと思いました。(この票の参照用リンク)
やはり、いつものように残酷な描写をする部分もあったが、その先にある物語を書こうとしているように感じた。
母の腕に咲いた「蘭」は、何かの希望なのか、それとも諦めのようなものなのかはよく分からないが、死んだ父が撒いた種が、奇妙な形で咲いたものなのかなと思った。(euReka)(この票の参照用リンク)
すごいな、と思いました。「私達にできるのは呪いを残さないことだけ。」これが後世のためとか、残された家族の人生のためとか、表向きは前向きなんだけど、それに完璧にくるまれた憎しみ、復讐。胡蝶蘭のイメージもあって、美しい作品だと思いました。解釈や理解は、暴力的な行為だと思っていますが、最後までこれが美しい。ポジティブな話とも、ネガティブな話にも読めて、すがすがしいような、息苦しいような、それでいて淡々としていて。 (この票の参照用リンク)
不思議なものが入り混じった世界観が面白かった。
孤独に始まり、孤独で終わる。異世界だが、今の世の中を皮肉っているようだった。(この票の参照用リンク)
電車の車内を「木漏れ日」のない「森」と表現しているのが息苦しくてとてもよかったです。一本一本の木が車内で森をかたちづくっているという書き方だったら、その幹や枝、葉など、個体差が出るけど、森、とくくると、ただその質量と、得体の知れなさだけが強調されて、面白かったです。
会社でのやり取りも秀逸だと思いました。仕事とは自分で自分の首を絞めること、という風に読みました。(この票の参照用リンク)
プロコンの技にワクワクした。プロコンシューマーと調べたら全然違う意味だったので架空のプロだとは思うが、なんだか夢がある。(この票の参照用リンク)
子どもの作文からどう転がるのか、話の折り返し地点で話し手が誰か明かされ腑に落ちる感じだった。説明と補足とが気持ちよく添えられており、最後の主観だけ私欲が混じり人間的であった。(この票の参照用リンク)
短いけれど話としてしっかり楽しめた。優しい世界という感じ。(この票の参照用リンク)
ユーモアは、誰も傷つけない笑いのことだ、というのを、何かで読んだ記憶があります。ロジックとか、レトリックは、どちらか言うと、ユーモアの対極にあるアイロニーに結び付きやすいと思いました。ただナンセンスにまでなると、だめなんだと思います。
で、この小説、面白かったです。ユーモアあふれていると思いました。 (この票の参照用リンク)
やっぱどんなもんでも人間関係って見てて面白いなと思いました。(この票の参照用リンク)
女の人の描写が好きだ。女性の身動きも、読んでいて可愛い。
魅力的に映る女性だったので若い人かと思っていたら、少し予想を覆された。二人の自然な関係性が心地よい。(この票の参照用リンク)
ボタン(2)のときの現象に発想力を感じた。全も0も似たようなもの、か?(この票の参照用リンク)
やっぱカプセルとかリモコンとかのワードの不思議な話に弱いなー自分、と思いました。(この票の参照用リンク)
ぎこちない会話文がなんだか面白い。「色彩のブルース」という曲は自分も知っていて、曲のイメージが投影された文章なのかなという気がした。雰囲気重視の文章。(euReka)(この票の参照用リンク)
「もう開くことがないと思われる短編集をカバンに入れたまま持ち歩く日々が続いた。」ということろで少し笑ってしまった。気持ちと行動がずれていって、どこか変な場所へ進んで行こうとしているように思えたからだ。しかしその場所は、変な場所というより、道に迷って元の場所に戻ったということなのかもしれないが。(euReka)(この票の参照用リンク)