全投票一覧(日時順)

第35期決勝時の投票状況です。18票を頂きました。

#題名作者得票数
19睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながらるるるぶ☆どっぐちゃん6
18ぼうぼうくわず5
8宇宙人はどこにいる朝野十字3
16電車がまいります真央りりこ3
4クリックせよ千葉マキ1

2005年7月22日 23時31分19秒

推薦作品
ぼうぼう(くわず)
感想
今回はこの作品が圧倒的だったと思う。(この票の参照用リンク

2005年7月22日 20時8分34秒

推薦作品
宇宙人はどこにいる(朝野十字)
感想
予選での投票に沿って……。(この票の参照用リンク

2005年7月22日 18時54分40秒

推薦作品
ぼうぼう(くわず)
感想
感想票を書く時間的余裕がない、という(屈辱的な)状況に憮然としていますが、ともあれ、この作品に票を投じておかねばなりません。投票理由は予選票に書いた通り。(でんでん)(この票の参照用リンク

2005年7月22日 13時50分53秒

推薦作品
睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら(るるるぶ☆どっぐちゃん)
感想
 千文字という限られた枠内で物語を完結させるには、ストーリ展開か描写、そのどちらかをいくらか犠牲しなくてはならない。
 その点、氏の作品は読み終えればきちんとカタルシスが用意されてあるし、描写も氏の持ち味を生かした速度のあるものだ。個人的な感想に留める必要があるだろうが、他作品より群を抜いてそのバランス感覚が良い。町田康、最近では舞城王太郎のタレントと同一のものを持ち合わせているように感じる。

 肝心の純粋な読み手としての感想だが、単純に面白かった。だが、疑問も残る。何故二人なのか。そしてタイトルの意図するものとは。
 とくにタイトルにある睡眠薬という単語が深読みせざるを得ない状況を作り出させる。太宰治に言わせれば、明らかに睡眠薬は悲劇的名詞にあたるだろう。睡眠薬はこの作品に相応しくない、そう感じた。《闇》(この票の参照用リンク

2005年7月22日 13時27分41秒

推薦作品
ぼうぼう(くわず)
感想
予選でも推したので。(この票の参照用リンク

2005年7月22日 13時18分2秒

推薦作品
睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら(るるるぶ☆どっぐちゃん)
感想
作品に関して数項目に分けて点数化。「粂婆」と「布団」、一点差でこっちの勝ち。(この票の参照用リンク

2005年7月22日 12時56分46秒

推薦作品
クリックせよ(千葉マキ)
感想
結末がすごく面白かったです
いつもと作風ががらりと違うことも
気に入りました(この票の参照用リンク

2005年7月22日 11時25分48秒

推薦作品
宇宙人はどこにいる(朝野十字)
感想
わけのわからないところがないのはこの作品だけでしたが、わけのわからないことを言い続けなければいけない男が主人公の作品をそんな風に評するのはなんだか皮肉のようにも思えました。
とはいえ、他の作品との比較を抜きにしても、優勝作品として推すに十分なものだと思います。(この票の参照用リンク

2005年7月22日 8時54分44秒

推薦作品
ぼうぼう(くわず)
感想
1000字でこれだけしっかり書けてて、密度の濃いものを読めるのは楽しい。隙のない良い小説だと思う。(この票の参照用リンク

2005年7月22日 5時28分47秒

推薦作品
電車がまいります(真央りりこ)
感想
電車のカンカンカンがいいですね。

あ、最近は音を出さない踏み切り遮断機もあるのかな?

でもあのカンカンカンは、警告音なんだけど
なんだか何かを弔うような音にも聞こえてきたりする。

そんなことを感じました。
この票の参照用リンク

2005年7月22日 3時8分59秒

推薦作品
睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら(るるるぶ☆どっぐちゃん)
感想
実際のところ今期は「沈黙の糸」と「閃光」に感心しましたが、残念ながらこの二作は決勝に残っていないので、ひたすら押しの強かった「俺達」に一票を投じます。(この票の参照用リンク

2005年7月22日 0時35分16秒

推薦作品
電車がまいります(真央りりこ)
感想
醤油や味噌をなめるよりは梅干しをなめたいのです。
梅干しが好きなのでなめますが、好きでもない人がなめる必要はないでしょう。
上等なもののほうが美味しいのは、醤油も味噌も梅干しも同じですね。(この票の参照用リンク

