第115期決勝時の投票状況です。15票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
13 | キルト | 皆本 | 4 |
15 | 世界遺産 | qbc | 4 |
17 | サイレン | Y.田中 崖 | 4 |
6 | 壊れたラジオを傍らに | 八海宵一 | 3 |
#6
擬音語の面白さでなんとなく話を誤魔化しただけ、という感じ。何も失わない代わりに、何も得られないという作風。
#13
情熱は感じたけれど、言葉が散らかっていて読みにくいという印象。それからサディスティックな表現は、よほど工夫しないと押し付けがましくなりやすいと思った。
#15
一つのアイデアを説明することに終始している感じ。誰にでも、それなりに書くことの出来る話のパターンを踏襲しただけ。
#17
古き良き文学趣味の中で、自分の好きな言葉を並べ替えて遊んでいるだけ。でもみんな、こんな作風に憧れるのだろうか?
ということで、4つ読んだ中で、一番情熱と迷いを感じた、#13に一票入れたいと思います。
(euReka)(この票の参照用リンク)
予選でも推しましたが、何度読んでも鳥肌が立ちます。
きれいだけれど、きれいだと思えてしまうことが恐ろしい。(この票の参照用リンク)
ここまでくると完全に好みの問題だ。今回はこの作品に一票投じさせて頂く。
センスがいい。陳腐な表現だがこの一言に尽きる。(この票の参照用リンク)
#13、キルト
>ヨリちゃん、どんな声してたっけ。どんな表情浮かべてたっけ。
この文章がすっごい気持ち悪い。もちろんいい意味で。
どうしてこの作品が死体っていう本来気持ち悪いものを描いてるのに、こんなにさっぱりとして見えるのかと言えば、死体というか死という事象に対してとにかく淡々と接してるからだと思うんですけど、この文章が最後に来ることによって、今まで忘れてた不気味さを無理やり引きずり出してくるような、そんな印象を持ちゾクッとしました。
他の作品も素晴らしく甲乙つけがたかったのですが、最後は個人的な好みで今期はこの作品に一票投じます。
(この票の参照用リンク)
かなり迷いましたがこちらに。
一行目からいきなり世界遺産になるという破天荒な展開でしたが、むちゃくちゃなのにストンと収まっている。さすがです。
最後が新垣結衣さんというのもこれ以上ないくらいの絶妙なチョイスだと思います。(この票の参照用リンク)
いい意味でバカバカしい設定と、感情表現の淡泊さが全編を通して感じられる。それがゆえに、最後のオチが違和感なく受け入れられ、ついつい笑ってしまう。読み終わった後、頭の中にストーリーとオチがしっかり印象として残ったので、投票します。(この票の参照用リンク)
新垣結衣フリークとしてはこんな作品認めたくないし、新垣結衣が100年後に死語だとすれば、この作品だって10年後に生きちゃいない出来だろうと思うのですが
何はともあれ新垣結衣という単語に感動したクチなので
あるいは拙作『幻獣料亭』で図らずも取り入れた手法、その成功作と見た
そんなワタクシ的遺恨もある(嘘)
んなこたさておき
単に好きな女優の名前を用いられているだけでオールOKなんちゅーのは御法度御粗末レレレのレといったところではありますが、着眼点と語り口に敬意を払いたい、それが10年とも100年とも語り交えぬいまの気持ちです。(楡井)
(この票の参照用リンク)
この乾いた感じが面白かった。
短編の作品は文字数が少ないから、ちょっとした言葉や場面で文学っぽく見せられるんだけど、そういうのはちょっと青臭くて、これくらいのトーンを気取らずに書かれた作品の方が上手だなと思うわけです。
もちろん青臭くなく文学っぽい雰囲気を無理なく読ませてくれる作品もままあるんですが、今回は見当たらなかったです。最初の一行に魅力が無いとどうも読んでてぐだぐだしてしまう。(この票の参照用リンク)
いくつかのシーンが、特にスカートから買を産み落とす女の画が印象強く頭に残ったので。
決勝に残った作品はどれも面白かったです。(この票の参照用リンク)
この作品が、他の作品と比べずば抜けて修飾語の使い方、またその他の言葉の区切り方等が上手いと感じたのでこちらに票を投じます。(この票の参照用リンク)
ゾクゾクした。魅力が詰まっている。(この票の参照用リンク)
6 壊れたラジオを傍らに 八海宵一 4
古臭い、以外に論点なし。
13 キルト 皆本 4
下記簡易版?
http://tanpen.jp/81/42.html
15 世界遺産 qbc 4
新垣結衣は、100年後に死語。
17 サイレン Y.田中 崖 4
これって、夢? 現実? どっち? あいまいなままで、あいまいなままで成立しているのが成功。(この票の参照用リンク)
壊れたラジオを傍らに
投票。
今期の中で一番アイデアが面白いと思えた作品だった。
単純明快に情景を描けているのも上手い。
文章はややぶつ切りすぎるかもしれない。特に最初の3行の改行はくどすぎるのではないだろうか。
キルト
汚い言葉を使わず、ここまで綺麗に描写をしておきながら、読み返すたびにイメージが気持ち悪くなっていくのは上手い。
だがフランケンシュタイン的なアイデアにあまりぴんとこなかったので今回は投票せず。
世界遺産
アドリブのコントを思わせる。
必然性のない言葉を並べることで面白みを出す手法はわかるが、どれもいまいちこない。
新垣結衣を知らない人置いてけぼりな締めの勇気は認めたい。
サイレン
情景描写は上手い。だがアイデア・物語性・人物などが伝わってこない。
たまたまつけたテレビで途中5分だけドラマを見たような読後感。(この票の参照用リンク)
朝ドラの影響か、それとも、雪の多かった今年の冬の影響か。
これが、一番温かいし、面白かった。
それだけ。(この票の参照用リンク)
いちばん面白かった。立場を編集者としたら、この話がイチ押しだ。(この票の参照用リンク)