第172期予選時の投票状況です。4人より12票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
8 | 塔 | euReka | 3 |
12 | 妹の手前 | qbc | 3 |
9 | 思い出とは | わがまま娘 | 2 |
11 | ガンジー搦め | なゆら | 2 |
7 | あいの、アイノぅ | テックスロー | 1 |
10 | ウイウイウイスキー | 宇加谷 研一郎 | 1 |
「毎日笑わせてるんだから、たまにはビールでもおごってくれ」と私は言う。
「じゃあ、わたしはアイスクリームが欲しいわ」と女は言う。
こんな所が印象的でしたね。(この票の参照用リンク)
ラストは王道。気持ちいい。(この票の参照用リンク)
いい。今作でループパターンからの脱却が見られた。巨大な塔とは全然関係なく、キスで終わるという崩壊(悪い意味ではなく小説の着地が不条理な表現で終わる様)は作者らしい。(この票の参照用リンク)
今回の参加作品の中では一番出来がいい。妹との関係の中にうまく物語が展開されていると思う。
でも、新しさや進歩はあまりないなという気もする。それと、両親の設定が無理やりだし、刺激的な言葉で興味を引こうという下心が見えてしまう。(euReka)(この票の参照用リンク)
じわじわと詰められる感覚。真綿。(この票の参照用リンク)
「貯金を切り崩して」は妹の言葉と捉えて正解だったのか、とは思ったが、短い言葉は爽快感を誘う。すがすがしい。実に。何かが起こりそうな余韻が残る。作者らしい会話が良く出た作品である。(この票の参照用リンク)
たしかに、引っ越してきた初日の新居には、「ひんやり」しているような「歓迎してない」ような空気があるなと思う。結婚相手?の地元へ引っ越すことへの不安を直接表現するのではなく、新居の冷たい「空気」に置き換えて表現することで、物語にちょっとした深みを与えている。
ただし、最後の終わり方はもう少し工夫が必要だろう。物語の解決の仕方が安易すぎる。(euReka)(この票の参照用リンク)
「いっちゃん」がまた出て来ましたね。おれとの関係。
そしてこんな終わり。
「あれから半年。
この空間は、好きな匂いがするし、温かい。少しずつ思い出が詰まってきているってことなんだと思うある日の昼下がり。」
余韻がありました。(この票の参照用リンク)
人物のイメージや、脱線や蛇足だけでよく書けるなあと感心する。それに、失速せず最後まで走りきっているのがいい。(euReka)(この票の参照用リンク)
言葉遊び甚だしく、飛躍? 破綻? いずれにせよ、この飛び方嫌いではない。何かを主張したいとか、そんなの感じ取れないけれど、それはそれでいい。こういうジャンプを書きたいなと思ったりもするが、できないので憧れである。(この票の参照用リンク)
説明できないが、よいと思った。(この票の参照用リンク)
職場における洋介。ウイの仮面。そして
「いまのあなたが本当の自分なのよ、洋介」
妻のこんな発言。
はじめてウイと心の中で唱えてから十年と言う最後の感慨。
これらの中で表現が締まって居ると思いました。(この票の参照用リンク)