2005年7月21日 22時21分23秒

推薦作品
宇宙人はどこにいる(朝野十字)
感想
 予選を通った五作品のうち、小説として最も成熟した形を示しているのがこれであった。『短編』なるサイトを全く知らない読者に読ませて充分通用すると思う。
 るる氏もいつもながら決勝に残るだけのことはあると思ったが、今さら推すこともないだろう。『ぼうぼう』もよかったが、私の好みからすると文章など作りすぎているような感じが少し鼻についた。『電車がまいります』は、雰囲気はよく伝わって来たが、一方でよくわからない所もあった。
 さて『クリックせよ』がついに予選を通ってしまったのは誠に世も末だと思った。予選投票をさぼっておきながらこんな事を言えた義理ではないが、作品も顔文字なら投票も顔文字で、どういう読み方をしているのやら私などには全く気が知れない世界である。
 その中に透明氏ほどの人が推しているのは、確かに何か取るべき所はあるのかも知れない。しかし今の私にはこの作品のどこがそんなに面白いのか全く理解できない。――透明氏以外による支持のされ方に、感覚的に受け入れられないものがあるので、作品の評価にも影響があるのだろうか。(この票の参照用リンク

2005年7月21日 21時26分4秒

推薦作品
睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら(るるるぶ☆どっぐちゃん)
感想
優しく声を掛けられた気分です。(この票の参照用リンク

2005年7月21日 2時3分14秒

推薦作品
睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら(るるるぶ☆どっぐちゃん)
感想
先の感想を参考に、私も5作品を並べ読後感を書いてみます。

「睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら」…(るるるぶ☆どっぐちゃん)
予選の際、タイトルを見て思わず避けてしまいました。タイトルでこんなことしていいの?…といった驚きと、いややっぱそりゃズルいだろう? 私はこういった(あくまで私が思うに)猫だましのような手は許せない、と(私の)頭が拒絶したのです。タイトルが長すぎて改行までされてるし…などと、タイトルだけで私の中では最下位モノでした。
小説というものは一体どういうモノなのか。その初歩の初歩の1ページ目から離れていない者には、作品中で幾つも続く改行すら、こんなこともしていいのかぁ…といった疑問と不信感さえ沸きます。頭の固い初心者にはそれらすべてが許せませんでした。

「ぼうぼう」…(くわず)
登場人物が語る世界観や死生観、宗教観のようなものに、自分のそれらと幾らかの重なるものを感じ、そう語らせている作者もやはり同じ考えの持ち主なのではという親近感のようなものを覚えました。
自分がもっとも共感できる言葉がそこにあり、読んでいて一番頷く回数の多いものでもあったのです。他の作品を読む前に、私としてはこれだろうなぁと思いました。

「クリックせよ」…(千葉マキ)
いわゆるショートショートってモノがこういったものなのかなぁなんてことを考えながら何度か読み直すものの、最後の一行まで至る頃には、ショートショートってこういうもんだっけ?…なんてことを毎回考えながら読みました。
それほどの意味がありそうには思えない言葉が、意味深に現れては何も言わずに消えていく。その一言一言が、“30万”ではなく“20万”でもよさそうなように、“赤いアイコン”でも、“インターネット使い放題”でも、“電気代も無料”でもなくてよいのではと、ちょっと意地悪な感想まで浮かんでしまいます。もしかしたらそんな無意味な言葉が、読み手をからかっているのではなどとも考えてしまいましたが、一連の感想論がそういった否定的な印象を持たせてしまったのではという印象も否めません。いわゆるショート…ならば、もう少しドカンとオチたら楽しかったのに。

「宇宙人はどこにいる」…(朝野十字)
前半部分が、何度読んでも頭にイメージがキチンと浮かびません。何度も読むうちに味わいが出るような食べ物もありますが、かなり努力したものの、私の毒買力ではどうにもなりませんでした。ごめんなさい。
台詞の語り手が誰なのかをやさしく説明してくれない冒頭の台詞の連続は、いささか(極端な言い方ではありますが)無責任な冷たささえ(それを責めるつもりはありませんが)感じます。正直な実感ですのでお許しを。
1000文字ぴったりの字数から想像すると、はみ出た部分を何度も削った結果、最低限必要な部分も勢い余って少々削り過ぎてしまったのではとも思ってしまいます。もし削ったのだとしたら、削る前の姿を読みたいと思います。それはきっと嫌いではないからでしょう。

「電車がまいります」…(真央りりこ)
昨今、“デジタルディバイド”などともよく言われますが、“電車ディバイド”なんて言葉がふと浮かびます。どの辺りのどんな路線なのでしょうか。個人的には、東横線がその東西をはっきりと分けるような田園調布辺りが浮かぶのですが…。
こんな状況なら、たった今の東京に五万とありそうな…そんな、何も起きない日常生活を千文字分切り分けたという雰囲気、私は好きです。些細な出来事を表す些細な言葉が構成する些細な表現。ふと現れた無数の小さな点がいつのまにか静かに集まり、互いに微妙な角度を生み出し、様々な形を浮かび上がらせるようなスタイル、私は好きです。


