第7期決勝時の投票状況です。18票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
18 | ゴーゴーパンチ | るるるぶ☆どっぐちゃん | 5 |
22 | 怪奇実話 鳥人事件の大真相 | 紺詠志 | 5 |
8 | 厠へ | 逢澤透明 | 4 |
7 | 夜空とエクスペリメント | ラリッパ | 3 |
- | なし | 1 |
文章のテンポ、展開のスピード、構成のシンプル、の三拍子で読みごこちよし(この票の参照用リンク)
個性。これにつきる。最初はとっつきにくかったが、読み返すうちに、その魅力にやられてしまった。(この票の参照用リンク)
すんなり自然に入り込めて、後に残る余韻が何とも良いです。(これで本当に良かったのかい?)残りますね。切ないながらも、なぜか心地よく。(この票の参照用リンク)
UFOは被害妄想か幻覚、あるいは現実逃避か、はたまたそのすべてか。
コミカルなUFOやタイトルとは裏腹に、作品の底流には暗いものが横たわっているように感じる。前半の不規則な文体も、パンチドランカーの倒錯を表現する意味では機能している。(ラ)(この票の参照用リンク)
消去法。
まず「厠」(訴求力不足)と「夜空」(題材が陳腐)を落として、「怪奇実話」と「ゴーゴーパンチ」の間で迷いに迷って タイトルで「ゴーゴー」に決めた。(この票の参照用リンク)
予選のとき、文句ナシですんなりと投票できたのは、この作品だけだったので。同一の作者が何度も優勝するのは、投稿サイトのあり方から考えるとあまり好ましくないなどと無粋なことも考えてしまうが、面白いものは面白いのだ。仕方が無い。(この票の参照用リンク)
失礼な事を云えば、予選でこの作品を推した時は、死票になるのを覚悟していたのであるが、多くの読者に評価されて堂々と最多得票で予選を通過したのは慶賀の至りである。一つ間違えれば、作者が一人で愉しんでいるだけと言われかねない作であるが、それを免れて読者をも愉しませる芸には感服の他ない。(この票の参照用リンク)
面白かったから。(この票の参照用リンク)
「短編」では各作者に千字が与えられているのだが、やはりその使い方はそれぞれだと考えさせられた期であった。
『ゴーゴーパンチ』では、あそこまで段落をつくると行頭の一字空けでかなりのロスとなってしまうと、思わず吝嗇な考えが浮かんだ。しかしそれが結実しテンポよく読みすすめることが出来る佳品になったと思う。
『夜空とエクスペリメント』は予選では投票しなかったものの、最後まで迷った作品である。『「おもしろいことをおもしろく伝える」ことさえできれば、千字における「おちありがいい、おちなしがいい」という議論は全く不毛である』と証明した力のある作品だと思う。作者には脱帽である。
『厠へ』は千字の枠内で高度な技巧と緻密な計算が凝らされた作品だと、私は考える。予選結果を読んで自分の読解の浅さを知ったが、やはりこれを選択しないのは私の純粋な好みの問題である。でもこの作品が優勝しそうな気がする。
『怪奇実話 鳥人事件の大真相』は唯一予選でも投票した作品である。この作品からは千字の枠をはみ出しそうな勢いを感じる。ここが『厠へ』との違いである。千字の勝負なのに矛盾している、とも思うが、この勢いを評価して決勝の投票とする。(この票の参照用リンク)
芸の勝利かと。
ただ浅学にして私はこれがどの程度の深さに
設定されたパロディなのかを計ることが出来ませぬ。
見る人が見ればまだ語彙が不自然なところがあるかもしれず、
もしかしたらそれも計算の上で現代的な文体との距離で
オチをつけているのかもしれません。
何にせよ、不思議なおかしみの世界へ誘っていただいたので
投票させていただきます。(この票の参照用リンク)
世界の交錯がおもしろかった。(この票の参照用リンク)
話としてよくできている。くっつけ方もべたつかずに程よい。
他の作品も悪くないが、総合点で言えばこれ以外に決まるのはちょっとどうかと思う。個人的には。(この票の参照用リンク)
実は大部分がこの小説の構造の説明に費やされているのだけど、それをうっとうしく感じさせず、欠かせないピースとしてうまく組み込む手口が見事です。知的短編。(この票の参照用リンク)
よかった。(この票の参照用リンク)
純粋に好みで決めました。のんびりとした雰囲気がいい感じだなぁと思いました。(この票の参照用リンク)
投票って難しいですね。「夜空」推薦の理由として、キャラ立ちってのを思い付きました。でもプロット中心の作品が嫌いってわけじゃ全然ないし……。小泉首相じゃないけど、結局雰囲気で決めるしかないのかなあ。(この票の参照用リンク)
いやね、紺さんノリノリの「鳥人」もスケさんディープな「厠へ」も不思議なテイストるるさん「ゴーゴー」も実にいいんと思うんですがね。私今回は「夜空」を推したいと思うんですよ。ラリッパさんの作品ですがね。なぜかというと理由はみっつあります。ひとつ、愛がある。なんだかんだいって愛が伝わってくる。ちょっと不器用な愛がね、ハッハッハッ。ふたつ、いい具合に力が抜けてる。自然体ってことですがね。一番ニュートラルだったんです。みっつ、面白かった。ええ、面白かった。よっつ、ここが重要なんですがね、え? みっつじゃないかって? ハッハッハッ、そうでした。みっつでした。とにかく今回私は「夜空」を主張します。以上です。(この票の参照用リンク)
短編第七期決勝投票に当たって、もう一度第七期全二十二作品を読み直した結果、反次郎氏の【トンネル】が一番面白いと感じました。そんなわけで、今回の投票は『保留』とさせて頂きました。(この票の参照用リンク)