投票参照

第38期決勝時の、#14テープレコーダー(るるるぶ☆どっぐちゃん)への投票です(2票)。

2005年10月22日 23時59分11秒

「歌う惑星」への票の意見にも納得しそうな気にもなりましたが、やはり今期読んで最も楽しめた「テープレコーダー」を推します。

参照用リンク: #date20051022-235911

2005年10月22日 16時28分21秒

・「縄」の描写力には感心した。あと、「昇天!昇天!」の勢い、これがいい。ただ内容に共感するものがなかった。誰だっけ、菩薩が金魚と池で交わるとかそういう私小説?を読んだ記憶があるけど、それが元なのかな。いつも苦しそうな登場人物が多いので、たまには「とにかく幸せ!」な話を書いてほしい。

・「書架の亡霊」の内容は好きだけど<世界は明るい表情を取り繕うのをやめていた>とか<あの限りなく散文的な空虚から><
それ以上でもそれ以下でも無い>というような表現が、なんとも手垢にまみれているという気がする。自分の言葉で表現すればいいのに。

・「歌う惑星」<私は彼女の電源を切り、ケースの蓋を閉めた。マリナはこのまま廃棄されるだろう。人類の大規模な植民によって、希少種だけでなくこの星の多くの生物がまもなく絶滅するだろう>の部分、美しいなあ。さすが朝野十字だ。日本のレイ・ブラッドベリ目指してがんばってください!

ただ、逆にいえば、レイ・ブラッドベリ的なというか、モーム的というか、あざとさも感じる。朝野十字にしか書けない短編、というのも読んでみたいし、SFよりもむしろ純文学に朝野十字のよさがあると思っている。

推薦の「テープレコーダー」。これは、るるるぶさんの愛だと思いました。たしか以前、マリリン・モンローにささげた短編があったと思うけど、こっちの方がいい。

<ぐちゃぐちゃでめちゃめちゃな色彩の、どうしようもない形状の怪物が、そこに居た>

この怪物の登場で、るるるぶさんの奥行きはぐっと深まると思います。これからも表面的なリズムにのっていくんじゃなくて、この怪物とのその後の物語を追及してがんばってください!! あと、どこかの使い古しの短編ではなく、この「短編」には最新のやつを投稿してください(希望)楽しみにしてます!


参照用リンク: #date20051022-162821


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