第38期決勝時の「なし」票です(3票)。
『書架の亡霊』
"それ以上でもそれ以下でも無い" という自意識過剰なセリフをgoogleで検索してほしい。
『歌う惑星』
主人公のセリフがいちいち陳腐だ。物語のためだけに作られた、作者にとって都合のいいだけの薄っぺらいセリフが作品の質を落としている。
『テープレコーダー』『縄』
この二作に関しては、お前ら付き合っちゃえよ、的感想を持った。『テープレコーダー』にはテープレコーダーと怪物、『縄』には縄と大日如来・弥勒菩薩がでてくる。『縄』は馬鹿小説なのでツッコミをいれれば読み手が堕ちてしまうため、非常に言及しにくいがあえて書けば縄を人からもらう必要性がない。第三者の存在を明かしはしたが物語に収束するでもない。ただ浅い。『縄』的な浅さを避けている分『テープレコーダー』は優れている。『テープレコーダー』にはまったく隙がない。しかし、自意識過剰ないわゆる「メンヘル」の域を出ていない。『縄』の "経文は仏の口から出ると漢字や梵字となり黒い筋のようになってゆらゆらと仏のあとに棚引いていた(如来の口からは梵字が、菩薩の口からは漢字が出てくるようなのだけど、何故なのかは僕にはわからない)。" のような引き込ませる文章が無い。『縄』と『テープレコーダー』は足して二で割ればちょうどいい。「お前ら(二作は)付き合っちゃえよ」以外の感想は無い。
参照用リンク: #date20051022-222636
四作とも決勝に残る程度の完成度は持ち合わせているが、突出したしたものがない。
特に「縄」と「テープレコーダー」は、出来こそ良いが両作者の「王道」パターンで、
投票するにはやはりもう一捻り欲しい。
参照用リンク: #date20051018-152947
「縄」予選では投票したけれど優勝してほしいとは思わない
「書架の亡霊」文体が受け入れられない
「歌う惑星」なんかもうどうでもいい
「テープレコーダー」既視感たっぷり
参照用リンク: #date20051018-035454