全投票一覧(日時順)

第38期決勝時の投票状況です。9票を頂きました。

#題名作者得票数
13歌う惑星朝野十字3
14テープレコーダーるるるぶ☆どっぐちゃん2
19曠野反次郎1
-なし3

2005年10月22日 23時59分11秒

推薦作品
テープレコーダー(るるるぶ☆どっぐちゃん)
感想
「歌う惑星」への票の意見にも納得しそうな気にもなりましたが、やはり今期読んで最も楽しめた「テープレコーダー」を推します。(この票の参照用リンク

2005年10月22日 22時26分36秒

推薦作品
なし
感想
『書架の亡霊』
 "それ以上でもそれ以下でも無い" という自意識過剰なセリフをgoogleで検索してほしい。
『歌う惑星』
 主人公のセリフがいちいち陳腐だ。物語のためだけに作られた、作者にとって都合のいいだけの薄っぺらいセリフが作品の質を落としている。
『テープレコーダー』『縄』
 この二作に関しては、お前ら付き合っちゃえよ、的感想を持った。『テープレコーダー』にはテープレコーダーと怪物、『縄』には縄と大日如来・弥勒菩薩がでてくる。『縄』は馬鹿小説なのでツッコミをいれれば読み手が堕ちてしまうため、非常に言及しにくいがあえて書けば縄を人からもらう必要性がない。第三者の存在を明かしはしたが物語に収束するでもない。ただ浅い。『縄』的な浅さを避けている分『テープレコーダー』は優れている。『テープレコーダー』にはまったく隙がない。しかし、自意識過剰ないわゆる「メンヘル」の域を出ていない。『縄』の "経文は仏の口から出ると漢字や梵字となり黒い筋のようになってゆらゆらと仏のあとに棚引いていた(如来の口からは梵字が、菩薩の口からは漢字が出てくるようなのだけど、何故なのかは僕にはわからない)。" のような引き込ませる文章が無い。『縄』と『テープレコーダー』は足して二で割ればちょうどいい。「お前ら(二作は)付き合っちゃえよ」以外の感想は無い。(この票の参照用リンク

2005年10月22日 18時25分38秒

推薦作品
(曠野反次郎)
感想
 予選でこの一作だけ推したので、選択としてはこれしかないだろう。単なるエロ小説ではなくて、冒頭の「首を括るには」云々という一句に、この男女の冷え冷えとした関係がさり気なく示してあると思う。どうにも行き詰まった状況が背景に感じ取れるからこそ、露骨な描写も読めるのである。
 予選の時は「他に推せるものがなかった」と書いたけれども、結果通った四作は、まあそうだろうなあと納得できる範囲のものであった。それぞれに読める作品で、これらから優勝作を決めるというのは、私の中ではあまり意味がない。(海)(この票の参照用リンク

2005年10月22日 16時28分21秒

推薦作品
テープレコーダー(るるるぶ☆どっぐちゃん)
感想
・「縄」の描写力には感心した。あと、「昇天!昇天!」の勢い、これがいい。ただ内容に共感するものがなかった。誰だっけ、菩薩が金魚と池で交わるとかそういう私小説?を読んだ記憶があるけど、それが元なのかな。いつも苦しそうな登場人物が多いので、たまには「とにかく幸せ!」な話を書いてほしい。

・「書架の亡霊」の内容は好きだけど<世界は明るい表情を取り繕うのをやめていた>とか<あの限りなく散文的な空虚から><
それ以上でもそれ以下でも無い>というような表現が、なんとも手垢にまみれているという気がする。自分の言葉で表現すればいいのに。

・「歌う惑星」<私は彼女の電源を切り、ケースの蓋を閉めた。マリナはこのまま廃棄されるだろう。人類の大規模な植民によって、希少種だけでなくこの星の多くの生物がまもなく絶滅するだろう>の部分、美しいなあ。さすが朝野十字だ。日本のレイ・ブラッドベリ目指してがんばってください!

ただ、逆にいえば、レイ・ブラッドベリ的なというか、モーム的というか、あざとさも感じる。朝野十字にしか書けない短編、というのも読んでみたいし、SFよりもむしろ純文学に朝野十字のよさがあると思っている。

推薦の「テープレコーダー」。これは、るるるぶさんの愛だと思いました。たしか以前、マリリン・モンローにささげた短編があったと思うけど、こっちの方がいい。

<ぐちゃぐちゃでめちゃめちゃな色彩の、どうしようもない形状の怪物が、そこに居た>

この怪物の登場で、るるるぶさんの奥行きはぐっと深まると思います。これからも表面的なリズムにのっていくんじゃなくて、この怪物とのその後の物語を追及してがんばってください!! あと、どこかの使い古しの短編ではなく、この「短編」には最新のやつを投稿してください(希望)楽しみにしてます!


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2005年10月22日 14時42分8秒

推薦作品
歌う惑星(朝野十字)
感想
ロボットもの、とでも言うのでしょうか。
これまで読んでもあまり動かされなかったので、読む前にためらいがあったのですが、この作品はよかったと思います。
情景が浮かんできました。(この票の参照用リンク

2005年10月22日 10時26分55秒

推薦作品
歌う惑星(朝野十字)
感想
今期決勝、「なし」にするか迷ったのですが、
伏線を使いこなしたこの作品に一票。(この票の参照用リンク

2005年10月22日 2時17分27秒

推薦作品
歌う惑星(朝野十字)
感想
 決勝に残った他の作品とこの作品との差を考える。すると絶望的な気分が襲ってくる。ある意味、この作品における亀に似た生物とこの作品は同じなのかもしれない。絶滅寸前の希少種。そしてそれを眺めている博士は、私自身のことのように思えてくる。うぬぼれだろうけれども。
 単純にいえば「考えてある」ということだ。残りの作品は感性とアドリブで作られている。構成、伏線、セリフに込められた隠された感情。一定のレベルまで考えた後でなければ、こういう作品は書けない。瞬間芸のように笑わせることだけを目指すならば、考えることなど必要ないが、僕はもうすこしいろいろと考えられた作品が読みたい。
 たかだか千文字の、インターネットの隅っこの無料のアマチュア小説サイトに、僕は望みすぎているのかもしれない。
 でも、これぐらい書こうよ。これぐらいの構成と、伏線と、込められた感情を彷彿とさせるセリフがあるようなものを。書けるようになってから、アドリブもありだと思うけれども、ただ、書きなぐったようなものばかりでは、読むのが辛いのですよ。(この票の参照用リンク

2005年10月18日 15時29分47秒

推薦作品
なし
感想
四作とも決勝に残る程度の完成度は持ち合わせているが、突出したしたものがない。
特に「縄」と「テープレコーダー」は、出来こそ良いが両作者の「王道」パターンで、
投票するにはやはりもう一捻り欲しい。(この票の参照用リンク

2005年10月18日 3時54分54秒

推薦作品
なし
感想
「縄」予選では投票したけれど優勝してほしいとは思わない
「書架の亡霊」文体が受け入れられない
「歌う惑星」なんかもうどうでもいい
「テープレコーダー」既視感たっぷり(この票の参照用リンク

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