第211期予選時の投票状況です。7人より19票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
8 | 静心なく | ゼス崩壊 | 5 |
3 | 鏡の向こう側 | 糸井翼 | 3 |
4 | 春のひぐらし | テックスロー | 3 |
5 | 愛着 | ウワノソラ。 | 2 |
7 | 雲に住む魚たち | きえたたかはし | 2 |
1 | ひとり暮らし | たなかなつみ | 1 |
2 | 名探偵朝野十字の理由なき反抗 | 朝野十字 | 1 |
6 | 永遠の絆 | わがまま娘 | 1 |
9 | 古き友の形 | えぬじぃ | 1 |
古文の心地よい音韻と、学生時代の永遠に思える日々が思い出されて、ずるいなと思いつつもずっと浸っていたい世界になっている。
一言でいうと大好き。(この票の参照用リンク)
静心なく の和歌、私は好きです。満開の桜の美しさが目に浮かんできます。そんな一瞬、一瞬だからこその美しさは学生生活にも重ねることができるのかもしれません。その大切さを穏やかに伝えようとする先生も素敵です。(この票の参照用リンク)
この方は文章はとても好み。静心なくという感情は単に忙しない今と過ぎ行く春を表しているだけではなく焦りや胸騒ぎの中にどこか懐かしさがあるはずだ。それが未来に励みながら古典(昔)を感じ、花が舞う今になっているその質感が物語に著されている。花びらが確かに浮いた物語だった。この作者だけレベルが違う気がした。(この票の参照用リンク)
春らしいのどかな風景が目に浮かぶ。よくよく読んでみると、句読点の使い方が程よくて読みやすいことに気がついた。
主人公の移ろいゆく思考を淀みなく書かれており、彼に魅力を感じる作品であった。(この票の参照用リンク)
心せわしく過ごして青春の一年が虚しく散っていってしまっては確かにもったいないですね。ただ、聴いていて虚しくない古典の授業はなかなかないのが残念です。古文・漢文は費用対効果が高く、センター試験では得点源になってくれたものですが、高校の古典の授業は、先生すみません、ほぼ全部寝ていました。わくわくする古典の授業はできるはず、やって欲しいと思います。(この票の参照用リンク)
綺麗にまとまっていて、読みやすかったです。最後のパート、鏡の自分に笑いかけるところは、母性を感じられる優しさがあってとてもよかった。中学時代どれだけつらい思いを主人公がしたのかわからないけれど、最後の笑顔で、それを乗り越えることができたということが示されていて、十分それで説得力があるなと思った。(この票の参照用リンク)
正直に申し上げると荒くてありふれた内容でもある。
しかし力強さを感じた。鏡の中に見る多面的な過去や血の繋がり。そしてもう一度自分の顔を認めること。
何故この作品を推すかといったら訴えかけてくる強さがあったからだ。鏡の手前を書くことで奥にいる2人が出てくる。「こっち側」を強く書くことで「あちら側」が飛び出してくる。その事を教えてくれた作品だった。次の作品に期待。(この票の参照用リンク)
今期は好きな作品が多すぎたので、最後は完全な趣味で投票先を決めました。単なる思考放棄とも言います。全作品の感想については掲示板の駄文をご参照下さい。
「鏡の向こう側」
暗くなりがちな悲しい過去を、最後に笑い飛ばす展開に惹かれました。(この票の参照用リンク)
文章の綺麗さだけですべて押し通そうとしている。個人的な感想だけど。
現れる人物も描かれる情景もそれほどぴんとこないけど、とにかく文章が素晴らしい。(この票の参照用リンク)
心の模様や移り変わりを石庭に反映させる試み。心理学的には箱庭療法にも近い試み。空の青が薄いことで枯山水に心が映える。「夏の予感」と「口紅」がこの物語のキーワードだと思う。女の子思想は反映されないが無機質な庭が心を移すことで夏と共に無意識の強さを連れてきた。素晴らしい試みだと思う。(この票の参照用リンク)
いつになく湿度が高いというか、ジトッとした粘性を感じるストーリーでした。静謐な石庭の景色と、耳にまとわりつくひぐらしの声との対比が美しかったです。(この票の参照用リンク)
情景が好き。
お茶を入れる瞬間のあの特別な感じがするっと思い出せる話になっていて、そこがいいと思う。(この票の参照用リンク)
自分の好きなものが相手に届きますように、という気持ち。プレゼントは送り手の無意識と、受け手の想像力とが反応してそのありがたみは増すのだなと思った。いちいちいろいろ悩んだり、手に取ったり、においをかいだりして詰めていくその時間に思いをはせるのが愛おしい行為だと思う。(この票の参照用リンク)
詩的で幻想的な世界から、最後のオチでいきなり現実に引き戻される感じが良いなと思いました。ポエミーだけどポエミーすぎず、バランスが良いな、と。(この票の参照用リンク)
誤字があったものの(風邪で揺れる)、好みの作品だったため選んだ。
読んでいて心地よかった。
最後オチがあって、開かれた雰囲気があるのがいい。(この票の参照用リンク)
見えない同居人というのは、怖いような、一方でもっと温かい何かのような気もします。答えがわからないので、不安な感じが広がっていて、野暮ではなく、ホラーらしく上手い作品になっていると思いました。(この票の参照用リンク)
「鏡の向こう側」と迷ったけれど、こちらを選ぶことにした。
台詞回しが軽快だし、それを捕捉する文章も端的で読んでいて潔く気持ちいい。面白いと感じた。(この票の参照用リンク)
今回唯一のファンタジー、筋はありきたりではありましたが素直に読めました。”仕える”だと思うので、その誤字は残念でした。(この票の参照用リンク)
怖っ、この友達、コピーロボットですか?いや、それこそデジタルデータを具現化したアンドロイドかも。若者はスマホは使えてもパソコンが使えなかったりもするので、中高年の人も気にしなくていいと思います。(この票の参照用リンク)