第38期決勝時の、#13歌う惑星(朝野十字)への投票です(3票)。
ロボットもの、とでも言うのでしょうか。
これまで読んでもあまり動かされなかったので、読む前にためらいがあったのですが、この作品はよかったと思います。
情景が浮かんできました。
参照用リンク: #date20051022-144208
決勝に残った他の作品とこの作品との差を考える。すると絶望的な気分が襲ってくる。ある意味、この作品における亀に似た生物とこの作品は同じなのかもしれない。絶滅寸前の希少種。そしてそれを眺めている博士は、私自身のことのように思えてくる。うぬぼれだろうけれども。
単純にいえば「考えてある」ということだ。残りの作品は感性とアドリブで作られている。構成、伏線、セリフに込められた隠された感情。一定のレベルまで考えた後でなければ、こういう作品は書けない。瞬間芸のように笑わせることだけを目指すならば、考えることなど必要ないが、僕はもうすこしいろいろと考えられた作品が読みたい。
たかだか千文字の、インターネットの隅っこの無料のアマチュア小説サイトに、僕は望みすぎているのかもしれない。
でも、これぐらい書こうよ。これぐらいの構成と、伏線と、込められた感情を彷彿とさせるセリフがあるようなものを。書けるようになってから、アドリブもありだと思うけれども、ただ、書きなぐったようなものばかりでは、読むのが辛いのですよ。
参照用リンク: #date20051022-021727