第165期予選時の投票状況です。3人より7票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
4 | 六畳間 | in | 2 |
2 | 迂遠に手を伸ばす | 秋澤 | 1 |
5 | 蜜柑 | aki | 1 |
8 | 整える石川芙美子 | なゆら | 1 |
13 | 忘却の街 | たなかなつみ | 1 |
16 | 女神 | qbc | 1 |
構成が凝っていて、何度か読み返しました。
ひとつひとつのエピソードが絡まって、僕を描き出す手法なのかと思っていたのですが、
ずっと発言者は、僕の罪悪なのですね。曖昧模糊とした感触がお気に入りです。
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君、父、弟、母、僕、彼。何を言っているのか分からなかった。畳一枚に一人だということに気付いてからも分かった訳ではない。分かるからいいというものでもない。僕から彼へ転換する場面ではっとする。(この票の参照用リンク)
書き出しの離れ際に手を伸ばす例のたたみかけで惹かれました。
僕と私の会話も、理が勝った話をしたい人物同士の微妙にすれ違う掛け合いで、
面白く読みました。離れるときには手を伸ばしたい/手を伸ばしてほしい、
という気持ちは、わかるように思います。
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その世界に引き込まれていて、最後から二行目の父親の言葉ではっとさせられる。前半部分にダルさはあるが、まぁ良しとしよう。(この票の参照用リンク)
疾走感がすごい。神をかねたところから句点がなくなってしまって、
話としてもいろいろとめちゃくちゃになっているのに、
全体的にきちんと順を追った文章になっているのが、
エンディングで順/列にこだわっているところにつながるように読めて、面白かったです。
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面白い視点。
見えるものと、見えないもの、そして見えないけどそこにあるはずのもの。これらを並べてじっくり考えてみると、確かにもやもやしたものが残る。
見えないものは本当にないものとして忘れていいのだろうか……といったことなど。
ただし「地面にあいた穴」のくだりはよくわからなかった。(この票の参照用リンク)
話の展開が面白い。
個性を認めて我慢→個性を許さない→緩和策としての食事の充実→女神に夢中で我を忘れる→新しい家族かもしれない
空疎な話ではあるけど、馬鹿げた明るさのようなものに救われる気がする。(この票の参照用リンク)