ということで、私としてはくわず氏の作品「ぼうぼう」が一押しです。が、ふと休んでいるときのこと。ボーッとしている頭にふと浮かんだのです。あのフレーズが…。あの許せないはずのあの作品のあの歌が。
「ゆあーん」「ゆよーん」「ゆあ」「ゆよーん」。

あぁ何ということか。私はあの「睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら」(だから長過ぎるってば)が好きなのかも知れない。何でだろう。考えてもわかりません。皮肉にもそれは“なんとなく”なのです。それは“なんとなく”でもあるけれど、“はっきり”と染み付いてしまったということでしょう。

誤解を招きたくないので言葉を加えますと、私はこのるるるぶ☆どっぐちゃん氏の「睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら」(寿限無みたいになってきたな…)という作品が、“なんとなく”、イイんです。好きだったんです。

ところでこの投票システム、いい作品(厳密には自分がいい作品と思える作品ではあるが)と、好きな作品と、一体どちらに投票すべきなのか…などと迷うつもりはございません。私は好きな作品に投票させて頂きます。
ってか、注意事項に「好きな作品を1つ選び」って書いてありましたね、失礼しました。(この票の参照用リンク

2005年7月20日 10時3分43秒

推薦作品
睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら(るるるぶ☆どっぐちゃん)
感想
なんだと!マジか?!旅に出た。というくだりが、
有り得ないんだけれど読み手を妙に納得させてしまう強引さと勢いがあった。
不快でないゴリ押し感で読ませる力を感じました。(この票の参照用リンク

2005年7月19日 20時52分17秒

推薦作品
電車がまいります(真央りりこ)
感想
予選で推したので引き続き一票。
夕暮れや夜の「電車」というのものは妖しくてよいな。たまの「電車かも知れない」を思い出す。(この票の参照用リンク

2005年7月15日 23時11分31秒

推薦作品
ぼうぼう(くわず)
感想
「ぼうぼう」なんと言っても丁寧な描写で読ませる作品に仕上がっていると思います。自らを「仏に近づいている」と言って坦々と生きる粂婆ですが、家族との繋がりが切れない(孫が心配、息子夫婦に「呆けを来たしたのかと勘繰られても癪」…かなりお気に入りの部分です、など)様が、そのままの人間らしさを描くということなのだろうか、と考えてしまいました。

「電車がまいります」タイトルの「まいります」をどう考えたらいいんだろうかと思いました。「まいります」というように、来る電車に気持ちの準備があるとか待っているとかいう雰囲気の夫婦ではないように思えます。安い賃貸で蚊に食われながら、それでもエアコンでなく窓を開けて暮らし、「眠れない」のですから。というところが気になりつつも、文章全体を通じて、小道具の使い方や情景で二つの家族の生活を対比させて描いているのが上手い。心象描写を抑え間接的な描写で浮き上がらせるという方法はとても好きです。スタイルの好みで言えば、一票入れたい作品です。

「睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら」いつもいつも参るなあ、今回はこう来たかあ、と素直に降参してしまうのですが。駄洒落と文学表現のコラージュで作品を完成させるというのも、一種絵画的で面白いのかもしれません。地の文がシンプルでも目を引くのが、凄い。「だがもう迷いはしない。/俺達は前より強くなっている。」とか、けっこう好き。

「宇宙人はどこにいる」…「異性は異星人」というのは、ある意味恋愛の王道ですね。最初、後輩の視点でうんざりと先輩の話を聞いて(読んで)しまったので、「そんな洗井君であったが」で先輩視点にひっくり返って、ちょっとびっくり。冒頭の地の文で、もう少し先輩の感情が描写されていた方が、迷わず先輩視点で読めたでしょうか。さらに、ここで恋愛観を伏線に敷いておいてくれたら、エンディングの彼女の一言はもっと輝いたかもしれない、と思いました。あと、会話はやっぱり宇宙人でいって欲しかったです。この会話の雰囲気だと、この現代では先輩のほうが宇宙人っぽいかも。

「クリックせよ」こういうアイディア勝負型の作品は、シンプルに楽しむのが基本なのでしょう。
そこであっさり読んでみました…が、降参。やっぱりわからない。「30万円」も「インターネット使い放題、電気代も無料」も、そこでなぜそうなるのでしょうか。

そうだ! きっと、クリックすることに意味なんてないし、意味のない商品に30万円という高いお金を取られることも、訳のわからないオプションがついてきて得をした気持ちにさせられることも、何の説明もなく放り出されることも、我々の生きるこの世界にはいっぱいあるのでしょう。そう思うと、阿部公房の作品を読んだみたいな気持ちになります。こんなこと他ではありません。クリックおめでとう。
……っていう楽しみ方をしてみました。(この票の参照用リンク

編集:短編 / 管理者連絡先: webmaster@tanpen.jp