第159期予選時の投票状況です。6人より12票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
3 | 彼の娘のユートピア | ゐつぺゐ | 3 |
7 | 魚の骨 | 皆本 | 2 |
12 | 銀座・仁坐・巴坐 | (Gene Yosh (吉田 仁)) | 2 |
2 | 危険な薬 | ひーろー | 1 |
4 | 雪天使 | ハバラ | 1 |
6 | 静かなる演説 | 戸板 | 1 |
8 | 霊感テスト | 岩西 健治 | 1 |
10 | 認められて | qbc | 1 |
ノリに。
小型カメラのついた耳かき棒はすでにあるようですがほしくはないなあ。(この票の参照用リンク)
「銀に光る」
読後に、青春の幻影の香りがした。自分自身も高校生の時に写真部であった為か、現像室の暗室の妖しさが懐かしく迫る。そういえば、私の初体験も、現像室の暗室のオレンジ色の光の中だったな……。
「危険な薬」
人間の好奇心というものを良く表していると思う。「少しだけなら」ということで、何度も繰り返し、泥沼にはまる姿が、滑稽であり、そしてリアルに迫る。
「彼の娘のユートピア」
耳垢は、確かにない方が良い。百害一理無しのように思う。でも、そんな耳垢を排除しないで、ちゃんと意味を見出し、愛し、尊重できる世界。人間に当てはめてもそれは同じだと思う。お互いの価値を尊重する。それがユートピア。タイトル、「彼の娘」とは、「彼岸」とか「彼方」の「彼」であったか……。
「雪天使」
雪=天使の羽、という、詩的なイメージ。美しいが、中谷宇吉郎博士の『雪の結晶は天から送られた手紙である』という言葉を越える新鮮みがあるのか、という疑問が頭を過ぎってしまった。
「遠い空の下で」
生きていく中で、何か大切な何かを失ったのではないかという想い。選択した後に、時間が巻き戻されでもしない限り取り返せないのだけど、何故か後悔してしまう。分かる。
「静かなる演説」
後半に頻発する誤字や「彼らは独裁者を、確かに求めているみたいである。」という奇妙な言い回し。きっと、独裁者による独裁を否定していて、それを肯定する人々に疑問を投げかけているのだろう。
「魚の骨」
とても伝わる。だけど、「心臓の上に傷跡」が残るきっかけを書いて欲しかった。何かの重病とその治療の後であろう。きっとその治療の時にドラマがあったのだと思う。「意外と愛しい。」と思える背景が知りたい。
「霊感テスト」
「犬を連れたシルエット」が奇妙だ。しかし、この語り手がもっと奇妙。恐い。使ったパッチの数を数えてみよう。ああ、恐い。
「青巻き」
私の地元では、薩摩揚げとして、蒲鉾を揚げていた。青い蒲鉾もあるんだぁ。いろいろと不思議。
全部の感想を書けませんでしたが、全て読んでみて、「彼の娘のユートピア」が一番好き。(この票の参照用リンク)
勢いとキャラが好きなので。(この票の参照用リンク)
いいまどろみの情景だと思います。(この票の参照用リンク)
細部に。
例えば「みかんのことを思う。」からみかんについての文章が三つ続く。それでもしつこくないのがすごいし、話の先を急ぐこちらのリズムを整えられているような心地がする。一つ一つの文章の積み重ねから、全体のゆったりしたスピードが生まれているように感じました。(この票の参照用リンク)
銀座に良さを感じました。(この票の参照用リンク)
いつかは1票を、と思い続けて今回です。なんとなく、あぁ好きな雰囲気だな、と思ったので。(この票の参照用リンク)
大体オチはわかるけど、こういう期待を裏切らないのは好きです。(この票の参照用リンク)
雪がいいですね。(この票の参照用リンク)
いいと思いました。(この票の参照用リンク)
二段落目のわかりやすいあれは別として、途中まで続く夢なのか現実なのかわからない不安定な描写が好みです。シルエットの影、という言葉が納得される状態。そういう視点だとラストの夢オチでしたみたいなのは、なくてもいいのではと思ってしまいます。(この票の参照用リンク)
特に感想とかではなくて、単に地元愛から。(この票の参照用リンク)