全投票一覧(日時順)

第219期決勝時の投票状況です。6票を頂きました。

#題名作者得票数
4湖西線に乗って千春2
5渇して井を穿つなこのたいばん2
2お先に失礼します。テックスロー1
6メリクリ糸井翼1

2021年1月5日 12時51分43秒

推薦作品
渇して井を穿つ(なこのたいばん)
感想
「湖西線に乗って」「渇して井を穿つ」で悩む。
どちらも現状を打開しようとする小さな行動で終わるが、
前者は「自分らしくあれる空間」と、チケットを買い求めるという行為がうまく結びつかなかった。腹を抱えて笑えばそこは自分らしい空間なのだろうか。それとも自分らしい空間と、コメディで腹を抱えて笑うことは関係なく、考えるのに飽きて笑いに身を任せたいということだろうか。そこがうまく結びつかなかった。

後者はペンに持ち替えた後、夜が明けたのがよかった。ペンを動かして勉強する、創作し、出し切った後に日が差すとも、ペンを持ったまま何も動くことができず、白々しく、なすすべもなく夜が明けるとも、どちらの結末にもとれるのがよかった。(この票の参照用リンク

2021年1月4日 10時56分17秒

推薦作品
メリクリ(糸井翼)
感想
生き方が不器用な男に素敵なクリスマスプレゼントが届きました。プレゼンターは無愛想でしたが、素敵な役割を果たしてくれました。

『渇して井を穿つ』は、すみません、分かりません。渇してからでも井戸を掘ろうとする意欲は素晴らしい、とも言えますが。

『お先に失礼します。』もシュールで悪くありませんが、心に訴えかけるものは感じませんでした。(この票の参照用リンク

2021年1月4日 3時19分41秒

推薦作品
お先に失礼します。(テックスロー)
感想
「お先に失礼します。」今期はこれを推します。「健吾」の存在意義を健吾自身や読者にも問いかける、読み方の幅のある楽しい作品。字数内で必要な描写が練り切れている。読者の予想を破って再度まとめている。以上の3点で優れている。

「渇して井を穿つ」は主人公の外観内面を端的に描写できていると感じる。汚らしく愚かな青年の心の清浄な部分を僅かにきらめかせるような構成と私は認識していて、それゆえに短くとも作品として成立していると私は考えている。そのため、これが面白いか?ということに焦点を当てて感想を書ける。テーマが普遍的といえばそうなのだが、描写のうち確かに伝わる部分は浪人生とかニートとかの紋切り型のイメージを多く借り、そこから出ないものであるので、「健吾」を加えた桃太郎である「お先に失礼します」に比べて、面白みに欠けるかなと今回は考えた。

「湖西線に乗って」については、仕事人間な主人公が、仕事以外のものに心を開いてくきっかけを描いた話なのだが、千字作品の練度としては「お先に〜」に軍配があがるかなと思った。システマチックな舞台装置の動線の美しさに惹かれたエピソードは、それまで仕事一筋だった主人公の羽化らしくていいと思うのだが、その具体的な描写がないとその舞台装置の動線の美しさについてあまり想像できなかったので、主人公が見たものを書いてほしかった。(主人公が惹かれた台詞はそれらしくて良かった。)また冒頭の湖西線の車窓からの描写は、美しく印象的にしたいのはわかるのだが、湖の透明感に対して「色気のある」という修辞を使ったのは、長年の仕事人間生活からやっと脱しようとしてるレベルの主人公が使うには叙情的すぎると思った。長年仕事に耽溺してきた人間が「あとには何も残っちゃいない」と思うのは少し嘘っぽいな、とも思った。主人公のキャラクター強度がもう少し上がりそうな千字作品だと思った。(この票の参照用リンク

2021年1月3日 16時12分50秒

推薦作品
湖西線に乗って(千春)
感想
一番読みやすくきれいで、メッセージ性があると思いました。一つ選ぶならこれかと。
『お先に失礼します』は一番短編小説らしさがある、シニカルな雰囲気でよかったと思います。好きですが、それゆえわかりにくいので…
『柘榴…』は歴史物特有の文章の美しさできれいでしたが、歴史物苦手という私個人の事情がありまして票を入れませんでした。
『渇して…』は一場面の捉え方は見事と感じたのですが、本当にその一場面だけを文章化した、というだけで、これが小説だとすれば何か物足りないと感じています。(この票の参照用リンク

2021年1月3日 2時0分53秒

推薦作品
湖西線に乗って(千春)
感想
やや後半が駆け足気味にも思えたが、全体が短編としてうまくまとまっており読みやすかった。電車という舞台装置が時間の使い方という主題を十分に映えさせており、読む者を引き込ませるような文章であったと思う。(この票の参照用リンク

2021年1月1日 13時49分10秒

推薦作品
渇して井を穿つ(なこのたいばん)
感想
題名みて、思い出したのは、石榴〜と、渇して〜 で、、、

 味を、、、というか、胸ざわついたのは、 渇して〜
上手いと思うのは、石榴なんだが、、、今回は、胸ザワ を、、、(この票の参照用リンク

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