第199期予選時の投票状況です。5人より10票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
5 | 2019年3月29日 | (あ) | 3 |
6 | 仮想狂気 | 世論以明日文句 | 2 |
9 | 或る人形の物語 | たなかなつみ | 2 |
3 | 危ないことは分かってる | ハギワラシンジ | 1 |
4 | ゲイやん | テックスロー | 1 |
10 | お母さんの指、きれい | qbc | 1 |
とても面白かった。
Q 社の演習林の描写になってから物語のイメージががらりと変わり、妖精とのやり取りや、それが仕事に反映される形などがとにかく楽しい。
違和感があった「ぽこぽこ」や、この物語が文章で綴られた意味まで回収されて、すごいと思いました。(この票の参照用リンク)
現実を匂わした書き出しから、霊性、妖精へと非現実な世界に流れていくところがきれいだった。
63桁というのは、詳しくないけれど何かコンピューターの計算機のことかなと考えた。なんでも知っているは、つまり検索マシンのことか、と。
妖精は、人間よりに捉えられるのか、コンピューター寄りに捉えられるのか。
「一方的に近況を知ってしまうのはフェアじゃない」という主人公の、とても人間寄りの言葉で締めくくられているのは、作中に反対のコンピュータ寄りの存在が暗に示されているという、よく効いた締めだと思った。クロクマ(この票の参照用リンク)
古き良き時代のSFの味わい。
ディテールを疎かにしないことで生まれる豊穣さ。(この票の参照用リンク)
どこまで意識的になされているかはわからなかったのですが、
言葉や文字の選び方が、通常目にするのとは異なるものがかなり仕込んであるように思い、
一字一句辿りながら読み進めると、流し読んでしまったときよりも面白く感じました。(この票の参照用リンク)
全体的によくわからない。ソファーが東にあったり、西にあったり。
抽象的な絵でも見せられている気分だった。でも、ぐちゃぐちゃした思考がいい。(この票の参照用リンク)
今の自分の気持ちにも似て、この言葉、
「物語を紡ぐために生み出された人形が、文字にする前に言葉が逃げていく病にかかってしまう」
に強くひかれてしまう。
すべての人が物語を紡ぐようにできているんだと思うけど、いっつもそれを形にすることができなくて、迷っているんだろうなと思う。
言葉にする技術がないか、そもそも言葉にするのだということを知らないのか。
それともただ忙しいだけなのか。
ただね言葉を使っていかないと、自分自身てものがどこかにも生まれないし、自分自身てものがどこにもだっていないのだということにも、気づけない。(この票の参照用リンク)
創作に関する寓話だが、何よりもシニフィアンの話である。(この票の参照用リンク)
石のこともよくわからないし、人が倒れたのは何故かもわからない。
よくわからないけど、心情の動き。流れが読んでいて面白かった。(この票の参照用リンク)
会話のみの進行(関西弁の記述が巧み)で周辺を探らされつつ最後まで辿りつかされ、その筆力にやられました。
そう言えば、会話ってそもそも探り探り進むものですよね。
この流れで辿り着く先がそこなのかという驚きもありました。(この票の参照用リンク)
落ちがきれい。最後、クスッと笑ってしまう。
なんで結婚できないのとか、だから結婚できないんだよとか。容易く子供は言えてしまうから残酷だ。(この票の参照用リンク)