第127期予選時の投票状況です。6人より11票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
4 | 八百万にして五千円の妹 | 戦場ガ原蛇足ノ助 | 2 |
10 | 面小面鬼小面 | 豆一目 | 2 |
11 | タイツ | 白熊 | 2 |
2 | カンチョーの神様 | Jo | 1 |
3 | 王子ピノルの帰還 | F.Y. | 1 |
12 | 夢の香港 | キリハラ | 1 |
- | なし | 2 |
何もないところに妹の姿が描き出されていく様子がありありと思い浮かんで楽しかったです。後半の長く続く文章もそうですが、冒頭とか運転手とか、細かいところまで丁寧に作りこまれている印象を受けました。(この票の参照用リンク)
「青年をただの詐欺師にしてしまう。そんな悲しい五七五は、私の望むところではなかった。」が、なんとなく良かったのです。何故良いと思ったのかうまいこと説明ができないのですが。(この票の参照用リンク)
乾いた不気味さがいい。そっけないが丁寧な描写で読み直すほど物語の味が出てくる
とにかく情景が大いい。白い花も包帯もどちらも綺麗だ(この票の参照用リンク)
語り手と彼女の間の、会話をしていても気持ちや要求が全く通じあっていない感じ(もしくは、深く解り合っていてなお相容れない感じ)が、読み終わった後もざわっと心に残りました。読み様によって、語り手が純粋に彼女を心配して快復を望んでいるとも、彼女の言う通り恨んでいるとも取れるのも、読んでいて不穏な気持ちにさせられます。地の文に括弧なしで台詞が挟まれるのもまた、何が語り手の本心かを読み取り難くさせていて、もうこちらも気持ち悪いので、語り手も自分でどっちなのか解ってないんじゃないかと思うことにします。(この票の参照用リンク)
安心できる読後感
ありきたりではないのに日常になっているセンスが好き(この票の参照用リンク)
この作品も「彼がズボンを下ろすと予期せぬものが目に飛び込んできた。彼の大腿部をぴっちりと包む、黒いタイツが目に入ったのだ。」という部分だけで、すっかり気に入ってしまいました。(この票の参照用リンク)
「なんて恐ろしい男なんだ。後輩たちはその人間とは思えぬ行いに体を震わせた。」
なんてくだりが大好きです。
朗読したくなる作品。でも、恥ずかしいからしない…。(この票の参照用リンク)
思弁獣との抽象的論戦というアイデアが非常に魅力的
そしてその魅力的な部分品を惜しげもなく道端に投げ捨てるような扱いも好ましい
結末が投げやりすぎる気もするが(この票の参照用リンク)
ない(この票の参照用リンク)
No8 嘆きの人妻
No11 タイツ
No12 夢の香港
などなど、面白く読んだのだが、……。何でいまこの話?
と、いう話になって、疑問が解けない。
あえて3篇あげてきくのも、意地悪だが? いまの話題、
現状を感じると、編集者のたちばとしては、読者にお勧めすることができない。
タイツで言えば、一人が北の国の返り咲き、キャプテンでおなかの調子が悪い柔道部。……の代表。……とか、
ほんの少しの言葉で人間の風味をかけるじゃないかなぁ〜〜と、
感じました。(この票の参照用リンク)
空間的な広がりみたいなものを感じたので。世界の存在感というか、描かれている高層アパート以外にも街があり、そこにあふれている音やにおいを感じることができる。当たり前かもしれないけど、実際にそれを表現するのはとても難しいと思います。(この票の参照用リンク)